とある帝国のプロローグ
文字数 2,129文字
【???】
【とある始末書】
■■ ■■年■月■■日
私は、■■年〇〇月より■■ヶ■博士の政府非公認である■■兵器開発計画を黙認するどころか出資支援し、結果として軍備施設である■■研究所を半壊させてしまうという事故の発生の助長し、他方に多大なご迷惑をおかけしたこと、心よりお詫び申し上げます。
《中略》
今後は新たな開発、研究に関することで何か不可解な点が発生した場合は上層部に逐次速やかなる報告を心掛け問題発生を未然に防ぎ、事故防止を徹底して心掛けると同時に己の信頼回復に向けて職務に邁進して参ります。
そして今回の件に付きまして発生した■■■■の処理に付きましては_____、
*
《始発の首都駅から長いこと揺られて幾らほど経ったのであろうか?
我が帝国の列車は発車時間は守れても到着時間を守れたことはあまりない。懐の中の時計を見てみればこの後の予定が先送りになってしまうのは明白であった。》
《このように時間が遅れることにより後々の仕事もまた連動して遅れ、最初の数分が後の数日間分の遅れとなってしまうともなると先が思いやられる。》
《いろいろを考えてみるが息詰まるためまるっと投げ捨てた儺禍嶌。》
《この列車に乗るのは頻度はそう多くなかれどもとうに慣れている。》
それもこれも小生に降りかかる膨大な紙きれの数々ッ、仕事の山ッ、他エトセトラッ。
小生の身体はすっかりカフェインとアルギニン漬けの毎日であった……。
もう立派なヤク中では??本当にご苦労様でした。」
なーんで小生だけがこんな後片付けが多いのだ!てか最初に始めたのはアイツである!
小生ではない!小生悪くない!」
#身から出た奴はどこいった
《声を掛けられたのでその視線を目の前の儺禍嶌へ移す男。》
《長身痩躯の身体、使い古された軍帽、流行らないデザインのトレンチコート。灰色で適当な切り口の髪。年齢は声質から察するに初老に差し掛かりかけといったところであろうか、それにしては肌艶が若々しいが。》
《斯くして、この日から暫くの間、二人がフォリウムの世界へ降り立つこととなった。》
#ソロール終了