第4話 「理麗」
文字数 2,446文字
《移動》
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1階エントランスにはトーストサンドやハンバーガー、
乾電池にスキンなど昨今見かけなくなった古めかしい昭和レトロの自販機が立ち並ぶ。
凝視すると枠の様な跡が微かに認識できる。
ここをSDカードの様に、押すと扉が浮き出て引けるようになる仕組みだ。
そこに入ると不自然なエレベーターが待ち受ける。
《エレベーター移動》
鮮やかなネオンと機械チックが織り成す近未来的な作りの廊下を歩いていくと入口が待ち受ける。
※暗証番号入力式の扉。
【Cyber Intrigue】
SF風 研究室の様な店内。
お客サマ、お目が高いデスネ!
コレは当店オリジナルのソフトウェアでございマス!
少々値は張りまスガ、今ソチラに手に取られているモノと本ソフトで、
お客サマが今現在考えている事をサポートし、それを実現を可能としマス!
理麗の言う通り、策也は常時ベルトに日本刀の形をしたペン。
(数ある日本刀の中で特に名刀といわれた“天下五剣”で最も美しいとされている三日月宗近という刀)
とB6サイズのノートをそれぞれホルダー入れ、身に付けているのだ。
ねぇねぇ策也、ウチらがまだ5歳くらいの頃だったかな?
アタシが2人組の悪い小学生に絡まれてる時にさぁー、
そいつらあっと言う間に追っ払って
“理麗は俺の女だ。近寄るな!”
ってポーズ決めて言ってたの覚えてるー?