第4話 愛し、愛されるということ

文字数 553文字

 時は流れ大人になった私。身長172センチ、やせ型で手足の長い私は、よくモデルと間違われる。自意識過剰男からの誘いの声が頻繁にかかるが、もちろんそんなものは望んでいない。

 あれ以降も懲りずに何度も女子を好きになったが、成就したためしはなく、恋愛に関してはもはやすっかりあきらめモードになっていた。

 しかし昔から絵を描くことが好きだった私は、そんな心の中のモヤモヤを吐き出すべく、実体験に基づいた漫画を描くようになった。
 最初は完全に趣味として描いていたのだが、ブログに出したりするうちにいつしか話題を呼び、私による私のための漫画は広く世に知られるところとなった。

 すると「私も同じです!」という複数のファンからのコメントをもらうようになり、そんなファンの一人であった由奈、飼い猫のタマ、そして私の3人? で、今は幸せに暮らしている。

 私にも、やっと、愛し愛される時がきた。
 由奈の可愛い寝顔にそっとキスをして、しみじみと幸せを噛みしめる私であった。

 あなたがどんな人であれ、
 きっとわかってくれる人が、いる。
 たとえ世界中の人に
 背を向けられたとしても、
 きっと愛してくれる人が、いる。  
 その人に出会う、その日のために。
 自分にだけはうそをつかずに、
 まっすぐに生き抜こうね。

 みんな、幸せになあれ!


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