(二)-5
文字数 215文字
スークは寮を出ると作業場の細長い建物を壁に沿ってまっすぐ歩いて行った。そして二階建ての立派な一軒家の前に来た。
その脇には犬小屋が二つあり、それぞれシェパードの成犬が鎖でつながれていた。
スークは「いい子だね、ご飯あげるから待っててね」としっぽを振っている二匹の犬に声を掛けながら、その前に置かれている金属製の丸いエサ皿を二つ拾い上げた。そしてその脇の小道に入って行った。
立派な一軒家の隣には鉄製の物置が置かれていた。
(続く)
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