
教会でシスコンの呪いは解けますか?
「教会ってさ。一体、何のためにあるの?」
僕はある呪いをかけられていた。
その呪いのせいで、一歳違いの妹、凛花が視界に入ると僕は理性を失い、優しい兄から狼になってしまいそうになる。
凛花と一緒に居たいという想いと、呪いを解く手掛かりになるかもしれないという二つの理由で、凛花の通うミッションスクールへ進学したけれど、偶然再会した幼馴染みの愛ちゃんに呪いの事を知られてしまう。
幼馴染みだからか、親身になって協力してくれる愛ちゃんと共に、教会や聖書について調べながら呪いを解こうとするのだけれど、残念ながら上手くいかない。
一方で、実の兄だというのに呪いのせいなのか、凛花への秘めた想いは日に日に大きくなってしまう。
二人では埒が明かないので、神父さんに呪いの事を打ち明けようかと迷っているうちに、僕たちは入学してから最初の大きな祭事――復活祭を迎えたのだった。
※聖書ラノベ 新人賞応募作品です。
目次
連載中 全8話
2017年09月04日 19:49 更新
登場人物

三木 健斗(みき けんと)<主人公>
15歳の高校1年生。
家から一番近い中高一貫の私立高校が女子校から共学になったので、進学した。
普通の中学校からミッションスクールと呼ばれるキリスト教の学校へ進学したので少し戸惑いはあるものの、ある想いを胸に秘めて通学する。

三木 凛花(みき りんか)<主人公の妹>
14歳の中学3年生。
家から一番近い事と、制服が可愛いという理由で中学からミッションスクールに通う小柄な少女。
無邪気過ぎる言動と笑顔で、たびたび兄を困らせている。

鈴木 裕也(すずき ゆうや)<主人公のクラスメート>
15歳の高校1年生。
可愛い女の子が多そうだからという理由だけで、ミッションスクールへ進学してしまった、黒タイツが好きな少年。
思った事を口に出来る、ある意味で勇者。高等部だけでなく中等部の女子生徒にも興味を持っている。

小崎 愛(こさき あい)<主人公の幼馴染み>
15歳の高校1年生。
両親がクリスチャンで、小学校までは公立の共学校に通っていたが、中学からミッションスクールへ。
小学生の頃は女子と遊ぶよりも、男子と一緒に木登りやサッカーをしていた活発な少女。
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