(四)
文字数 235文字
まさかみなみが署の備品を持ち出したのには驚いたが、それ以上にその銃口を彼女の親友でもある真紀に向けていることに驚いた。
「ちょっと待って! 落ち着いて、みなみ!」
私は叫んでいた。
淵野辺警部も女性刑事も一瞬なにが起きたかわからなかったようだが、私の声で状況を把握したようで、真紀をかばうように前に出た。
「私の当麻さんになんてことしてくれたのよ!」
みなみが叫んだ。
「当麻さんはそもそも私のだったのよ」
真紀はそう言って刑事二人を押しのけてみなみの前に出てきた。
(続く)
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