トイレから出たら そこは駅

[恋愛論・結婚]

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 放尿の夢を見た。用を済ませ、すっきりした気分に浸っていると目が覚める。あわててパジャマの股間に手を触れる。濡れてはいない。尿意はある。
 こんどは本当にあわててトイレに入った。

 用を済ませてトイレを出た。あれっ?と思う。
 ここは自宅のトイレじゃない。それにこの服装はなんだ?バッシュにジーンズ、ダッフルコート、そして、ショルダーバッグ。髪は長めだ。
 ショルダーバッグを見ると応用物理学や応用数学の教科書がある。俺は大学生か?

 トイレを出て建物を見た。ここは駅だ。売店の新聞を見ると二〇一六年二月一七日だ。いったいここで俺は何をしてる?
 そう思っていると、こんにちは、と声がする。

 俺はふりかえった。そこに俺と同じくらいの背丈の童顔の女がいた。
「待った?いっしょに帰ろ!」
 女が俺にそう言った。この女、俺の知りあいらしい。状況がわからないので話を合せて電車に乗った。

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小説情報

トイレから出たら そこは駅

牧太 十里  makitajuuri

執筆状況
完結
エピソード
32話
種類
一般小説
ジャンル
恋愛論・結婚
タグ
過去転移, 幼なじみ, 初夜, 受験, 交通事故, 整形, 婚約, 運命, 未来
総文字数
36,276文字
公開日
2021年11月22日 07:28
最終更新日
2022年02月01日 18:04
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