『メダカ 回遊 日の出の砂丘にて』

文字数 282文字


「少し早く着いたな。そういえばあの砂漠でもこれくらいの時間だったっけ」
 月と太陽が入れ替わる暁の時。一人の男と一匹のメダカがその場に降り立った。
 黄金に輝きはじめる丘陵。風が吹くたび光の反射した粒子がキラキラと波打つように宙を舞う。
 鳥取の砂丘を目の前にして、その男は油絵の準備をする。そして同時に純白のメダカは藻を咥え、なにやら水槽の底に絵を描き始める。
「お前のおかげで俺もまた自分の絵を好きになれそうだ。」
 男のキャンバスには肌が真珠のように白く、瞳がルビーのように赤い少年が描かれてゆく。
「約束だからな……。よしタイトルは」
『メダカ 回遊 日の出の砂丘にて』
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