第1話

文字数 7,417文字

 高野内の前に事件の関係者が集められた。場所は、先ほど飯田橋と話した操舵室横の事務所だ。
 時刻は午後一時。事件発生から、ちょうど半日が経ったことになる。本来は、既に警察の巡視船が到着して、捜査が始められる時間であったが、あいにくの嵐で、到着が大幅に遅れるという話だった。
 横殴りの雨が窓を強烈に叩きつけ、ロッキングチェアーのように激しく揺れる部屋は、弥生丸が嵐に飲み込まれているのを実感させる。日本屈指の豪華客船も、大自然の前では大海に漂う枯葉にしか過ぎないのだ。
 そこにいるのは高野内和也の他に、峰ヶ丘小夜子、寺山田孝介、マーク・デービッド。そして副船長の飯田橋の五人がいた。十五分ほど前に、「真相が判ったから、関係者を集めて下さい」と飯田橋に連絡を入れると、彼の計らいで、ここに集められたという訳である。
 テーブルの前に立っている高野内以外の全員が、形ばかりの簡易的なソファーに身を沈め、身を固くしながら探偵の言葉を待っている。出されたお茶は誰も口をつけずにいた。
「さて皆さん」
 高野内は沈黙の部屋にピンポン玉を投げ入れた。
「お集まりいただき、誠にありがとうございます。ご存知かとは思いますが、わたくしは、探偵をやらせてもらっています、高野内和也といいます。そこの峰ヶ丘は私の助手です。僭越(せんえつ)ながら、今回のこの奇妙な事件を解き明かしたいと思います」
 高野内は深々と頭を下げる。少し間を空け、軽く舌打ちをしながら頭を上げてから咳払いをした。『まさか、この張り詰める空気の中で、拍手を期待していたのだろうか』と、小夜子が思ったかどうかは、定かではない。
「話を始める前に、まずは副船長の飯田橋さん。死体の傍に落ちていたという携帯電話ですが、今、ありますか?」
「ここには無い。必要とあらば持って来させるが」
「是非お願いします。出来れば死体の写真があれば、それも一緒に。私の推理が正しければ、その携帯は北鳴門氏の物ではありません」
「では一体誰の携帯だというのかね」飯田橋はすぐさま問うた。
「それは見てからのお楽しみです」
 飯田橋は事務所を一旦退室すると、すぐに戻ってきた。おそらく、外で待機している警備員に、その旨を伝えたのだろう。
「すぐに届くと思う。話を始めてくれ給え」
 高野内は軽く咳払いをすると、一同を見廻した。
「事件の経緯は省略します。皆さんは既にご承知だと思いますので。まず、クレオパトラの涙の件ですが、結論からいいますと、もうこの船の中にはありません」
「既に持ち出されたということか。怪盗シャッフルに」
 飯田橋は声を荒げた。
「そうではありません。私の仮説によれば、予告状は北鳴門氏によるでっち上げということです。ですから、今回の事件に怪盗シャッフルは関係ありません。単に名前を利用されただけです」
 デービッドは両腕を組み、不動の体制を崩さない。それとは対照的に、寺山田の方は、神経質そうに貧乏ゆすりを続けている。
 小夜子は、「じゃあ、あの予告状は、北鳴門さんが書いたと言うの? どうしてそんな真似をしたのかしら」と首をひねる。
「保険金さ。北鳴門氏の話によれば、あのダイヤは五億円の価値があり、保険を掛けているということだ。――もちろん、それが盗まれれば、彼の信用は落ちるだろう。だが、五億もの大金が転がり込めば、仮に仕事を引退したとしても、今後悠々自適に生活できる。目が眩んでも仕方がない」
 寺山田は必死の剣幕で高野内をまくし立てる。
「つまり、昨夜、怪盗シャッフルにダイヤを盗まれたふりをして、社長がどこかに隠したとでも言うのですか。……ですが、スタッフたちが部屋中を探された時は、何も出てこなかったという話ではありませんか」
 そこで小夜子が元気よく手を上げた。
「判ったわ! 北鳴門さんは最初から偽物を用意してケースに入れていたのよ。そして、昨夜、寝室に戻った時に海へ捨てたに違いないわ。ダイヤを見せられた時、私はそれを本物だと信じ込んだけれど、鑑定師では無い訳だし、まんまと騙されていたわけね」
 すると寺山田が反論した。
「それはあり得ません。社長が昨夜、寝室に籠られる前にクレオパトラの涙を見せて頂きました。奥様とデービッドも一緒です。長年、この仕事をしておりますので、わたくしにも多少知識がございます。あのダイヤは、その時に初めて拝見しましたが、正直、あれが偽物だったとは到底思えません――だとすれば、どうやってあれを消したのでしょうか? まさか、本物のダイヤを海に捨てたとはおっしゃらないですよね」
 それを受けて高野内は話を続ける。
「私もあのダイヤは本物だったと確信しています。何故なら、今回の偽装盗難は急遽立てられた計画であり、偽物を用意する時間が無かったからです」
 そこで飯田橋が声を上げた。
「何故、この計画が急遽立てられたと判る?」
「それは、後程説明します。私の推理はこうです。寺山田さんの言う通り、彼は窓から本物のダイヤを落としたのです。浮袋をつけて」
 まさかの発言に、一同は静まり返った。
 やがて飯田橋が、皆を代表するように疑問を述べる。
「浮袋だと? だが、どうやって回収する? 昨晩、この船に近づいた船は一隻もないはずだぞ。もし、君の言う通り浮袋をつけていたとしても、砂漠に落ちた米粒を探すように、広大な海の上で見つけるのは、ほぼ不可能だ」
「だから彼は、あるものを利用したのです」
「そのあるものとは?」
 すると、突然ノックの音が鳴った。飯田橋が出ると、彼は「ご苦労」とだけ言って携帯電話を船員から受け取り、すぐにドアを閉める。席に戻ると、手にした携帯と一枚の写真を目の前のテーブルの上に置いた。高野内は携帯を手に取り「思った通りだ」と声を出し、それを小夜子に渡して、確認するように促した。
「あ、これ私の!」小夜子は思わす声を上げた。
「何だと? これは君の携帯なのかね。我々は、てっきり北鳴門さんの物だと思っていたが」
 小夜子は携帯を素早く操作すると、満足そうな顔を浮かべた。
「やっぱり間違いありません、パスワードを入れたらバッチリ開きました――でも、こんな傷は付いていなかったので、もしかしたら自分の物ではないかもと思ったけど」
寺山田の細い目がこれまで見たことないほど大きく開き、鋭く牙を剥く。
「どうして、あなたの携帯電話が社長の部屋にあったのです? もしかしてあなたが社長を?」
 間髪入れず、高野内は否定を入れた。
「そうではありません……峰ヶ丘くん。一昨日の晩のことを皆さんに話してあげなさい」
 いきなりの指示に戸惑いの色を見せながら、小夜子は高野内を見たが、彼は頷いて“大丈夫だ。俺を信用しろ”と目で合図を送ると、彼女は重い口を開いた。
「……あれは、一昨日の深夜一時ごろだったと思います。バーの帰りに一人で部屋に向かっていると、突然、誰かに頭を後ろから殴られ気絶しました。気が付くとバッグからカードキーと携帯電話が無くなっていました。――幸いケガはなかったので、そのまま部屋へ戻ると、ドアにカードキーが差し込まれていました。気味が悪かったのですが、泥棒に入られたかもと思い中に入って荷物を確認すると、護身用の防犯グッズを入れた袋が無くなっていたんです。財布やアクセサリーなどの他の荷物は全部無事で、盗られたものはそれだけです。……飯田橋さん、今まで黙っていてすみませんでした」
「そうでしたか、ケガが無くて何よりです。ですが、どうしてその時クルーたちに相談しなかったのですか。我々を信用できないということですかな? 北鳴門氏と同じように」
「それは……」口ごもる小夜子の代わりに、高野内が説明に入った。
「それは、昨夜の警備を控えていたからです……峰ヶ丘は、船員の誰かに相談したいと私に言ってきたのです。しかし、もし彼らに話したことにより依頼の件が漏れたら困ると思って、止めさせたのです。彼はダイヤの事が外に漏れるのを極端に嫌っていましたから。――これは私の責任です。峰ヶ丘を責めないでください……二度目の予告状が届いて、美咲たち母娘が一時的に行方不明になった時に、船側に協力を要請するように説得したのですが、それでも彼は首を縦に振りませんでした」そこで、テーブルに置かれた北鳴門の死体写真を、皆に見えるようにかざした。「この写真に写っている登山ナイフは、その時、盗まれた防犯グッズの中の一つです」高野内は写真を小夜子に見せると、「そうだよな、小夜子」動揺しながらも小夜子ははっきりと頷いた。
「犯行に峰ヶ丘のナイフが使われたのは、彼女に罪を着せるためでしょう。上手くはいきませんでしたが」
 たまらず飯田橋は訊いた。
「結局、峰ヶ丘さんを襲い、携帯と袋を盗んだのは誰だ?」
「決まっています。北鳴門氏です」
 言葉を受けて、戸惑いながら寺山田は口を広げた。
「社長が? どうして、そのような事をされたのでしょうか」
「もちろん、彼女の携帯電話を盗むためです」
 高野内の推理に、納得がいっていないのか、小夜子は首を捻りながら、疑問を投げる。
「でも、彼は、どうしてわざわざ私の防犯グッズの袋を盗んだのかしら。危険を冒してまで」
「それは、おそらく、携帯だけを盗むと怪しまれるから、目くらましのつもりで、袋も一緒に盗んだのだろう。袋を選んだのは、たまたま目に入ったから。――まさか、その中の登山ナイフで、自分が殺されるとは、夢にも思っていなかっただろうね。カードキーをドアに差し込んだままにしてあったのは、船員に通報されるのを避けるためだった。……もし、カードキーが無ければ、部屋に入るために、いやでも船員に知らせなくてはならないから」
「それが、ダイヤとどう関係があるのでしょうか」寺山田も、携帯とダイヤとの関連性を見い出せないでいるらしい。
「大ありです。昨夜、北鳴門氏は、証人として、三人にダイヤを見せた後で、寝室に入り、中から鍵を閉めた。それから、ダイヤを金庫には仕舞わずに、携帯と一緒にしぼんだ浮袋を貼りつけた。――おそらくは、子供用の小さな浮袋、もしくは発泡スチロールだったのかもしれませんが、ここは浮袋だとします。それから、窓を開けて、十センチの隙間からそれを外に出し、浮袋を膨らませたあとで、海へと落とした。金庫は盗まれたことを強調するために、わざと扉を開けたままにしておいた」
「それで、どうやって回収するつもりだ」
「もう、お察しの方もいるとは思いますが、携帯のGPS機能を利用したのです」
 ようやく理解したようで、飯田橋はパンと手を叩いた。
「そうか! それなら、バッテリーが続く限り、かなりの精度で捕獲できるかもしれない」
「圏外にならないように、潮の流れも計算していたのでしょう。捜索費用はそれなりに掛かるでしょうが、五億円からすれば安いものです」
「ダイヤのトリックは判ったわ。でも、彼はどうして私の携帯を盗んだのかしら?」小夜子は自分の携帯を握りしめ、高野内の目をじっと見つめる。
「北鳴門は当初、お前の携帯をダイヤにつけるつもりだったんだ」
 そこで寺山田が口を挟んだ。
「どうして、社長はそのような事をしようとしたのでしょうか。ご自分の携帯を使えば済むのに。わざわざ峰ヶ丘さんを襲ってまで、他人の携帯を使う必要があったのでしょうか」
「それは、もちろん警察の目を欺くためです。北鳴門氏の計画では、ダイヤが盗まれた後、大騒ぎで船員に報告し、すぐさま警察に通報する予定だった。寺山田さんや我々にダイヤを見せたのは、それが本物であり、しかも確実に存在していたことを証言させるためです。なにせ、保険金が掛かっていますから、事は慎重に運ばねばなりません。保険の調査員が調べに来た時、携帯が無ければ当然怪しまれます。北鳴門グループの代表が、携帯を持っていないわけがありませんから。もしかすると、偽装盗難のトリックに気づかれるかもしれないと考えた訳です。色と機種が同じだったのは偶然でしょう。北鳴門が妙子さんに電話を掛けた時、私はその携帯に見覚えがありました。あの時は思い出せなかったのですが、峰ヶ丘の物と同じだったのです」
 ここまで喋りっぱなしの高野内は、お茶を二口程すすたところで小夜子が声を出した。
「私の携帯を奪い、犯行に利用しようとしたのね。でも、どうして私のではなくて自分の携帯を使ったのかしら? せっかく危険を冒してまで手に入れたのに」
「もちろん、北鳴門は君の携帯を使おうとした……だが、そこで一つの誤算が生じたのです」
「判ったわ。パスワードね」
「その通り! GPSを使うためには携帯を起動し、GPS機能をオンにしなければならない。それに携帯番号を確認しないと、肝心の捜索が出来なくなる。……ところが、いざ携帯の電源を入れるとロックが掛かっていて、操作できなかった」
「それで、仕方なく自分の携帯を使ったのね」
「今更、後には引けなかったのでしょう。自分の携帯を使うことに多少リスクも考えたでしょうが、彼は実行に移したのです」
 椅子を座り直して、飯田橋はさらなる疑問の声を上げた。
「でも、高野内さん。どうして、あなたは携帯も見ずに彼女の物だと判ったのですか?」
「それは、携帯が死体のあるベッドの傍に落ちていたからです……もし最初の計画通り、峰ヶ丘の携帯を使ったのならば、わざわざ、自分の携帯を出しておく必要がない。下手に通話やメールをして、『怪盗シャッフルに狙われている最中に、どこに連絡していたのか』などと警察に問い詰められては困るでしょうからね。サイドテーブルや鞄の中からではなく、床にあったということは、ロックを解除できずに、苛立って思わず彼女の携帯を床に叩きつけた。携帯につけられた傷は、この時できたもので間違いありません。――これが私の推理です。彼はこの携帯も海に捨てるべきでした」
 蒼ざめた顔の寺山田は、震える声を出してきた。
「……では、誰が社長を殺したのでしょうか?」
「それは、後でお答えしますから、もうしばらくお待ちください。先に妙子夫人と美咲ちゃんの誘拐事件を解明したいと思います」
 半分、憤りを見せる飯田橋。なかなか真相がとらえきれないので、いら立っているようだった。
「あなたの話では、怪盗シャッフルの仕業ではないとの事だが、だとすると、一体誰が彼女たちを誘拐したんだ? 二人の命にかかわる問題だぞ! 早く説明してくれ!!」
「ちょっとお待ちください」
 そう言うと、高野内は自分の携帯を取り出して、どこかに電話を掛ける。電話の向こうに、『お願いします』とだけ伝えると、すぐさま通話を終えた。
 しばらくすると、ノックの音が聞こえ、
「どうぞお入りください」と高野内は返事をした。
 ゆっくりとドアが開くと、厚いサングラスと白いマスクをした女性が入って来た。
 彼女は高野内の横に立つと、両手を前に組み、俯いたまま唇を震わせている。
「私の指示で近くに待機してもらっていました。彼女こそが、この事件のカギを握る重要な人物です」
「誰ですか、この人は?」飯田橋は、さも当然のように訊いた。
「サングラスとマスクを取ってください」
 すると、彼女はためらいながらも、スローモーションのようにゆっくりとマスクを取り、サングラスを外した。仮面の下からは北鳴門妙子の青白い顔が現れた。
「ええっ妙子さん!? どうしてここに? 美咲ちゃんは無事なの?」
 突然の妙子の登場に、小夜子は驚きを隠せなかった。他の面々も同様だ。沈黙を続けるあのデービッドさえも、口をあんぐりと開けている。
「皆さん、御覧の通り彼女は無事です。先程、喫煙所に寄った帰りに、偶然にも彼女と遭遇しました。もちろん美咲ちゃんも一緒に。正確には美咲ちゃんではありませんが……そうですよね」
 妙子は黙って頷くと、顔を伏せたまま、焦点が定まらないでいる。
「あなたが北鳴門氏の奥さんの妙子夫人ですか。無事でよかった。初めまして、弥生丸の副船長の飯田橋といいます……しかし高野内さん、美咲さんが美咲さんで無いとはどういう意味です?」
 飯田橋は妙子に会釈をすると、不思議そうな顔を高野内に向けた。
「それは寺山田さんの方から説明してもらいましょうか」
 だが、寺山田は、「……わたくしの方からは、何も申し上げることはありません。社長の意思に反する事ですから」と、頑なに拒否をした。
「まだ北鳴門氏の事をかばうつもりですか。彼はもう死んでいるのですよ」
 しかし、寺山田もデービッドと同様に口を真一文字に固く結んだ。
「どういうこと? 私にはさっぱり判らないわ」思案に暮れる小夜子。その表情は不安の色が見え、霞がかったいた。
「妙子夫人と美咲ちゃんの謎の誘拐事件こそ、北鳴門氏の計画の目玉だったのです。彼にしてみればダイヤの盗難事件の偽装は、単なるオマケでしかありませんでした」
 一同が固唾を呑んで高野内を見つめている。誰もが、次の言葉を待っているようだ。ある者は期待しながら、ある者は怯えながら……。
 高野内は湯飲みを持つと、勿体ぶるかのようにゆっくりと喉を濡らす。「北鳴門は、なぜ偽の予告状を私に見せたのでしょうか」
「それは、あなたにダイヤの警護を依頼するためでしょう?」何を今さらといった風に飯田橋は言った。
「そうです。『クレオパトラの涙』が怪盗シャッフルに狙われているという口実で、私たちに近づいた。先ほども言いましたが、我々にそれを見せて、確実にダイヤが存在していたことを印象づけ、警察に証言させるためでしょう」
 小夜子は腑に落ちない様子。「でも、どうして私たちだったの? 最初からそのつもりでこの便を選んだのかしら」
「俺たちが、この弥生丸に乗船したのは偶然だから、北鳴門がそのことを知っていたとは思えない。最初は船の関係者にでも頼むつもりだったのだろうが、たまたま、レストランで食事をしている俺を見つけて声を掛けた。探偵としての名声を知っているようだったからな。それに、この件を知らせるのは最小限の人数に留めておきたかったんだろう」
「ダイヤの件は判ったが、誘拐事件の方はどういう経緯なんだ? 妙子夫人がここにいるということは、どこからか逃げ出してきたのか?」
 飯田橋の質問に、高野内はきっぱりと答えた。

「そうではありません。そもそも、誘拐事件なんてものは最初から起きていなかったのです!」
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