第六話 「デス・キャニオン」05
文字数 1,252文字
「カーバンクルを倒すのにはどうすればいいのかしら?」
2017/12/04 08:23
帰りの道でカノーアが隣を歩くアルバーに意見を求める。
2017/12/04 08:28
「【火炎】を防げる遮蔽物に身を隠して遠距離からの攻撃だね。ロングボウを多数用意して【飛行】と【衝撃】で連続攻撃を加えるんだ」
2017/12/04 08:29
「それで倒せるの?」
2017/12/04 08:29
「寄生しているベヒモスにもよるけど、今回見たような小型だと可能だと思う」
2017/12/04 08:30
「ここの地形も有利だね。渓谷の上から安全に狙えるし」
2017/12/04 08:30
アルバーは文献なども読みベヒモスの知識も豊富だ。
戦闘種として実戦も積みながら様々な作戦を組み立てていた。
2017/12/04 08:31
「そうよ、ディボガルドの連中は、先刻お見通しで準備しているに違いないわ」
2017/12/04 08:31
「レイキュアの言う通りだ。今回の俺たちはおとりの役どころだな」
2017/12/04 08:31
レイキュアとシュンも話に参加する。四人は話をしながらも周囲への警戒は怠らない。
カーバンクルは中心部へと追い立てられるように向かい、本命のチームが待ち伏せしているのだろう。
ガスケスが攻略などと言うから、最初はデス・キャニオン全域を制圧する無茶なクエストだとシュンは思った。
しかし【火炎】のレアクリスタルが目的ならそれはない。
おとりに使われるのはシャクだが、とんでもない危険に巻き込まれる事はなさそうなので逆にシュンは安心した。
低クラスばかりではあるが、それなりの数を討伐したシュンたちは帰還し封鎖部隊に合流する。
2017/12/04 08:32
「ブレイソン! 状況は?」
2017/12/04 08:32
「シュン、お帰りなさい。今日は静かなものでした」
2017/12/04 08:32
「一体のベヒモスも現れませんでしたよ」
2017/12/04 08:34
明日は次のチームに交代する予定になっていて、シュンたちは一度街に引き上げる。。
既に交代の部隊が待機していた。
帰りがけシュンはブレイソンと並んで馬を歩かせ情報を交換した。
主な話はカーバンクルについてだ。
2017/12/04 08:35
「そんなレア物がデス・キャニオンにいたんですか……」
2017/12/04 08:35
「ああ、ギルドの目的はそれだな」
2017/12/04 08:36
「【火炎】のレアクリスタルを手に入れたらこのクエストは終わりですかね?」
2017/12/04 08:36
「話は変わりますが、エスプロジオーネの連中が帰りにも顔を出しましたよ」
2017/12/04 08:37
彼らは中に入るだけなので封鎖場所の様子も気になるだろう。
2017/12/04 08:37
「そうか、何て言ってた?」
2017/12/04 08:37
「中程度から小物の相手ばかりと言ってました」
2017/12/04 08:38
「俺たちとたいして変わらなかったか……」
2017/12/04 08:38
チームは持って来た装備を倉庫に片付けシュンとアルバー、レイキュア、カノーアの四人がギルドに行き、手に入れたポイントが付くレアクリスタルをそれぞれに割り振った。
シュンは一番ポイントが低いベヒモス一体だけを加算し、他はレイキュア、カノーア、アルバーに譲った。
2017/12/04 08:38
「ああ、構わないよ」
2017/12/04 08:39
レイキュアは少し遠慮をする。
他のチームもポイントを稼いでくるから、こちらも戦果を上げなければランキングの維持は難しい。
次は他のメンバーを連れて行きのポイントを稼がせようとシュンは思った。
その場で全てのレアクリスタルをレイキュアに渡す。今回も換金はスカーレッドに任せる事にした。
2017/12/04 08:39
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