永遠と 繰り返される このパターン (字余り)

文字数 2,120文字

うお~めっちゃ快適!
はい、ただいまルペラルアドラゴン(通称ルペに決定)の背中にのって優羅(今街優羅)ちゃんと田鏡琉真ちゃんを探しにその2人がいるらしい、「スカル村」に向かっています。
〈スカル村はスカル族と呼ばれる骨だけでできた見た目だけ邪悪なエルフの村だ。あくまでもスカル族が邪悪なのは外見だけで、中身はかなり、友好的だ。それにしても、そんなところに転生させられて落ち着いていられるとは、よほど勇気がある人なのだな。えー、話を戻すぞ。それで、スカル族はかなり高度な技術を持っていて、武器づくりに使ったらかなりのものになるそうだ。まあ別の国にいるドワーフ的な存在だな。それで、古代のスカル族が作った古代の神殿、というものがあって、そこに『大精霊』という名前の強めの精霊がすんでいるそうだぞ。その古代の神殿は城ダンジョンのかならず半径2km以内にあって、スカル村の古代の神殿だと、スカル城ダンジョンと関係があるとかないとかな。〉
以上、ナイトの道中異世界解説でした~!
「そのスカル城ダンジョンにはいないね。」
「まぁ、一日に4回もダンジョン探索させられるのはごめんだよ。」
「俺は5回。」
「一回足滑らせて落ちたんだよね。」
「古傷に塩を塗るなっ……。」
ピコン
お、レーダーが反応した。
『名前 今街優羅
ステータス 白軍隊長
特殊能力 リアルストーリー
レベル 1
特別効果 バカは死ななきゃ治らない』
…?
『名前 田鏡琉真
ステータス 偵察者
特殊能力 コントロール
レベル 1
特別効果 気配消し』
うん、うん。
あ、ちょっとまって。琉真ちゃんと優羅ちゃん、いどうしてる。
「ねぇ、ナイト。このあたりって、何があるあたり?」
〈私がふらふらしていたころは、大精霊がいたあたりだ。大精霊はふらりと旅に出ていくような奴だったから、今どこにいるかはわからない。
ふらふらしていたから、年明けの手紙もろくに出さないような奴だった。
……まあ、私も当時はそんなことを言える身ではなかったが。〉
……ねぇナイト、それって年賀状だよね?
〈そうそう、ナイトも大精霊も年明けの手紙出さなかったからね。そういえば、夏の手紙も出してなかったよね。〉
……ねぇ、ツルギ、それって暑中見舞いだよね?
〈あっ、そうだ。大精霊はナイトがラビダンジョンに寝込んだ後にいい住まいを見つけたって手紙出してきたよ。〉
……ねぇルペ、大精霊はみんなの親戚ですか?
「おい、ついたぞ。」
うーん、スカル村の皆さん、見た目がかなりグロい。
「んじゃあ瑠璃、スカル村のお相手よろしく……。」
「え……いいけどさ……。」
「はい、いこっか~。」
〈スカル村から徒歩10分、浮遊5分、古代の神殿で~す。〉
ナレーター、ドラゴンのルペ。ルぺは無駄にコミュ力あるよね、なぜか。
……古っ。
「あ、見てよ、湖あるよ。きれいだね。」
ざばぁ(何かが出てきた音)
『あ~ら、ルぺ、ツルギ、ナイトじゃない~、久しぶりね~』
……?
〈お、大精霊じゃんか!〉
〈こんなところにいたんだね。〉
〈久しぶりだな。〉
大精霊のキャラ違わない?あとやっぱみんなの親戚ですかね?
『それでその子たちは?お友達かしら?』
〈そうだよ。この子たちの仲間の、えーっと、優羅と琉真っていう子を探してるんだ。〉
『その子たちなら、さっきここに来たわよ。えーっと、祭壇のところに行ってるんじゃない?』
〈祭壇か。〉
〈センキュ、スカルの大精霊。〉
『あたしのことはスカルフェアリーって呼んでね。また来てね!』
……。
「ナイト、祭壇の説明頼む。」
〈スカルの古代の神殿の祭壇には、堕天使が祀られている。その堕天使……悪魔にあやかろうとスカル系統モンスターが多く出てくる。スカル系統モンスターは体を崩して頭に一発くらわせればいいが、数が多いから、とにかく面倒だ。だから全体攻撃魔法やファイアードラゴンで一掃することが効率的だ。〉
「蒼、敵だけ一掃できる魔法ってない?」
「えーっと、あるね。自動追尾型のファイア・アロー。」
「じゃ、それ使お。」
〈では祭壇の上まで行く。……ついたぞ。〉
「とりあえずファイア・アローは魔力の減りが大きいから、サンダーボールで体崩してくね。」
「今だ!優羅と琉真がスカルの群れから離れたぞ!」
『サンダーボール!』
「崩れたよ!」
『自動追尾・ファイア・アロー!』
「あ、蒼ちゃんたちだ!」
「よかった、来たんだね!今から近くにいる子を探そうと思ってたんだよ!」
「誰?」
「ジュエリーダンジョンにいる……伊樹賢と、奈生駿。」
〈〈〈ジュエリーダンジョン?!〉〉〉
〈最強の6ダンジョンの中に数えられている?!〉
〈あのポイズン・バタフィがいる?!〉
〈最強の森ダンジョンであり、迷子目安がウッド・ラビリンス・ダンジョンと同じの?!〉
〈〈〈あのジュエリーダンジョンだと?!〉〉〉
「リアクション大きいし、あとジュエリーダンジョンって何?」
「迷子目安って?あと三ドラゴンの声が珍しくそろったね。」
「最強の6ダンジョンって?森ダンジョンってどういうことさ?」
「ポイズン・バタフィってなんのモンスター?傷癒し効く?」
「ツルギたち、そのダンジョン苦手なの?なんで?」
えーと、またダンジョンに挑むの……?
うそでしょ……せめて一回寝ようよ……。
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