8 SDGsによる検証
文字数 2,114文字
文明論による持続可能性の分類の実用性を検証するため、
最も大きく、国際的な政策目標である国連のSDGs
(持続可能な開発[発展]の目標)17個を
私見〝文明の星〟理論(仮説)で分類できるか試みました。
分類の区分は、
A 富の生産(安全も含む)に関する技術的政策
B 富の分配(再投資も含む)に関する経済・社会政策
C 人の向上(保健・教育)に関する人的資源政策
D 人の活用(分権・協働)に関する行政管理政策
です。
ここでは詳しく分けるため、人の向上と活用を分けて、4分類としました。
また目標が、政策の重なる部分にかかってしまう場合もありますが、
目標内容の解説を見て、割合が多い方の政策に区分しました。
1 貧困をなくそう …… B(富の分配)
2 飢餓をゼロに …… A(富の生産)
3 すべての人に健康と福祉を …… C(人の向上)
4 質の高い教育をみんなに …… C(人の向上)
5 ジェンダー平等を実現しよう …… D(人の活用)
6 安全な水とトイレを世界中に …… C(人の向上)
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに …… A(富の生産)
8 働きがいも経済成長も …… B(富の分配)
9 産業と技術革新の基盤をつくろう …… A(富の生産)
10 人や国の不平等をなくそう …… B(富の分配)
11 住み続けられるまちづくりを …… A(富の生産)
12 つくる責任つかう責任 …… A(富の生産)
13 気候変動に具体的な対策を …… A(富の生産)
14 海の豊かさを守ろう …… A(富の生産)
15 陸の豊かさも守ろう …… A(富の生産)
16 平和と公正を全ての人に …… A(富の生産)
17 パートナーシップで目標を達成しよう …… D(人の活用)
〝文明の星〟理論による4つの持続可能性で、
17のSDGsを分類できることが分かりました。
その内訳としては、Aは9つ、Bは3つ、Cは3つ、Dは2つとなります。
技術的政策は具体的な目標が立てやすいですし、
世界にはまだ生活向上を最優先課題にすべき地域も多く、
様々な政治状況の国もあるといった理由から、
このような配分になったと思われます。
しかし、SDGsが途上国向けから先進国向けまで、
広く全ての重要な政策分野を網羅 していることは明らかであり、
その実現に期待したいです。
17の目標を通した基本的理念としては〝5つのP〟すなわち、
People(人間)……社会的包摂
Planet(地球)……環境保護
Prosperity(繁栄)……経済成長
Peace(平和)……有力な執行機関
Partnership(協働)……国や自治体、企業、個人の協働
といった内容が挙げられています。
これらを一般的な分類法に当てはめると、
People(人間)は社会的 な持続可能性、
Planet(地球)は環境的 な持続可能性、
Prosperity(繁栄)は経済的 な持続可能性、
Peace(平和)とPartnership(協働)は政治的 な持続可能性、
と言い換えられると思います。
それらを文明論的な政策分類から見ると、
主に社会的包摂 は社会政策と人的資源政策
(社会的排除をなくす啓発や、貧困から抜け出せる教育、疾病をなくせる保健)、
環境保護は技術的政策、
経済成長は経済政策、
平和と協働 は行政管理政策
(世界の一体性を保ちつつ、様々な主体が協力する、政策の巨大化と分権化)
に対応しています。
社会政策を経済政策と切り離し、人的資源政策と一緒にまとめたのは、
その性質上、関係が深いためと考えられます。
国内政策においても『保健福祉政策』や『保険制度による保健事業』、
『子どもの貧困対策』『幼保(教育と児童福祉)一元化』のように、
社会政策(福祉や保険)と人的資源政策(教育や保健)は
結びつけ、あるいは一体として考えることが多いです。
〝文明の星〟理論による4つの持続可能性の分類は、
SDGsの5つの理念とも整合することが分かりました。
……というより、政策決定の現場ではすでに以前から、
私が考えたような知識を前提に政策決定が行われており、
もしかしたら私のような市井 の一オタクでも
そうしたことが分かるようになったか、
社会の様子が見られてきただけなのかもしれません(苦笑)。
しかし、そんな私でも理解できる私見〝文明の星〟仮説が、
様々な政策の体系を多くの忙しい方々にも手軽に分かりやすくして、
普及する一助になれたらというのが、私の願いです。
我田引水のようですが、これからの社会を考えるにあたり、
総合的な〝文明〟の視点が有効であると思っている私には、
持続可能性についてどのように考える場合でも、
ぜひ文明論的な体系を取り入れていただければと願っています。
人工知能(AI)を中心とした新技術と、その活用政策が、
人類文明の地球上における物的資源、経済・社会活動、
そして人的資源の持続可能性を実現し、
さらには今後の本格的な宇宙進出にも役立つよう、期待します。
最も大きく、国際的な政策目標である国連のSDGs
(持続可能な開発[発展]の目標)17個を
私見〝文明の星〟理論(仮説)で分類できるか試みました。
分類の区分は、
A 富の生産(安全も含む)に関する技術的政策
B 富の分配(再投資も含む)に関する経済・社会政策
C 人の向上(保健・教育)に関する人的資源政策
D 人の活用(分権・協働)に関する行政管理政策
です。
ここでは詳しく分けるため、人の向上と活用を分けて、4分類としました。
また目標が、政策の重なる部分にかかってしまう場合もありますが、
目標内容の解説を見て、割合が多い方の政策に区分しました。
1 貧困をなくそう …… B(富の分配)
2 飢餓をゼロに …… A(富の生産)
3 すべての人に健康と福祉を …… C(人の向上)
4 質の高い教育をみんなに …… C(人の向上)
5 ジェンダー平等を実現しよう …… D(人の活用)
6 安全な水とトイレを世界中に …… C(人の向上)
7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに …… A(富の生産)
8 働きがいも経済成長も …… B(富の分配)
9 産業と技術革新の基盤をつくろう …… A(富の生産)
10 人や国の不平等をなくそう …… B(富の分配)
11 住み続けられるまちづくりを …… A(富の生産)
12 つくる責任つかう責任 …… A(富の生産)
13 気候変動に具体的な対策を …… A(富の生産)
14 海の豊かさを守ろう …… A(富の生産)
15 陸の豊かさも守ろう …… A(富の生産)
16 平和と公正を全ての人に …… A(富の生産)
17 パートナーシップで目標を達成しよう …… D(人の活用)
〝文明の星〟理論による4つの持続可能性で、
17のSDGsを分類できることが分かりました。
その内訳としては、Aは9つ、Bは3つ、Cは3つ、Dは2つとなります。
技術的政策は具体的な目標が立てやすいですし、
世界にはまだ生活向上を最優先課題にすべき地域も多く、
様々な政治状況の国もあるといった理由から、
このような配分になったと思われます。
しかし、SDGsが途上国向けから先進国向けまで、
広く全ての重要な政策分野を
その実現に期待したいです。
17の目標を通した基本的理念としては〝5つのP〟すなわち、
People(人間)……
Planet(地球)……環境保護
Prosperity(繁栄)……経済成長
Peace(平和)……有力な執行機関
Partnership(協働)……国や自治体、企業、個人の協働
といった内容が挙げられています。
これらを一般的な分類法に当てはめると、
People(人間)は
Planet(地球)は
Prosperity(繁栄)は
Peace(平和)とPartnership(協働)は
と言い換えられると思います。
それらを文明論的な政策分類から見ると、
主に
(社会的排除をなくす啓発や、貧困から抜け出せる教育、疾病をなくせる保健)、
環境保護は技術的政策、
経済成長は経済政策、
平和と
(世界の一体性を保ちつつ、様々な主体が協力する、政策の巨大化と分権化)
に対応しています。
社会政策を経済政策と切り離し、人的資源政策と一緒にまとめたのは、
その性質上、関係が深いためと考えられます。
国内政策においても『保健福祉政策』や『保険制度による保健事業』、
『子どもの貧困対策』『幼保(教育と児童福祉)一元化』のように、
社会政策(福祉や保険)と人的資源政策(教育や保健)は
結びつけ、あるいは一体として考えることが多いです。
〝文明の星〟理論による4つの持続可能性の分類は、
SDGsの5つの理念とも整合することが分かりました。
……というより、政策決定の現場ではすでに以前から、
私が考えたような知識を前提に政策決定が行われており、
もしかしたら私のような
そうしたことが分かるようになったか、
社会の様子が見られてきただけなのかもしれません(苦笑)。
しかし、そんな私でも理解できる私見〝文明の星〟仮説が、
様々な政策の体系を多くの忙しい方々にも手軽に分かりやすくして、
普及する一助になれたらというのが、私の願いです。
我田引水のようですが、これからの社会を考えるにあたり、
総合的な〝文明〟の視点が有効であると思っている私には、
持続可能性についてどのように考える場合でも、
ぜひ文明論的な体系を取り入れていただければと願っています。
人工知能(AI)を中心とした新技術と、その活用政策が、
人類文明の地球上における物的資源、経済・社会活動、
そして人的資源の持続可能性を実現し、
さらには今後の本格的な宇宙進出にも役立つよう、期待します。