第4話 クリスマス
文字数 216文字
父は言った通り、クリスマスには帰ってきませんでした。祖母と母と、3人からのクリスマスイブ。
まあ、いいか。
そう思って自分を誤魔化した私は、ちょっと遅れたクリスマスプレゼントにしようと思い直しました。
たとえクリスマスに会えなくても、親子なんだから、それくらい許してあげなくちゃ。父には父の仕事があるんだから。夢があるんだから。
父が楽しくてやっているなら、それもありなのでしょう。
私は、網終わったニット帽をギュと握り締めました。
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