【台詞サンプル】コンピューター部の部室での祐一と友人の戸崎圭太との会話

文字数 663文字

「なあ、祐一。さっき藤田先生が言ってたんだけど」
「なに? 今忙しいんだけどさ。重要?」
「うーん、ちょっとヤバいね。先月さー、学校のドローンが生物部の課外活動中に行方不明になったろ」
「そーだねー」
 祐一は気のない返事をし、パソコンのディスプレイに向かって作業をしている。
「新しいドローンを買わないとって話が出てるらしいんだ」
「新しいのくるんだ。うちには関係ないけどさ」
「ドローンを買う予算がコンピューター部の新規パソコン代」
 ディスプレイから目を離し、体ごと圭太へと向き直る。
「関係あるじゃん。ヤバいじゃん」
「そうなんだよ」
「なんで?」
「学校の授業でも使うから買わないとダメなんだって」
「いやいや、コンピューター部の予算だよ」
「まったくだ」
 圭太は重々しく肯いた。
「ダメじゃん」
「まったくだ」
 再度、圭太は重々しく肯いた。
「どうすんの?」
「どうにもなんない」
「いやいやいやいや、何かあるんじゃない」
 2人の間に沈黙が落ちる。
「もう一台ドローンがあれば良かったんだけどな」
「そうだよ、ドローンが見つかれば良いんだよ。見つかれば買わなくて済むじゃん。早速探そう、さあ、行こう」
「場所は?」
「ドローンが行方不明になった場所さ」
「だから、その場所は?」
「知らない・・・」
「そうだろ」
「うーん・・・そうだよ。知ってる人に聞けばいいんじゃん。よし、生物部に行こうか」
「マジで?」
 圭太は面倒そうに聞き返す。
「大マジ。新パソコンでやること決まってんだからさ」
「それは祐一の中でだろ。私物化する気満々かよ」
「違うっ。使うのがボクなだけじゃんか」
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登場人物紹介

福永祐一 (ふくながゆういち)

主人公

中学2年生

他人からどう思われようが気にしない

過信はしないが、図に乗るタイプ

運動神経は並。体力はある

地頭は良いが、授業中に寝てるなど態度が不真面目なため、成績は上の下

整った顔立ちだが、美形という程ではない

味音痴という程ではないが、栄養を優先する。食べられれば何でも良いと考えているため、味に五月蠅くない。昆虫食もOK

ネットでソフトウェアエンジニア(天才ハッカー)の仕事をしている。

異世界ファンタジーが好き

将来は世界遺産巡り、世界旅行をしたい。ただ働きながらは日数が足りないため、フリーランスのソフトウェアエンジニアとして稼ぐ予定

家族構成:父、母、姉、妹

父:考古学者、准教授

母:元SEで今は専業主婦

姉:高校2年生

妹:小学6年生

今村聖奈(いまむらせいな)

ヒロイン

中学1年生

成績優秀の優等生で、地味な見た目にしている

素材が良いので、化粧をすると映える。コスプレすると別人

普段は、大人しく、目立たないようにして、周囲に良い子だと思われるようにしている。家族の前だと、歯に布着せぬ批判が飛び出す

キツメの性格

運動神経は並以下。運動音痴という程ではない

手芸部(コスプレ衣装をつくるため。お金がないので)

アニヲタの姉を持ち、自身は演じるほうに興味を持ち、レイヤーになりたい。ただ将来の職業としてレイヤーや声優を考えてはいない

衣装は四作目

家族構成:父、母、姉、妹

父:普通の会社員

母:短時間のパート

姉:高校2年生

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