美月流☆サクセス・モデリング～思考脱皮編～

　いらっしゃいませ。そしてお帰りなさいませ。

　庄内多季物語工房へ、ようこそおいで下さいました。

　さて、今宵は、物語収穫人である私、佐藤美月と一緒に、サクセス・モデリングにチャレンジしていきましょう。

　今回取り上げるテーマは、古い思考を脱皮していくことについてです。




　私は以前、ジェームス・スキナー氏の講演会に、ボランティアスタッフとして参加させて頂いたことがあります。

　その時に、役割の合間を縫って、ちゃっかり聴講もしてきましたので、そこで拾った成功者の習性について、あなたにも、伝授したいと思います。

　スキナー氏は、ある時は人気セミナー講師、ある時はカリスマ経営コンサルタント、またある時は、二千億円の資金を動かすヘッジファンド会社の会長、そしてまたある時は、ベストセラー作家だったりと、七変化する幅広い顔をお持ちです。

　そうして当然のことながら、一生涯豪勢に遊んで暮らせるほどの、莫大な資産の持ち主でもあります。

　今では誰もが認めるほどの、素晴らしい成功者であるスキナー氏ですが、三十年ほど前にアメリカから来日した頃は、パチンコ屋と線路の間に挟まれた、狭苦しい四畳半のアパートの一室に住んでいたと言います。

　その頃から、成功することを目指していたわけですが、人生で成功するやり方については、とっくに分かっているつもりになっていたそうです。

　ところが、直面する現実と言えば、月末の支払い時期になると、電気、ガス、電話、水道が止められることは、毎度のことだったそうです。

　そんな貧乏生活から、実に八年もの間、抜け出せずにいましたが、ある時から、突拍子もない凄い結果を出している人達のやり方を、謙虚になって、素直に取り入れてみたそうです。

　つまり、古い思考から脱皮し始めたわけですね。

　そうやって、ありとあらゆる分野において、古い思考を脱ぎ捨てて、脱ぎ捨てて、脱ぎ捨ててきた結果、現在の成功があるわけですね。

　私達は、これまで慣れ親しんできた考え方というものを、なかなか捨てることが出来なかったりします。

　そして、望むような結果が得られずに、悩み苦しんだりするわけです。

　けれども、成功者が辿ってきたパターンというものは、実にシンプルなのです。

　それは、自分の今の考え方を客観的に検証し、それが上手く行っていなければ、潔く捨て、全く別の上手く行く考え方を取り入れる、ひたすらその繰り返しなのです。

　そのパターンからは、慣れ親しんだ古い思考を、なあなあのまま持ち越す甘さを、自分自身に許さない透徹(とうてつ)さが窺えます。

　華やかに見える成功者の舞台裏では、実に地道な努力が行われていたのですね。

　そんな真摯に努力する姿勢を、日々の生活の中にも、意識して取り入れていきたいものですね。

　それでは、今宵も最後までお付き合い下さいまして、誠にありがとうございました。

　またのご来訪を、心よりお待ち致しております。


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