第2話-①
文字数 1,191文字
兄上の怒声で、私は飛び起きた。
見上げれば、鬼形相で仁王立ちしていた。
兄上の視線を目で追うと、そこに・・・・・・
その日の晩は、真女子のもとへ通うことができなかった。
約束を破ってしまった。
私は話を聞いた父上、母上、兄嫁に、釈明せねばならなかった。
いつも義姉上だけが私のことをわかってくださる。
もともと義姉上には話をするつもりでいた。
私は、すべてを義姉上に委ねた。委ねてしまった・・・・・・