第12話

文字数 6,363文字



 あんなに懸命に馬を走らせてきて、ここでまたすぐ戻ることに、他の人たちはなんて思うだろう。
 セリアとタグが山を下りる前、少し話ができた。
 セリアは、真っ直ぐにぼくを見つめてきた。いままでのぼくに対する関心のなさからみれば、彼女が長くリク以外の人を見つめるのは、まれなことのように思う。
「絶対に、リーヴを無事に帰して」
「うん」
 ぼくが戦闘できるわけじゃない。それはセリアもわかっている。リクの無事を最優先にしたいとぼくが願っていることを、セリアが理解してくれてるのだと知る。
 タグも、いつもはぼくに対して不満顔なのに、いまは不機嫌そうなのは変わらないけど、目が違う。リクに対して尊敬の念を抱いている彼のことだから、ぼくの存在はリクにとって不要くらいに思っていたはずだけど、いまは対話に値する一人の人間として見てくれているのかな。
「おまえも無事に戻れ」
 ぶっきらぼうな口調だけど、心配してくれてるのかなと思うと、なんだか、ちょっと感動する。
「うん。みんなも、気をつけて」
 無言でうなずく二人と、二人の前で手を振るシチェックに背を向けて、ぼくの動きを待ってくれていた人たちのもとへ向かう。
 管財官補佐は、昨夜酷使された馬の代わりに、マンダルバの馬を貸してくれた。
 関所の門近くでその馬を待つ間に、管財官補佐がぼくに言う。
「レナン殿、無茶はしないと、お約束ください」
「なにもできませんよ、ぼくは。剣だって持てない、魔法も使えない、いまから向こうに行っても、役立たずです」
 ふうと、管財官補佐が息を吐く。
「わかってないようですが、いまなぜ我々が同行すると言ったのか、それはあなた自身が人の心を動かしたからだ」
 そう、なのかな。
「人を動かす、すなわち、あなたはいま我々の指揮官である。と、そういうことなんですがね」
 指揮官?
 どうしてそうなるの。
「人の好意に、ただ甘えてるだけです」
 兵が連れてきた馬の手綱を持ち、ジョーイ・ハーラット氏は笑う。
「あなたと会ったときは、なかなかに面白い子だと思う程度でしたが、いまは、あなたがカルトーリ様になられるといいと、思っていますよ」
 管財官補佐は騎乗し、道を進ませていった。
 領主は選ばれる類のものではないのに、おかしな言い方だ。背後に来ていたキースに馬上に上げられている間、内心頭を傾げていた。
 夜が明け、普段ならば朝食をいただく時間。空腹を感じる余裕はなかった。
 緩い速度で、馬は進んでいく。
 前を行く管財官補佐が、その速度以上で行くことを許さなかったからだ。ぼくたちの仲間を助けにいくのではなく、向こう側の偵察である態を崩さない。
 それには、こちらも同意せざるをえなかった。ぼくとキース、フィジの馬は、最後尾に位置させられ、ぼくたちの前をエヴァンスと、ヴィイの相棒さんがいた。ついに彼の名前をきくことができていた。彼は言葉少なにカイだと名乗った。
 馬に揺られながら何度も浅く呼吸し、いまこの道にリクたちが何事もなかったと言って現れてくれないかと願っていた。
 マンダルバの兵たちを先頭に、昨夜懸命に駆けてきた道を戻っていく。
 そのさらに先から、駆けてくる馬があった。
 騎乗した人がこちらに向かってきていた。まだ個人の判別がつかないけど、期待していた。
 近づいてくると、それはマンダルバの男だった。
 大きく息を吐く。
「管財官補佐!」
 その人は管財官補佐に気づき、彼の前に馬を止めると馬上で報告した。
「集落が盗賊の襲撃を受けておりました。役人、警備兵含め、生存者はおりません」
「残忍な賊のようだな。しばらくはムトンのほうでもそこまでの盗賊団はかなり減っていたはずだが」
 冷静に会話をしているけど、彼らの緊迫感は感じられた。
「戻り報告せよ。向こうは情報を待っている」
「は!」
 騎乗の人はぼくらの横を駆け抜けていった。
 管財官補佐がこちらを振り向く。
「レナン殿、あなただけでも戻られませんか」
 その言葉はありがたいけど。
 リクたちに危険が迫っているなら、なおのこと。
「仲間の無事を確認できるまでは、戻れません」
「そう言われると思いました。案外頑固ですね」
 管財官補佐が苦笑する。それはリクにも言われた。
 本当は、怖い。
 昨日のうちに、多くの人が殺されている。
 ほら、こんなに、身体は震えている。
 指先や、脚だって、冷たいまんまで、腹と喉のほうだけが熱い塊が詰まっている。
 でも、リクに会いたかった。
 上り道を終え、山の反対側へ差し掛かり、しばらく進ませた頃。
「戦闘の気配だ。注意して」
 ぼくを支えてくれているキースが、管財官補佐に向けて少し大きめの声で告げた。
 一行の男たちは、腰に下げていた剣を鞘から抜いた。管財官補佐でさえも。その動きはとても自然で、武技に慣れている人みたいだ。この人は文官じゃないのか。
 ぼくはいまだに自問している。
 自分の知っている人が、人に向けて武器を振るうことに、目を背けずにいられるのかと。
 ぼくが山を戻ると告げたあと、キースはずっと近くに置いていた長細い皮袋の紐を解いた。いまは、その逞しい背中に、長大な剣を背負っている。
 エヴァンスは細身の長剣を、カイや管財官補佐、マンダルバの兵たちがそれよりもさらに太い剣を持っているが、キースの剣はそれらから見て規格外だった。並外れた長身の彼には丁度かもしれないが、普通の剣からさらに半分ほど長い。鞘は装飾のない簡素なものだ。
 だけど、キースはまだその剣を抜いてはいない。
 速度を変えずに進めば、戦っている男たちの姿が見えるくらいに近づいていた。
 道幅は横に三馬身ほど、二台の馬車が互いにぎりぎり通り抜けられるくらい。
 その幅を、敵を通さぬよう、五人の男が戦っていた。周囲には地面に突き刺さった矢がいくつか見えたが、彼らの前にあるそれらの大半は焼け焦げ、形を保っていない。
 馬上の男たちの中で、一番背の低い人を探した。
「リク!」
 片手で手綱を操りながら敵の男の剣を弾き返したリクが、ちらりとこちらに視線を寄越したが、なにも反応せずまた敵に目を向けた。
 よかった、無事だ!
 エヴァンスとカイの馬が速度を増した。そのままの勢いで戦闘に加わる。
 道の両側には針葉樹が林立し、未開の地面は岩も多く、舗装されているところ以外に馬の侵入は難しいのか、敵はまだリクたちの背後には来ていない。
「敵も、本格的には攻めてはきてないようだね、安心しなさい」
 隣に来ていたフィジの声に安堵するが、まだ気は抜けない。
「たまには身体動かしてきたら? キース」
「そうだね、ちょっと動こうかな」
「贅肉ついたら、馬の代わりにこき使うからね」
「了解です、ご主人様。これ、ちょっと持って」
 キースが馬の手綱をぼくに寄越してきた。
「きみはもう一人で馬を操れるよ」
 そう言い置いてキースが馬を下りる。
 え、あの。
 馬は静止してくれているけど、たまに身動きするからそれを制しないといけない。
 慌てて両手で手綱を握り、支えてくれていた手を失った分、自分の全身の力をうまいこと操らないといけなくなった。
 キースはあっさりと言ったけど、やっぱり難しいじゃないですか。
 そんなことを思っているうちに、キースは背負っていた剣に括られていた革紐を解き、剣を抜いたあとの鞘をフィジに預けていた。
 片手で剣を持ったキースはそのまま普通の速度で前を歩んでいく。
 ぼくの前方を守るように剣を抜いたまま動かないマンダルバの兵たちの横を通り、長い脚だから、もうリクたちの最前線まで到達した。
 リクのそばまで行ったキースの声が聞こえてくる。
「任せてもらっていいかな。運動不足なんだ」
 なんて言い方するんですか。
 それを聞いたリクはあっさりと敵から馬身を返し、こちらへ進んできた。
 その背後に、馬上の敵が剣を振り上げた。
 息を飲んだ。
 リクが危険と思ったからじゃない。
 キースがゆっくりとした動きで抜き身の剣を両手で構えたのが見えたからだ。
 長大な剣は、キースの最小限の踏み込みだけでリクに迫っていた敵の剣を弾き、その流れのまま敵の男の胴体を通り過ぎる。
 その様は、こちらに来るリクの陰で見えなくなったが、剣が切り裂く音と恐ろしい絶鳴は聞こえてくる。思わず目をつぶった。
「先に逃した意味がないだろうが。なんで戻ってくる」
 呆れたようなリクの声が懐かしかった。
「来い。おまえは見るな。あれは戦場の化け物の一人だ。子供の教育に悪い」
 リクがぼくの馬の手綱を片手で奪いそんなことを言う合間にも、男たちの怒声や悲鳴が聞こえてくる。
 さすがに正視できるような肝は持ち合わせていなかった。やっと目を開け、隣で馬を進ませるリクを間近で見られた。
 その姿がどんどんと揺らいでいった。
「まだ泣くな。ちゃんと周りを見ろ」
 リクの厳しさが嬉しいなんて、どうかしてるかな。
「うん」
 片腕をあげて服の袖を目に押し当てた。
 ジョーイ・ハーラット管財官補佐は、その場を境界警備兵に任せ、ぼくたちを関所まで連れて戻った。フィジは残らず、ぼくの守護者のままついてきた。
「いま食事を用意させます。兵舎の食堂へどうぞ」
 馬を下りた管財官補佐は近寄ってきた兵士に馬を任せ、身長が足りずに下りられないぼくに手を貸してくれた。
 同じように馬を兵士に任せたリクが、ぼくの隣にやってくる。
「いや、先に寝床が欲しい。こいつも限界だ」
 管財官補佐の手が離れる前に、意識が途切れた。



 歌声が聞こえる。
 綺麗な、女の人の声。
 歌、なのかな。
 旋律があるようで、でも、ただ誰かに語っているだけのような声にも聞こえる。
 ふっと意識が上がり、目を開く。
 歌声は、そばにいたフィジの唇から発せられていた。
 ぼくにはわからない言葉を、ぼくを見下ろしながら語っている。
 それが途切れた。
「まだ動かないでね。癒しの魔法が身体に馴染むまではね」
 魔法?
 出ない言葉を汲んだように、フィジは笑う。
「そうだよ。きみが見たがってた魔法。樹精の癒し魔法は分かりづらいから、精霊がいないきみにはなにも見えないけどね」
 目だけ動かして状況を確認すると、寝台に寝かされているみたいで、フィジは寝台横に椅子を置いてそこに座っていた。
「樹精魔法はね、基本的にはこの世の植物たちの成長を促せるものなんだけど、それを人間に作用させると怪我を治しやすくしてくれるの。きみはよく頑張ったけど、ちょっと無茶をさせすぎたね、ごめん。見た感じ、成長も遅めのようだし、身体が限界来ちゃったみたい」
 それは、うん、気だけは張っていたから。
「熱が出たの。最近まで体壊してた?」
 コホッと、喉に絡んでいたものを払ってからしゃべる。
「あの、リクに拾ってもらうまで、全然肉がついてなくて。最近リクによく食べさせてもらって、やっと少し体重増えたくらいで」
 まだ全然、身長に見合う体重にもなっていない。
「あまり家で食べさせてもらえなかったの?」
 家。
 ぼくは、リクと会うまで、家にいたんだろうか。
 体を起こそうとして、頭がくらくらとしたのでやめた。起き上がる前に、身体が重くて無理だったけど。
「まだ起きないで。癒しの魔法は、切り傷を塞いだり、骨を繋いだりはできるけど、内臓や体の細かなところには効かないの。熱はまだ下がってないよ」
 確かに熱い。
 身体がぽかぽか、あったかい。
 あれ?
 身体の半分が、もう半分より熱い気がした。
「そうやってると、彼もまだ子供みたいだね」
 彼?
 頭だけフィジの反対側に少し動かす。
 目をつむったリクの整った顔が目の前にあって、驚きすぎて心臓がどこんどこんと強く叩いていた。
 きみの綺麗な顔は近くで見ると心臓に悪い。
「さすがに彼も疲れたのか、きみをここに運んだときに一緒に寝ちゃったよ。ほほえましくって、そのまんま」
 ぼくの片側の肩を抱き込むように、リクは横向きで爆睡中だった。これはしばらくは起きない。
「いま、どれくらいですか。みんなは」
 フィジに顔を戻す。
「そんなに経ってないよ。きみの仲間はみんなここに来た。盗賊だとわかったから、マンダルバは兵を増やして向こう側に向かった。管財官補佐はきみが目覚めるのを待ってる」
「怪我人は」
「大丈夫じゃないかな。大きな怪我をした人はいない」
 よかった。
「でも、油断はできないよ。集落の襲撃が盗賊の仕業だとしても、きみがスーザからつけ狙われていたのは事実みたいだから。そこは他の候補者側の思惑が絡んでいると思う」
 ぼくも、そう思う。
「あの、ありがとうございました」
「礼を言うにはまだ早いよ。きみがマンダルバ領主になるまではそばにいる」
 ぼくが領主になるかはわからないけど。
「でも、もう守ってもらいました」
 十分に。
「まだ雇い主と交渉もしてないから、きみがあたしの契約解除はできないよ」
 悪戯っ子のようにフィジは笑う。
 そうだ、リクが依頼をしてるんだ。
 早く起きないかな。
 そう思ってるぼくも、また眠くなってきた。
「まだ身体は休養を求めてる。寝なさい」
 はいと返事も返せずに目蓋は勝手に落ちていった。

 寝かされていた部屋は置かれている調度品は質素ではあるけど、兵ではなく客人を泊める部屋のようで少し広めで、しばらくはその部屋がぼくとリクの寝る部屋になった。
 ぼくの熱が数日引かなかったからだ。
 一度目覚めたけど、その後一時期はかなり高く上がったそうで、みんなに心配をかけた。
 せっかく体重が増えてきてたのに、また元どおりみたいに肉が落ちてしまっていた。
 フィジが言ったように、熱には癒しの魔法は使えず、物理的に冷やすようにして、薬と食事で元に戻していくしかなかった。
 それなのに全然よくならなくて、もどかしかった。
 いつもの軽快な調子に戻っていたエヴァンスからも、無理をさせたことを謝られた。
「うちはリーヴが基準なことが多いんで、彼が並外れていることを失念してました」
 ちょっと演技掛かった神妙な態度のエヴァンスに笑ってしまう。これこそエヴァンスだと思った。
 いまは部屋の中にマンダルバの人はおらず、リクとエヴァンス、ヴィイがいた。
 他のヤトゥ商会の男たちは、残されているマンダルバ兵と共にこの兵舎を守っている。キースとフィジは、この兵舎の中でのんびりとしているそうだ。
 ヴィイは窓辺の椅子の一つに足を組んで腰掛け、エヴァンスは寝台横の椅子に、リクは長椅子のほうにだらりと背もたれに身体を預けていた。
 ぼくはまだ寝台の上、背布団を大目に敷き詰めたところに背中を預けていた。体調が少し戻って、久しぶりにお風呂に入れてもらったあとで、さっぱりとした気分だった。
「俺だってさすがに疲れたんだがな」
 不機嫌そうにリクが言う。
 食事もせず爆睡してたもんね。
「よく言いますよ。普通の十四歳は、あんな激しい戦闘、絶対に無理です」
 え?
 エヴァンス。
 なんて、言ったの。
「いまだって身体がバキバキ鳴りそうだ」
 とうとう長椅子の座面に寝転がってしまったリクが顰め面で言うのをぼうっと聞いていた。
 エヴァンスが吹き出し笑う。
「それってあれでしょ、成長痛でしょ? ここ二年くらいで一気に背も伸びましたもんね」
 リクが寝転がりながら、ぼくを見る。
 金色の瞳。
 なにも、言わせない、眼。
 熱い塊が胸に膨らんでいく。
 膝を抱えて、それを押し隠す。
 勝手に目が熱くなって、膝で押し当てる。
「あ、気分悪くなりました?」
 エヴァンスの声が優しい。
「大丈夫」
 大丈夫。
 大丈夫、だよ。
 それを言いたいのは、自分にじゃない。
 しゃくりあげそうになって、必死で押し殺す。
 気づいたかな。
 きっと、気づいたよね。
 ぼくはわかりやすいから。
 きみは、聡いから。

 大丈夫だよ。

 ぼくは、まだ頑張れるから。



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登場人物紹介

リク


(ネタバレ注意。第2話から)


記憶喪失の少年を助けた人。茶色の髪と淡い褐色の肌。瞳の色は見る人によって印象が違う、基本的に薄茶。自称キルリク。呼び名の一つがリク。他にも呼び名がいくつかある。正体不明の少年。


(公式アイコンは、彼のイメージピッタリのはなくて、一番近いかなとこれに。主人公は顔が見えたほうがいいかなと。本当は髪はもう少しウエーブがかっていて、もう少し褐色肌。美少年というより、将来色男確定なのがわかるほど容姿は抜群に綺麗な人。)

ナオ


(ネタバレ注意。第2話から)


記憶喪失でリクが助けた少年。キルリクの呼び名が言えなくて、リクと縮めて呼ぶ。こちらも正体不明の少年。黒から茶色の髪と瞳、淡い褐色の肌という、マンダルバ人の特徴を持つ。


(公式アイコンから。一番イメージの近いものです。肌色はもう少し褐色。容姿については本文でもあえて説明していません。周囲の反応で読み取っていただければ。)

ル・イース


(ネタバレ注意。第2話から)


リクの同伴者、黒づくめの印象が暗い青年。黒髪。瞳は灰色だが、彼と面と向かって顔を合わせる人が少ないので、それを知っている人はごく稀。


(公式アイコンに、合うものがない。ゆえにシルエットのみ。硬派なアイコン、少ないですね。美青年ではないけど、顔はそれなりに整ってます。だけどとにかく暗い人。)

セリュフ


(ネタバレ注意。第3話から)


リクの仲間。なにかの組織の中心的人物。部下は幾人もいるが、よく一緒に行動をしているのが、ヴィイ、エヴァンス。リクに対しては遠慮をしない態度。少し伸ばし気味の髪と無精髭。髪色は濃茶だが、肌色は白人。瞳は琥珀。逞しい人。


(公式アイコンから。ゴツめのもので一番近いものを選びましたが、もっとカッコいいですこの人は。自身は三枚目を演出してますが、美形じゃないけど男前。)

ヴィイ


(ネタバレ注意。第3話から)


リクの仲間。セリュフの相棒的存在。長身、卓越した肉体の持ち主。黒髪に赤味がかった瞳。


(公式アイコンから。こんな褐色じゃないけど、野外での仕事が多いので日焼けはしてるはず。ヤトゥ商会内では一番長身の部類。美形じゃないけど、体型が抜群にいいので、雰囲気カッコイイ。)

エヴァンス


(ネタバレ注意。第3話から)


リクの仲間。おしゃれ好きな伊達男。柔らかな物腰で、いろいろなところへと行かされる情報係。情報収集では優秀な人。少しくすんだ色の金髪、薄青の瞳。


(公式アイコンから。若いときにはこんな長さのときもあったかもしれないが、現在は髪は結べないくらい。書き手の思惑から飛び出て一番活躍しているかもしれない人。女性ぽくはないけど、男臭さも少ない。美系イケメン。)

クイン・グレッド


(ネタバレ注意。第4話から)


マンダルバ領の資産すべてを管理する管財官。とても強い精神の持ち主。マンダルバ領主後継者捜索の指揮をとる。マンダルバ人の特徴を持つ。


(公式アイコンより。もう少し男らしい硬派で探したんですがなくて。まあこれが一番近いかなと。眼鏡はこの世界にもありますが、クイン・グレッドはかけてません。なぜなら、めちゃくちゃ視力はいい。勉学が優れているという点では、眼鏡が似合う人ではある。マンダルバ人の中でも肌の褐色は濃いめ。)

ジョーイ・ハーラット


(ネタバレ注意。第4話から)


マンダルバ領管財官補佐。クイン・グレッドの右腕。いろいろな面を持った愉快な男。マンダルバ以外の外国人、肌色は白めで濃茶の髪、整えたあご髭。


(公式アイコンより。イメージは、これにもう少し男臭さを加えてください。他の人よりはしっくりときている。)

セリア


(ネタバレ注意。第4話から)


リクに恋する少女。リクにとっては妹のような存在。金髪碧眼。


(公式アイコンより。他のアイコンでは、しっくりこなくて、これが一番雰囲気が近い。金髪碧眼で脳内補完願います。リクに一途な健気美少女。)

スウィン


(ネタバレ注意。第4話から)


セリアの妹。「リクのうち」の子供たちの面倒をよく見ている。薄色の髪、くすんだ翠の瞳。


(公式アイコンより。イメージとあまり違和感なし。セリアの妹ですから、彼女もスッピン美人。)

タグ


(ネタバレ注意。第4話から)


リクを尊敬する少年。マンダルバ人に近い特徴だが、肌色は薄め。


(公式アイコンより。無愛想でぶっきらぼうで素直になれない子ですが、悪い子じゃないんです。茶髪茶眼で脳内補完願います。)

シチェック


(ネタバレ注意。第4話から)


自由奔放でいつも笑顔のたくましい男児。ちょっとどこか脳発達障害あるのかなこの子的な能天気さのため、将来を心配されているが、本人はとにかく自由人。薄茶色の柔らかな髪、翠の瞳。


(公式アイコンより。子供アイコン少なくて。瞳はこのまま、髪はウエーブかけて薄茶、満面の笑みに心の中で変えておいてください。将来が楽しみな子です。)

ザグゼスタ・ライン


(ネタバレ注意。第5話から)


マンダルバ前領主。若くして病没。妻との間には子がおらず、他の女性との間に生まれた息子を跡継ぎにできるよう遺言を残す。


(公式アイコンより。見合うものがないのでシルエットのみ。この人は、屈強な男前だったが、病で病没した。妻以外にも遊び相手の女性は数多くいたが、愛した人はカルトーリの母一人だけ。)

アーノルト


(ネタバレ注意。第5話より)


マンダルバ前領主夫人の弟。数代前のマンダルバ領主の血筋に連なる家を継いでいる。


(公式アイコンより。見合うものがなくシルエットのみ。体格がよく長身。自分を演出したがる自意識の強い男。)

ユナム


(ネタバレ注意。第5話から)


領主後継者候補の一人。優しげな雰囲気の少年。付添人は、コーグ、サット、クラフ。


(公式アイコンより。茶髪と淡い褐色肌に脳内補完願います。一番近いというより、他にしっくりくるものがなくてこのアイコンに。)

シン


(ネタバレ注意。第5話から)


領主後継候補の一人。活発そうな強い瞳の少年。一人で自身の将来に関わる場に挑んでいる。


(公式アイコンより。茶髪茶眼に脳内補完願います。アイコンは彼に合うのがないかなと探しましたが、消去法にてこれにしました。外見はまだ少年らしさが残っているが、中身は結構な男前。)

カドル


(ネタバレ注意。第6話から)


遙か太古の魔法戦士の名。いまはその名から、魔法を扱える戦士のことをそう呼ぶ。

フィジ


(ネタバレ注意。第7話から)


魔法士にして術者の女性。まだ若くしていろいろな仕事を請け負い、それを完遂させてきた。この時代では傑出した精霊の使い手。男性ならば彼女に見惚れない者はいないだろうというくらいの美女。白金の髪、薄氷の瞳。


(公式アイコンより。一番違和感がない。髪色は白金となっていますが、プラチナ色と言うより、色の薄い金。アイスブルーの瞳。)

キース


(ネタバレ注意。第7話から)


傭兵にしてカドル、雹雲のキスリング。戦場で数々の名を馳せてきた。いまはフィジと共にいる。女性であれば彼に見惚れない者はいないだろうというくらいの色男。金に近い薄色の髪、濃い蒼の瞳。


(公式アイコンより。アイコンよりも、もっと大人っぽい人ですけど、他のキャラアイコンが少し幼めなので、これでいいかなと。アイコンのバンダナなどはしておりません。彼はあまりおしゃれをしない。なぜなら、素のままが一番美しい男だから。)

ヤトゥ商会の護衛人たち


(ネタバレ注意。第10話から)


剣の腕や戦闘力そのものでは、商会護衛部筆頭はヴィイ。次点が単騎で共に馬車を守っていた人で、第12話で、ナオにカイと名乗る。ヴィイは単独でも優秀な人だが、人と組ませると抜群に実力を発揮する。静と動、俊敏でスタミナも十分なヴィイは、背中を預けられる人がいるなら、より動き回れる。動のヴィイの相棒として、静の役割を担うカイだが、本来その位置は、戦闘に参加した際のセリュフが担う。ヴィイの本来の相棒はセリュフ。彼は商売部門のため、最近はヴィイと組む機会がない。御者をしていた二人も、護衛部では手練れ。セリュフがナオ護衛に選んだ精鋭たち。主要人物ではないので、名前は出てこない。カイは、いつまでもヴィイの相棒さんと呼ばせておけなくなったので。

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