第207話 祈祷の効果
文字数 2,128文字
タイコーは
言いながらタイコーは俺たちに背を向けると、床へぴょんと跳び下りた。
タイコーの迫力に
すると、それまで道具を取り出すなどしていた
朝陽も言葉をかけつつ、篤子に協力して熊介の体を押さえる。
やるせない熊介の絶叫が響きわたる。
それから、しばらくして――
別室に移動していたタイコーが熊介の様子を見に診察室へと戻ってきた。
熊介は俺に顔を向け、疑問を投げかける。
実際、祈りなんてモンが役に立っているかどうはわからねぇ。
けれど――
納得したように微笑む熊介。
安らいだ気持ちが伝わってくるような、見ているだけでホッコリする笑顔だった。
話が一段落して、ほどなくすると――
インテリと新入りが俺たちの後を追って、遠くから駆けつけて来たのだった。
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