第8話 窓

文字数 130文字

 窓をほんの少し開ける。

 カラカラと軽い感触。
 3月のまだ冷たい空気が足元に流れる。

 カアカアと眩しいほどの
 カラスの鳴き声が響く。

 下に人の歩くのが見える。
 どこに行くのだろう。

 空は憎らしいほどに澄んでいる。


 ぴしゃり、と窓を閉めた。
 今日も一日が始まる。
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