第31話 君を守りたい

文字数 4,970文字

ー ファオロン邸 会場内 ー

「せいっ!はぁぁっ!!!」

ドカッ!!!

正拳突きで吹き飛ばすとモンスターは背中を強打して力尽きた。メイリンはまだ治りきっていない足の傷を庇いつつ、必死に喰らいついてゆくと、後方から走って近寄るトルマリンの姿が…

「王女様!」
「トルマリン!…父上や他の者達は!?」
「はい王女様、陛下を含め生き残った者達全員…隠し通路から脱出し…それと…王妃様も…無事屋敷から出られました」
「そうか、感謝するぞ…トルマリン」

実の母である王妃の安否を知ると
メイリンは安堵の表情を浮かべた
しかしその傍ら、彼女の

を知るトルマリンは

「恐れながら王女様…そろそろ、王妃様と……いえ、なんでもありません」
「分かっておるトルマリン。すまないな、そちにまで心配をかけて」
「……いえ、出過ぎた真似をしました。申し訳ありません」
「そんなことはない。むしろ私は、つくづく自分が幸せ者であることを自覚させてくれるそちと陛下に感謝してるのだ…ありがとう」
「王女様……はい」

憂う気持ちを払い除け
メイリンは一歩一歩、前に進む


「さて…あとは陛下とシン達だな」
「陛下のお姿が見当たらなかったということは、おそらく、外のモンスター達に出くわして交戦しているに違いありません」
「よし!では助けに参ろう!」

頷き合った矢先…倒れ込む数体のモンスターが
息を吹き返すと死に物狂いで立ち上がる。

グゴゴ…っ……ヴヴゥゥ……!!

「こやつらっ…まだ動けるというのか!」

血塗れになりながらもがむしゃらに突撃するモンスター
タイミング良くそれを避け、一体ずつ仕留める二人
しかしその中で唯一、壁に激突しながら何度も何度も二人に迫るモンスターの姿が

ガシャァァァァン!!!!

「まさか、暴走?!」
「はい王女様…急いで仕留めなくては…この館が持ちません…!」

モンスターの攻撃で
会場内の柱や壁などが徐々にひび割れを起こす中
トルマリンが隙を見て刃を突き立てるも間一髪で逃げられ
逆に走り抜けた際に起きた突風で
トルマリンは軽々と吹き飛ばされてしまう

「ううっ!!」
「トルマリン!!……っ!」

彼女の姿に気を取られるメイリン
その隙をモンスターは見逃すことなく迫った

「(兄上っ…!!!)」

迫る恐怖に身動きが取れないまま
逸らすように目を閉じた


次の瞬間__


ガァァァァァァ!!!!!!

「王女様!!!!!」

トルマリンの悲鳴とモンスターの絶叫
そして何かがメイリンの隣を横切りながらドンッ!!と大きな物が落ちたような地響きを鳴らすのが聞こえた

身体は、痛くない

モンスターは、来ていない

風が、吹き荒ぶ

何が、起きたというのだ?

メイリンは緊張しながらも、ゆっくりと目を開くと

「あ、れ……モン、スターは?」

そこには、ただ荒れ果てた会場内の光景だけしかなく
今度は響いた物音のした方に恐る恐る顔を向けると

「こっ…これは…」

真横にいるのは、先程突出してきたモンスターの
半身に無数の黒い針が食い込むように刺さって出血し
ビクビクと痙攣しながら倒れ込んでいた

「なん…だ、これは…いったい」

溢れる血に苦痛に呻くモンスターの痛々しい姿に
目を奪われる二人の前に現れたのは

「お怪我はございませんか?」
「あなたは」
「キョウ…アルヴァリオっ…」

ねっとりと艶のある低い声
一つに束ねられた漆黒にも近い深緑色の長い髪
美しく整った顔立ちの男、キョウ=アルヴァリオであった

「お姿が見えなかったので、心配しましたよ」
「す、すまない…そちのおかげで命拾いをしたな、礼を言う」
「礼には及びません……ん?」

あれだけの攻撃を受けても、なお立ち上がろうとする
モンスターにメイリンとトルマリンは動揺を隠し切れなかった

「なんというしぶとさだ…このモンスター」
「どうやら仕置きが足りなかったようですね」
「お、おい!そち!何を…!」

怖がる様子などはなく、むしろ
完全に虫の息なモンスターを蔑んだような目で
見つめながら接近すると

「………、…たずのクズめ…消え失せろ…」

キョウが何かを呟いたと同時にパチッ!と指を鳴らす音が響くと
無数の針から強烈な電撃がモンスターを襲った

グォォオアアアァアァっ!!!!!!!!

高圧な電撃によって内臓が破裂してるのか
刺さった針から、さらに血を吹き出し
怒号のような激しい苦痛の声を上げながら
モンスターはぐったりとし、息絶えるのであった

「…っ」

美しい大理石の床が一瞬にして血の海と化した
そして、メイリンとトルマリンにはあのモンスターの絶叫が
まるで、自分達に命乞いをし、助けを求める
悲鳴のような音に聞こえて耳から離れなかった。

「さて、モンスターも全て殺したことですし…参りましょうか。王女様」

キョウの真っ白だった正装が飛び散った返り血で
べったりと塗れ、向けられた微笑みは
吐き気を催すかのような狂気を帯びていた


ーーー


メイリン達がモンスターを一掃してる最中のこと…

「ほらほらどうしたのぉ?もっと踊ってくれないと♪」

内部だけでなく外からもやってきた大多数のモンスターは
獰猛な獣や見た事のない大きさの多種多様の虫を模したモノ達がシン達の元へ群がり攻めてきた。圧倒的数を前に防戦一方のシン達を見てルーファは挑発的に嘲笑う中、リンクは…

「うぅ…シ、シンさ…みん、なぁ…ぐっ…!あた、しの事は……いいから……はやく、…に、逃げて…っ…ぅうぅっ!!」
「へぇ…ここまでやられて、まだ他人を心配する余裕があるとはほんと大したもんだよ…おねえさん?」

バチバチバチッ!!!

「あぁっ!!!!」
「リンク!!やめろぉ!!!」
「大丈夫だよおにいさん。この程度の力じゃおねえさんは死なない。ただちょーっとばかりうるさいから、黙らせただけさ」
「ルーファ…お前っ…!!」
「そう怒んないでよ…ん?あれ、もしかしておにいさん、ほんとはおねえさんのこと…」
「黙れっ!!!!」

そう言った瞬間、シンは群がるモンスター達を今まで感じたことのない怒りをぶつけるように斬り裂いた、しかしモンスターは予想以上の数で阻み続けてくるせいで、いたちごっこのような時間が残酷に流れるのだった

(ぐっ…こんな調子じゃ…近寄ることすら出来ねぇ!!リンクを、助けなきゃいけないのにっ…クソッ…クソッ!!)

「流麗なる、水の光よ…!!」
「!!」

背後からシンを援護するように
目の前のモンスターを水のムチで薙ぎ払ったのは

「アクアール様…!」
「道は(わたくし)が開きます!!その隙にリンクさんを!!」
「!…はいっ!!」

アクアールに背中を押されるように
シンは力強くリンクの元へ駆け抜けた
女王自らが迫るモンスターを払い除けるなどという事態は
さすがに予想外な展開であるということにルーファは

「は、ははっ…いいね、いいねぇ…盛り上がってきたじゃないか…!」

無邪気な青い瞳が禍々しい赤に変貌した途端
一部のモンスターがアクアールに集中攻撃を仕掛けてきた

「あっ…!」
「アクアール様!!」

迫る直前にモンスターを吹き飛ばした、ミール
それに追い討ちを掛けるサイゾウとアン
三人はアクアールを守る形で囲った

「アクアールさま!お怪我は…!」
「皆さん…えぇ、ありがとうございます」
「礼を言うより先に、シンくんを手伝ってあげてください!」
「…女王陛下に生意気な口を叩くとは、つくづく恐れ入るでござるよ、アン殿」

「んなこと言ってる場合じゃないでしょ!」と
アンは珍しくいつも以上に真剣な面持ちでモンスターを追い払い、そんな彼女に呆れたような素振りで「たしかに、でござるがな」と呟きながらも得意の弓でモンスターの頭部を射抜いていく。不思議と心地良く頼もしい彼らの背中に感銘を受けながらアクアールは引き続きシンの援護に回った

(アクアール様、みんな……ありがと!!)

仲間の優しさを噛み締めながら徐々にルーファの元へ近づいていく

「友情と恋の茶番劇とは…泣かせる話だねぇ~…けど残念、僕の目的はあくまでもおねえさんただ一人…パーティーもそろそろお開きとさせてもらうよ」
「っの野郎!!!逃がすかよっ!!」

リンクへの攻撃を止め、この場を立ち去ろうとする
ルーファを体を張って阻止するシン

「ぅおっと!ちょっとちょっと、パーティーはお開きにするって言ってんだから邪魔しないでくれる?」
「リンクを勝手に連れ去っておいて、ふざけるのも大概にしろよ、ルーファ…!!」
「うわぁ~…おにいさん、意外とねちっこい性格なんだね?」
「お前なんかに言われたくねぇ!!!」

うねうねと動く触手のような形で縦横無尽に迫るルーファの魔法武器・魔符。その武器はルーファ自身の魔力で精製され、彼の意思で自由自在に動いている為、攻撃パターンが読めず、防御するので精一杯な中でもシンは懸命に怯まずに、剣を振るった

(うねうねと動いてるせいで、どこから来るか分からない!まるで蛇みたいだ!)

体力は既に消耗しきっていた
それを影から補っていた魔力も本当はもう当に尽きていた
残っているのは、気力だけ
それだけで、今のシンの心を突き動かしているのは
どんなに傷付けられても、どんなに苦しい思いをしても
仲間の身を最後まで案じ続けたリンクの姿だった

(リンク…っ)

どうして、彼女の不安に気付いてやれなかったのだろうか
どうして、彼女のことを疑ってしまったのだろうか
どうして、彼女のことを……守ることが出来なかったのだろうか

(ちくしょう…俺はいったい、何を迷っていたんだ!ちくしょう…ちくしょうっ!!!!)

少しのでも、彼女を疑った自分を恥じるばかりのシンは
自分自身へのやり切れない怒りがこみ上げた
リンクがどれだけ不安だったのか
疑われて、どれだけ悲しい思いをさせてしまったのか
気持ちは理解しきれずとも、傍に寄り添えることは出来たはずだった

それなのに、彼女は何事もなかったかのように
明るく気丈に振る舞ってきた
今にも折れそうな小さな身体一つで…
これまで見てきた彼女の勇姿を思い出す度、シンは胸を熱くする

(俺は、これからどうすればいいんだ?…どうすればっ…彼女の不安を、悲しみを、怒りを取り除けるんだ?どうすれば!リンクを…守ることが出来るんだ…!!!)





答えなら、もう既に出ているのではないか?…【シン=ウェルディ】よ




(!!…い、今のは…!?)


不意に聞こえてきた不思議な声
それを探そうとして思わず辺りを見回すと


バッ!!

「!…しまっ…」

ガッッッ!!!!

「ぅあっ!!!」

に気を取られたシンは
隙を突かれて勢いよく後方へ薙ぎ払われてしまった

「っ!!ぐ…っ…ちくしょ…」
「自分から攻撃してきたくせによそ見をするなんて、僕もだいぶナメられたものだね」
「はぁ…はぁ…」
「まぁいいさ、どの道おにいさんは…ここで…死んでもらうから」
「シンさま!!!!」

バチバチ…!!!

手のひらに何枚も重ねた魔符がバラバラに散ると
解放された闇魔力が一つとなって凝縮し
ボールに似たモノが形成し、急速に成長していった

「シンくん逃げて!!!」
「じゃあね、おにいさ………!」

ルーファの頭上よりさらに上空からナイフのような
鋭利なものが、凝縮した魔力の玉を貫通して、バン!!と派手な音を立てた瞬間に爆発して、散り散りとなった

「うわっ!!」

爆発に動揺したルーファは
足元を崩して下に落ちていった
リンクは拘束していた魔符の力が
弱まったことでその身を解放され一緒に落ちていくと

「リンクっ!!」

シンは僅かに残る気力を振り絞ってリンクの元へ駆けていく

バッ!!!

「っ!!…リンク…!」
「…」

無事リンクを取り戻すことは出来たが
受けた電撃があまりにも過酷だったため気絶していた

(リンク…ごめん、俺が、君を守れなかったばっかりに…)

涙の跡と、傷だらけになった
リンクの姿に胸を痛めていると

「シンくんっ!リンちゃんっ!!大丈夫ー!!」

サイゾウ達がベランダから大きな声で呼び掛けてきた

「みんな!こっちはもう大丈夫だ!」
「シンさま…リンクさま…ご無事で何よりです!」
「ほんと、一時はどうなるかと思ったわ!よーし!これでもう遠慮なくあのガキんちょをぶん殴れそうね!」
「そう言いたいところでござるが………」

サイゾウが訝しげな表情で振り向いた先には

「あれは…」

男のような勇ましい雰囲気とは裏腹に
青で染まった長身で美しいショートヘアの女が
シンとリンクの目の前に立っていた。

(この人…見覚えがある……まさかっ)


果たして、彼女はいったい何者で

なぜ二人を助けたのだろうか?


【終】
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登場人物紹介

シン(20歳)

この物語の主人公。三年前、突如記憶喪失となるも性格は明るく感情豊かで素直な一面を持つツッコミ担当。記憶を取り戻すための旅でサクスへ訪れた際に出会った少女・リンクに一目惚れして以来ずっと恋心を抱き、とある事情から彼女を守ることを決意する。


使用武器:双剣

属性:風

リンク=アソワール(19歳)

この物語のヒロイン。医師を志す家庭的で心優しい少女、ある事件を機に【白きドラゴン・メビウス】を覚醒させるが原因も分からないまま敵にその身を狙われることになる…


使用武器:なし。ドラゴンの力のみ

属性:?

サイゾウ(24歳)

【雷の都市ーサクスー】の忍として暗躍するシンの協力者。優れた分析能力と卓越した弓の使い手であるが、性格はドSで毒舌家、その上大食漢という端正な顔立ちからは想像し難い一面を持っている


使用武器:弓、忍道具など

属性:雷

アン・ダルチェル=ミーナ(19歳)

愛称は【アン】でトレジャーハンターと名乗る少女。好奇心旺盛で楽しい事が大好きな魔法と抜刀術の使い手。成り行きでシン達と出会い、興味を示した彼女は彼らと行動を共にする。ナッドに対して、恋心を抱いてからは毎日猛アプローチをするが全く相手にされていない模様


使用武器:杖+仕込み刀

属性:地

ミルファリア(およそ200歳)

幼い頃シンに命を救われた妖精(亜種)。愛称は【ミール】

非常に穏やかな性格で忠誠心に厚く、主であるシンを家族のように心から慕っている。実は恐ろしい獣の力を宿した事が原因で妖精界を追放された過去を持つ


使用武器:大槍

属性:炎

ケイ=オルネス(27歳)

【黒きドラゴン・リュクシオン】を追う女性。

勝気な性格だが根は優しく、面倒見の良い姉御肌な気質を持つ。アクアで最も忌み嫌う氷の魔力を持っていることが原因で人々から【氷の魔力】と呼ばれ恐れられている


使用武器:なし(魔法で剣などを作り出すことが出来る)

属性:氷(水の魔力から派生した力)

ナッド=モルダバイト(42歳)

ファクティスの罪を暴く為、暗躍し続ける狙撃手の男。かつてはネオンのエージェントとして活躍していたが、ある事情で引退し今に至る。シンの素性を知る者の一人として常に彼の事を気にかけている


使用武器:二丁拳銃(メイン)スナイパーライフルなど…

属性:闇

ハル老人(74歳)

【雷の都市ーサクスー】の住人で、かつては医師として活躍してきたが、現在は小さな診療館に隠居して余生を過ごすお茶目で明るいご老人である


使用武器:(非戦闘員のため)なし

属性:(覚醒してないので)無し

セシア=ウヅキ(26歳)

現在【雷の都市ーサクスー】の王として君臨する【マダラス】の甥。王族の身でありながら政治に関心が無く、非常にマイペースでずっと本を読んでばかりという事から周囲からは「本の虫」と揶揄されている。


使用武器:刀(護身用)

属性:雷

エル・ブリッヂ=サルジア(38歳)

【魔法科学支援団ファクティス】のリーダー。

表向きは長年の研究と実験の末に作られたファクティスの奇跡の象徴とされる「癒晶石」を使ってこのセブンズシティを支える存在として幅広く活躍するが、彼らの実態などが全く明かされていない為…不審に思う者達も少なくない


使用武器:無し(詠唱魔法のみ)

属性:闇

ルーリア(18歳)

同じくエルに仕えるルーファの双子の姉。

普段は高飛車な言動が目立つが、苛立ちを見せ始めると口調が徐々に崩れ、終いには容赦なく罵詈雑言を浴びせるといった気性の荒さも併せ持つ。弟の放浪癖にはかなり辟易しているが、内心では狼狽える程ひどく心配している。


使用武器:鉤爪(召喚型)

属性:闇

ルーファ(18歳)

エルに仕える少年で、ルーリアの双子の弟。

基本何でも楽観的でエルに対しても砕けた態度を見せたり、姉に無断で散歩に出掛けたりするといった非常に自由な性格であるが、その実は計算高く目的の為なら手段を選ばないといった非情さを併せ持っている。


使用武器:魔符

属性:闇

ヴォルトス(50歳)

医師としてセブンズシティのあらゆる情報を網羅するファクティスのスパイ。エルとは旧友の仲で共にファクティスが築く理想郷を実現させるために戦う。根は温厚で争いを好まず、人を慈しむ優しさを持っているのだが…


使用武器:棍棒

属性:地

ディーネ=アストラン・ヴォーク(50歳)

セブンズシティで最も名の知れた【フルクトゥス海賊団】の船長。

強面かつぶっきらぼうな性格で非常に取っ付きにくい印象だが、実際は面倒見が良く仲間を大事に想いやり、戦いの際は常に味方の士気を上げるほどの圧倒的な強さとカリスマ性を持っている。


使用武器:大剣

属性:雷

キャビラ=ネイス(29歳)

ディーネの右腕とも呼ばれるフルクトゥス海賊団の副船長。

普段は誰に対しても温厚かつ紳士的な振る舞いを見せているが、その裏ではなんの躊躇もなく汚い仕事をディーネの代わりに請け負い、敵対する者には冷酷かつ容赦の無い態度を見せる。眼帯で隠された左目には非常に強力な魔力が秘められているらしい


使用武器:細剣

属性:地

ジョー=イルベルター(24歳)

喧嘩と女性をこよなく愛するフルクトゥス海賊団の特攻隊長。

横柄な態度と短気な性格からディーネとキャビラとは度々衝突しているが、実力は本物で時折ディーネに引けを取らないカリスマ性を垣間見せる一面がある…。リンクに出会ってからは彼女に対して徐々に興味を持ち始めるようになる


使用武器:青龍刀

属性:水

リンドウ=ラジェ・ル(31歳)

女性と見まごうほどの美しい容姿と振る舞いが印象的なフルクトゥスの医長。れっきとした男性で、大の男を余裕で担げるほどの怪力も持っているが、治療だけでなく皆の相談も全て聞く器の広さや繊細さ、リンクの秘めたる才能を瞬時に見抜くといった一面を持っている。


使用武器:大鎌(召喚型)

属性:闇

メイリン=ファオロン(17歳)

【炎の都市ーグレイー】の王女

非常に好奇心旺盛で燃えるように明るいじゃじゃ馬娘。実はサイゾウの事が少し(?)気になってる模様。王になるため見聞を広め日々精進する彼女…その真意は…?


使用武器:なし(素手で戦う)

属性:炎

シャオル=エリリ(22歳)

メイリンが幼い頃から仕えている執事。

とても気弱で泣き虫な性分であるが、メイリンを傍で見守ってきた分、大切に思う気持ちは誰よりも強いあまり、過保護で子供扱いをしてしまうこともしばしば…実は料理(特にスイーツ)が大得意


使用武器:なし(非戦闘員)

属性:無反応型の為、不明

アクアール(25歳)

【水の都市ーアクアー】の女王

非常におっとりとした口調が目立つが、王としての気品と礼節さを重んじる芯の強さを併せ持つ女性。メイリンとは旧知の仲で互いの都市を行き来するほど交流が深い


使用武器:なし(魔法で戦う)

属性:水

トルマリン(年齢不詳)

アクアールに仕える護衛剣士の女性

彼女の右腕として冷静沈着に対処する参謀役でもある

アイオラは後輩にあたる存在で彼女のことをあたたかい目で(?)見守っている


使用武器:長剣

属性:水

アイオラ(年齢不詳)

トルマリンと同じくアクアールに仕える護衛戦士の女性

生真面目であるがゆえに他人(特に男性)を警戒または敵視している節がある。その中でアクアールは最も信じるに値する唯一の人として非常に慕っている。トルマリンは先輩でありライバルだとも思っている


使用武器:ハルバード

属性:水

キョウ=アルヴァリオ(28歳)

アルヴァリオ財団を率いる若き商人

たった一人で多くの利益をもたらし

各都市の名だたる人物達の信頼を集める傍ら

邪魔する者には徹底的な制裁を加える非情さをも持つ


使用武器:ナイフ(メインは魔法攻撃)

属性:雷

オルティナ(26歳)

キョウに仕える女アサシン

過去に命を救ってくれた彼のために

影に徹しながら任務を遂行する

愛情深い故にアサシンらしからぬ

感情の昂りを見せるのがたまにキズ


使用武器:ナイフ

属性:炎

ソラ=シラヌイ(18歳)

ガイア出身の少年。病弱の母のために

身を粉にして出稼ぎし

恩人であるキョウに協力する

根は礼儀正しくて純真無垢な母思いである


使用武器:なし(拳ひとつで戦う)

属性:地

ロック=ガーナック(50歳)

【地の都市ーガイアー】の王。別名【豪傑王】

現在のガイアを統率し、民達の暮らしを案じるが故に

秘密裏に街へ繰り出す(そしてその度に妻デイジーに怒られている)

性格は豪放磊落で、家族と仲間を心から愛する


使用武器:大斧

属性:地

デイジー=ガーナック(50歳)

ロックの妻(王妃)。普段は良妻賢母の名に恥じない

振る舞いを見せ、ロックに対しては妻としてでなく

同志かつ幼なじみとして彼を叱咤激励する。

料理が大得意で料理長顔負けの腕前だとか…

結婚する前は踊り子をやっていた(らしい)


使用武器:鉄扇

属性:地

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