どれも命にふさわしい

文字数 384文字

明朝4時くらいだろうか。
モンスターを飲んだ後、カップラーメンを食べて寝た。もはや、モンスターはアル中と同じく、どれだけ料があっても足らない。煙草より金がかかる。

「あいつは飲み喰いしか趣味がない」と言われても、それはプロフィールに堂々「趣味: 呑み食い」と書くのは賞賛に当たる。
 この世に名を刻むより、放蕩息子や浪費家の方が、遥か人生を謳歌しているではないか。

 煙草を喫して、肉しか食べない酒豪の僧侶。相続した金でモンサンミッシェルを立てる、一人暮らしの放蕩息子。糖尿病と診断されても、常に饅頭食べてる人間。

 崇拝されるのは誰だ。

 世に背いて厳罰を喰らい、唾を吐かれても動じない人間。無駄な戦争を起こして「ごめんごめん、あれ間違えちゃったのよ」と開き直る政治家。

彼らは大地を讃えているのか。
天を向いて何を思うか。
命の終焉に刻む心は何か。

 どれも命にふさわしい。
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