メイド服とチョコメロンパフェ( >ω<) ~❤

01:私にはスイーツの精霊が見える ※1/2大幅修正・加筆

エピソードの総文字数=1,349文字

(私、夏木紗彩にはスイーツの幻影が見える。精霊を名乗るソレが現れたきっかけは、今から8年前。まだ私が小学3年生だった時のことだよ)

 私の家の隣には、そこそこ繁盛しているスイーツショップが建っているの。ケーキ以外にも、カスタードプリンとか、スイートポテトとか、いろいろ売っているから、ケーキ屋じゃなくて、スイーツショップ。お店の名前は、「ハルカゼ」っていうんだ。

 毎日「ハルカゼ」のスイーツを眺めながら登下校していた私は、あの日、きまぐれでケーキを作りたいと思った。それで、もうひとつのきまぐれでお母さんに食べさせたいって考えたの。


 

 なんか、ケーキつくってお母さんにたべさせてみたい


   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      ○   
       O
        ( ・`ω・´)←私

ケーキを作るの? 面白そうね。私もやるわ
 そう言ったのは、「ハルカゼ」に住む同い年の少女。私が生まれた時から、ずっと幼馴染をやっている春風ミユだよ。
ミユちゃん、スイーツ屋さんのむすめなのに、ケーキつくったことないの?
ないわ。私にとって、母がケーキを作るのは、生まれた頃から見ている日常風景だもの。馴染みすぎて、いまさら影響をうけるものでもないわ
けれど、あなたが作るっていうんなら、私もやろうかしら
そっか。じゃあ、いっしょにおそわろーねっ!
  ぎゅぎゅ~~~っ。
ちょっ、なんで抱きつくのよっ……!

え~~?

ミユちゃんといっしょで、うれしーから?

私と一緒で、嬉しい……?

そ、そう……。なら、いいけど///

えへへ。

ミユちゃん、あったかい

(はわわっ……か、顔が近い~~~///

 というやり取りがあって、私とミユちゃんは、ミユちゃんのお母さんからケーキづくりを教わった。作ったのは、生クリームとカラースプレーチョコとマーブルチョコを使っただけの、簡単なやつ。

 不器用だったミユちゃんはクリームをスポンジの上に乗せることすらできず、お皿や床を何度も汚した。対して私は、小学3年生がはじめて料理をしたにしては、なかなかの出来のものに仕上げられたと思う。

みてみてお母さん! これ、私がつくったんだよ~~!

あら、すごいわね♪

紗彩は天才かしら

えへへ////

でしょ~?

 なんてはしゃいで、頭をなでてもらったのを覚えているよ。一方で、ぐちゃぐちゃのケーキしか作れなかったミユちゃんは。
むうぅ……。見ていなさい! いっぱい練習して、ぜったい美味しいケーキ作るんだから!

 と、燃えていた。ミユちゃんは私の後を追いかけて、いろいろなことを真似するけれど、不器用だからいつも途中で諦めちゃう。そんな彼女にしては、珍しく本気だったよ。


 それから数ヶ月の間は、学校が休みの日でミユママが忙しくない日に、よくケーキ作りを教わった。ケーキ作りの本も読んだ。自分で甘~い美味しいスイーツを作れるのが楽しくて、私は

(私ってば要領いいし、パティシエールになるのも悪くないかも?)
 きっかけは軽いノリだったけど、ちゃんと本気だったし、「ハルカゼ」に通って、あるいは自宅で、真面目に勉強を、努力をした。ミユちゃんと一緒だったのもあってか、本当に楽しかった。
 けれど、小学4年生の春だった。

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