12.第二回戦・入場
文字数 1,605文字
「意義なし!」
「ならばどうする妖精王!」
「アレか!」
「悪くはない」
ダイヘルムの合図を受け、再び現れた裏方たちが第一回戦のセットをがらがらと片付け、また別の裏方達が新しいセットをがらがらと運んでくる。
動きに幅を持たせるためであろう、運ばれてきたのはスペースに余裕のある書斎。
事務作業を行うための立派な机と、来客用の応接テーブルがひとつ。
壁際には本がぎっしりと詰められた本棚が並んでいる。
文字数 1,605文字
「意義なし!」
「ならばどうする妖精王!」
「アレか!」
「悪くはない」
ダイヘルムの合図を受け、再び現れた裏方たちが第一回戦のセットをがらがらと片付け、また別の裏方達が新しいセットをがらがらと運んでくる。
動きに幅を持たせるためであろう、運ばれてきたのはスペースに余裕のある書斎。
事務作業を行うための立派な机と、来客用の応接テーブルがひとつ。
壁際には本がぎっしりと詰められた本棚が並んでいる。
【魔神】
別乃世・望(コトノヨ・ノゾム)
世を憂い、異世界への転生を強く望んだ男。
女神・悪魔・天使の力をその身に受け「魔神」と化す。
その後は魔界の一角に領土を与えられ、一国一城の主となる。
【ゾンビ・クィーン】
阿波津・玲子
別乃世に噛まれることによりゾンビと化した残虐少女。
他人の生命を屁とも思わぬ性根から、自らも多くのゾンビを生み出した。
天使との戦いで魔界に堕ち、別乃世の屋敷で使用人として無理矢理働いている。
【悪魔祓い】
シスター・カッドロゥ
天使メンタイ・ハクマイナーに仕える使徒。
秀でた身体能力に神霊術を組み合わせ、幾多の悪魔を葬り去ってきた。
阿波津・玲子に食われ、魔界に堕ちた今も従順に神への忠誠を誓っている。
【妖精王】
ヘラクレイス・ダイヘルム
平和主義の妖精王国フェアリア・フォーレストの王。
重い甲冑を身に纏いながらも暴風魔法を駆使した飛翔方法で高速移動を可能とする。
拳で殴る派。酒と女をこよなく愛する道楽王。
【闇の精霊】
クラインノウン・ナロゥフレイド
魔界のさらに深部に潜む闇の精霊・シェイドの末裔。
縁あってダイヘルムに忠誠を誓い、フェアリアの守護衛兵長を勤める。
騎士道精神に溢れる騎士の鑑のような淑女。
【古の卑しき魔王】
コクオブラァ
妖精王国の王家にのみ伝えられし伝説の魔王。
英雄と並び称された4人の戦士達によりフェアリア・フォーレストの地に封印されていた。
その身は幾度滅ぼされようと蘇る、つまりは不死身である。
(フェアリア・フォーレスト女王、モルフォリア・インセクリーフ述)