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文字数 410文字
温もりが髪に触れ 肌に触れ 指に触れ
風に靡くスカートの裾から溢れゆく愛しさを
咲き乱れる華のように美しく燃やして微笑む
幼さも何処か残る君の瞳は何を見つめ
荒んだ大人たちのどうしようもない
振る舞いを嘲笑い未完成な世界を憂う
背伸びした先に待つ絶望と希望の日々を
力強い爪先で大地を蹴り上げ青空に羽ばたく
あの白い鳥のように真っ直ぐ見つめながら
何を思い綻びだらけの舞台に降り立つの
月明かり身を照らし 陰を呼び 悲しみ流し
夢を見るその艶めかせた大人への吐息を
咲き乱れる華のようにみめよく舞い踊りあざける
青々しさのかけら残る君の声は何を叫び
過ちを繰り返す現在〈いま〉が彩る虚構の街で
声なき声に手を差し伸べながら嘆き続ける
雲の隙間から差し込む優しい日の光を待つ
名も無き種子を愛でる眼差しには恐れが無く
あの青空に伸びる七色の虹が辿り着ける
永遠を嘯く誰かが作り出した迷路を壊そう
背伸びした先に待つ絶望と希望の日々を
君が望むままに 君が望むままに