第48話

文字数 251文字

 蓮姫も天鳥船丸に乗り、湯築と話している。
「やっぱり、いい足ね」
 蓮姫が湯築の足の速さに感心していた。
 湯築はボリュームのある髪をかき上げてから、この船に向かって走っている武たちを見つめた。
「ええ。武はどうかしら? 蓮姫さん?」
 武も足が速い。鬼姫を追い抜いて、今では先頭を走っていた。
「ふーん。鬼姫の足に敵うなんてね」
 鬼姫も速いが武が上をいくようになっていた。
 しんがりを走っている光姫は力をまだ秘めていそうだし、もう武たちは大丈夫であろう。私はそろそろ鳳翼学園を見なければ。


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登場人物紹介

山門 武。

麻生の幼馴染で文武両道だが、どこかしら抜けている。

「俺、変わらないから。そう……いつまでも……」

麻生 弥生。

武の幼馴染で学園トップの美少女。

「私は武と誰もいないところへ行きたい……例え、日本を捨てても……」

高取 里奈。

タロットカード占いが大人顔負けの的中率の不思議な女。

「明後日には辿り着いているわ。その存在しないはずの神社に」

武に世界を救うという使命を告げる。

湯築 沙羅。

運動神経抜群で陸上県大会二年連続優勝者。

過去に辛い失恋の経験があるが、二番目の恋は武だった。


鬼姫。

鬼神を祀る巫女。剣術、気、ともに最強。

蓮姫。

海神を祀る巫女。神出鬼没な槍技の使い手。

地姫。

白蛇を祀る巫女。雷や口寄せなど随一の不思議な力を持っている。

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