記憶消去6
文字数 834文字
ネタイヲ君、その電キコさんのことなんだけど、、、
さっき、どこからともなくやってきて、ネタイヲ君を助けるためと言ってキスをしたら消えてしまったの。
もう二度と会うことができないって伝えて欲しいって言ってた。
クソッッ
あいつはいつだって自分勝手で、オレのことばかり考えてるくせに、からかうことしかできなくて、、、
それを分かっていながら、つい、オレはキレちまって、、、
どうせ、キコのことだから、最後に好きだよなんて言ってたりしたろ?
オレの命を助けるために、キコ達は消えて戻って来ないとかさ、、、
キ、キコ????
ネタイヲさん、私はノコさんの意識下にいたライネです。
ネタイヲさんが、電キコと言ってくれたので、
ボクだけ、かろうじてこの世界にとどまっています。
あと数時間はとどまっていられると思いますが、、、
ただ、死にそうになったネタイヲさんを助けるため、
電キコや他の電気少女達は力の使い過ぎで、
人間世界から姿を消したままになりました。
さよならも言えずに、突然の別れとなり、
みなさん悲しいと思ってると思います。
結局、オレのせいじゃねーか、、、
オレはどんだけ、日頃の行いが悪いんだよ。
キコがネタイヲさんとケンカしたのは、たぶんですが、
ネタイヲさんに覚えていて欲しかったのだと思います。
キコさんは、これからこの国に起こるであろう大災害を未然に防ぐために
力を使う必要が出てきたのです。他の電気少女達の力も使って、、、
キコさんは自分の思いを伝えるのが下手です。
だから、記憶に鍵をかけたようにみせて、本当は
いつでも思い出せるようにしていたようです。
ノコさんの手前、キコはネタイヲさんが好きという気持ちも封印
してきたようですし。
ネタイヲさんが忘れることがなければ
力を蓄えたキコ達が戻る日も来るかもしれません。
どうか、忘れないであげて下さい。
キコ、、、涙、涙、涙。
ネタイヲ君、忘れないようにしよう!
私も覚えておくから、、、