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文字数 212文字



自分の中の言葉の実を
いくつもいくつも切り取って
出来栄えに納得できなくて
形も色も気に入らなくて
いくつ捨てたかわからない
思い浮かんでは消え去って
拾い集めてはまた捨てて
手元残る不揃いの果実たちは
それでも大切な宝物
誰かを少し笑顔にしたり
誰かの心の傷を引っ掻いたり
どこかで毒づくように
どこかで小さな花を
咲かせるように
誰かの作った川の中に
放り込んで見送る
また新しい言葉の実を
育ててばら撒こう
見つかりにくいその場所に
誰かが訪ねるその日まで
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