なぜか、ついてくる

文字数 1,137文字

 
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・ふぅー。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・・あ。」
「あ」
「先輩、外にいたんスか」
「おん」
「そっスか」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・お前、何しに来たの」
「いや、ちょっと店内暑くて。」
「あっそ」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・ふぅー。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・ふふっ」
「ん」
「いやっ・・・ふふっ・・なんでもないス・・」
「きも」
「あっ!また言った!」
「いや」
「すぐ言いますよねそれー。気を付けてくださいー。社会に出たとき怒られますよー。」
「うるせえよ。誰だよお前」
「・・・・・まぁ後輩ですけど。」
「まぁってなんだよ」
「・・・・・・。」
「・・・・・・ふぅー。」
「・・ふふっ」
「なんなんだよお前」
「いやっ・・。先輩煙草吸うんスね。初めて知りました。」
「だからか。・・・なんかスマン。」
「ホントですよー。今のご時世嫌われますからねー。気を付けてくださいー。」
「はいはい」
「他の人知らないんスか?」
「まぁー、バイト先じゃ吸ってないからなぁ。誰も知らんやろなぁ。」
「じゃ、秘密っスか?」
「んー。・・・そうしといて。」
「あーい了解でーす」
「・・・・戻っていいよ。もう。」
「え?んー」
「嫌なの?」
「嫌っていうか・・。」
「八城さん?」
「・・・・・よく見てますね」
「まーね。俺もあの人の横はキツイよ。」
「逃げようとしてもしつこいんスよね。吐きそうだからトイレに行きますって言ってもついてこようとしてましたもん。」
「うわ」
「だから良樹さんに席変わらせて逃げてきました。」
「おとりかよ」
「だからもう少し自由の身でいさせてください」
「ん」
「・・・てか先輩なんで端っこにいたんスすかー。」
「いや、別に。早く来たらあそこになった」
「何してんスかー。私、話し相手いなくなるじゃないスかー。」
「ウソつくな」
「はいはい」
「でも先輩のとこ行こうとはしてましたよー。これはホントですー。」
「あーそ」
「・・・・・先輩カッコつけてますね。」
「・・・・・・お前酔ってる?」
「ふふっ・・。酔ってないスよ。私先輩に対していつもこんな感じじゃないスかー。」
「・・・・・まぁ確かに。」
「でしょ。でも先輩が吸ってるとなんかムカつきますね。」
「お前の方がムカつく。」
「あ、傷つきますー。」
「お前が先に言った」
「あは」
「・・・・もう戻れば」
「えー。まだ早いですよー。」
「でもタバコ嫌でしょ?」
「は、そんなこと言いましたっけ?」
「さっき」
「・・・あぁー。あれは言葉の綾じゃないスかー。」
「あそー。」
「まぁ、実際嫌スけどー」
「なんだよ」
「まぁそうスけどー。・・・先輩は別にいいっス。」
「・・・・・・うるせえよ。」
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