第3話

文字数 224文字

野生化してあまり花芽をつけなかった
百日紅(さるすべり)が見事に咲いた
今年の夏は一際暑かったのにも関わらず
高い木の上に花をつける
白露(はくろ)を過ぎた今も
まだ咲いている


鮮やかな濃いピンクの花


別の場所では
無花果(いちじく)
多くの実をつけて
葉を広げ枝を広げて
生命を誇っている

秋気が満ちている朝の庭は
澄んでいる
草をとる
時々立ち上がり空を見上げると
小さな群れをなした
アキアカネが見える
盛んに鳴いていた蝉の声はない


季節が夏から秋へと移っている
涼しさに体が落ち着き
気持ちがいい







※二十四節気の一つ
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