9:あらすじの構成と例

文字数 1,137文字

あらすじは、

”どんな誰が、何をどうするどんな物語なのか?”
を書くのね。公募は別です。(公募の場合は、書き方が根本的に違います)

ここで言っているのは、読者に向けて書くもの。通常の小説投稿サイトや、本の後ろに載っているようなものを指しています。

やたら長い人というのは、すでにプロローグになっている。あらすじを読んでいる時点で疲れてしまうのね。上手な人は見どころや拘りなどで、余った文字数を使っている印象。世界観が難しいものなら、世界観も簡単に説明を入れたりするのが上手な文字数の使い方。

つまり、構成としては、
1 舞台
2 主人公の境遇
3 その人物はどんなターニングポイントを迎え
4 物語が展開されていくのか?
5 方向性とみどころ
6 導引(引き込み)で作る。

【ポイント】
あらすじは書くのではなく、組み立てるもの。
書くものだと思っていると上手く書けない。

**
【あらすじの例】

*本作は中世のヨーロッパをイメージさせる世界観が舞台。

主人公には、両親がいない。何故なら両親は主人公が幼い時に、無実の罪で射殺されてしまったからである。主人公は幼い頃から、この事件の真相を暴きたいと思い、両親の死後、自分を育ててくれた叔父の元で、その機会を虎視眈々と狙っていた。

────大学の三年の夏、ついにその機会が訪れる。

主人公が所属する大学のサークルの飲み会で、両親に無実の罪をきせた人物の情報を手に入れたのだ。主人公の境遇を不憫に思ったサークルの仲間の力を借り、真相を突き止めようとする。しかしそんな彼らを阻むように、ある組織が動き始めていた。果たして、主人公は事件の真相を暴くことができるのか?!
彼らの運命やいかに。

ファンタジー世界を舞台とした、主人公vs強大な組織で繰り広げられる、壮大なミステリー。

**

あらすじが作れない人というのは、パーツがわかっていない人なんですね。つまり、材料がわかっていない。なので、材料はこれだよと教わると、すぐにかけるようになります。あとは、流れ。

そして、あらすじを見るのはなんの情報も得ていない人だということを忘れてはいけない。

【想像の仕方】
近所に越してきた人に、いきなり身内話をされる。
『○○さんがね』
と言われても
『誰だよ』
ってなる。あらすじの下手というのは、この現象と同じです。

なので、説明には役柄を足しましょう。分かり辛いものは、大抵誰が主人公かわかりません。名前で書かれたところで、あんた誰?これが、下手な人の典型的な例。

あとは、群像劇なのか主人公が一人なのか、多視点なのかわからないことも多い。

ジャンルによっても少し必要なものが変わってきます。なので、是非あらすじには力をいれてください。読み手がつきやすくなります。(作品に人が繋がってないとダメだけどね)
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