【戯曲】闇の左手(ル=グウィン原作/オリジナル訳に基づく二人芝居)
宇宙のさいはて、極寒の惑星。スパイとみなされた地球からの使節は、ただ一人の理解者である現地人の宰相と、大氷原を横切って決死の逃避行を試みる。雪と氷に閉ざされた死の世界で二人を待ち受けるものとは……。
日本では『ゲド戦記』の原作者として知られるル=グウィンの、真の代表作『闇の左手』。その壮大な物語を、かぎりなくストイックな表現で二人芝居の朗読劇にしました。
未村明によるオリジナルの翻訳に基づいています。勝手な二次創作ではなく、正式に原作者の許可を得ています。生前に台本をお見せしたら、大変喜んでくださいました。
(人形は園英俊(そのひでとし)氏の作品です。)
(ここから小声)じつは、原作小説の既存の日本語訳には、訳し間違いが多々あります。少なくとも、固有名詞の発音は私の訳のほうが「正しい」です。ル=グウィンさんに(生前)直接お会いしてお訊きしました。ご本人による朗読テープも私は持っていて(残念ながら絶版)、随時確認しています。
例1.主人公二人のうち一人の名前は、「エストラヴェン」です。冒頭の「エ」にアクセントがあります。(ハ●カワ訳のように「えすとらーべん」ではありません。)
例2.もう一人の主人公ゲンリーの所属する惑星同盟の名前は、「エキュメン」です。同じく冒頭の「エ」にアクセントがあります。(ハ●カワ訳のように「えくーめん」ではありません。)
さらに詳しい話は別編「もっと『闇の左手』」をご覧ください。
目次
完結 全48話
2023年12月10日 23:59 更新
- はじめに(この作品の取扱説明書)2023年12月10日
- プロローグ2023年12月10日
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第一幕
- 第一幕(1)2023年12月10日
- 第一幕(2)2023年12月10日
- 第一幕(3)2023年12月10日
- 第一幕(4)2023年12月10日
- 第一幕(5)2023年12月10日
- 第一幕(6)2023年12月10日
- 第一幕(7)2023年12月10日
- 第一幕(8)2023年12月10日
- 第一幕(9)2023年12月10日
- 第一幕(10)2023年12月10日
- 第一幕(11)2023年12月10日
- 第一幕(12)2023年12月10日
- 第一幕(13)2023年12月10日
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第二幕
- 第二幕(1)2023年12月10日
- 第二幕(2)2023年12月10日
- 第二幕(3)2023年12月10日
- 第二幕(4)2023年12月10日
- 第二幕(5)2023年12月10日
- 第二幕(6)2023年12月10日
- 第二幕(7)2023年12月10日
- 第二幕(8)2023年12月10日
- 第二幕(9)2023年12月10日
- 第二幕(10)2023年12月10日
- 第二幕(11)2023年12月10日
- 第二幕(12)2023年12月10日
- 第二幕(13)2023年12月10日
- 第二幕(14)2023年12月10日
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第三幕
- 第三幕(1)2023年12月10日
- 第三幕(2)2023年12月10日
- 第三幕(3)2023年12月10日
- 第三幕(4)2023年12月10日
- 第三幕(5)2023年12月10日
- 第三幕(6)2023年12月10日
- 第三幕(7)2023年12月10日
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第四幕
- 第四幕(1)2023年12月10日
- 第四幕(2)2023年12月10日
- 第四幕(3)2023年12月10日
- 第四幕(4)2023年12月10日
- 第四幕(5)2023年12月10日
- 第四幕(6)2023年12月10日
- 第四幕(7)2023年12月10日
- 第四幕(8)2023年12月10日
- 第四幕(9)2023年12月10日
- 第四幕(10)2023年12月10日
- 第四幕(11)2023年12月10日
- あとがき(ゲセンへの扉)2023年12月10日
登場人物
ファンレター
この小説が1969年に発表というのが驚異です。ラストのセリフが剛速球で胸に響いて、痛い。そして『あとがき』で、ああ、そうだったのかと……! 惑星ゲセンのために尽くした二人、しかもセレムはこんなにもゲンリーを守って……もう、切ない。セレムの日記を手にしたゲンリーも切ない。そして作中の詩がとても好きです。未村さんの翻訳のお陰ですね。『ゲセンへの秘密の扉』も楽しんでいます。(ネーミング、ぴったり)冬の惑星ゲセンにおける、文化人類学的なアプローチというか、その緻密に構築された世界に夢中になっています。
ル=グウィンだ!と思い訪問しました。 昔読んだけどほとんど忘れているみたい(笑)なので、初読のつもりで読み進めています。 チャットノベルで朗読劇仕立てにしてあるのが、雰囲気を盛り上げていると思います。
過酷な氷原の旅から人里へ、ああ物語の終盤にさしかかっているなと感じます。 さみしさのあまり、私の心はまだ氷原を放浪中。 3幕からもう一度読み返して……さりげない昔話が氷の欠片のように心に突き刺さる。(泣) きっと完結しても、何度も何度も読み返すと思います。
原作ではぼかされていたこのシーン。重要なところだと思うのですが、存外にさらりと流されていてちょっとびっくりしました。ええ~知りたい、二人の心の機微が……、その苦しい夜はそれからどうしたのっ。これは「その夜の二人の様子を思い描いて」とばかりに、作者が読者に想像の翼を与えたって事なのかなと思っていますが、その手の想像力が皆無な自分は悶絶するのみでした。ああ、願いが叶った、うれしい。あ、たまに入るちょっとコミカルな味付けも、シリアスな展開のほっと一息になって好きです。
今まで、自分には難しそうと思い未読だったSFです。こんなに面白い小説だったとは。私の琴線に触れる言い回しがたくさんあるので、気に入って読み返しています。(資料集もすごい世界観)。前から思っていたのですが、未村さんの言葉、文章って、本当に生き生きとした躍動感があるんですよね。未村さんの翻訳だから読みやすいのかもしれません。生前原作者と交流があったというようなびっくりする経歴の方に、こんな風にファンレターが出せちゃう、それがここの凄いところです。
小説情報
【戯曲】闇の左手(ル=グウィン原作/オリジナル訳に基づく二人芝居)
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 48話
- 種類
- チャットノベル
- ジャンル
- SF
- タグ
- SF, ファンタジー, ル=グウィン, 戯曲, 脚本, オリジナル訳, 波乱万丈, 友情, 切ない, 両性具有
- 総文字数
- 17,630文字
- 公開日
- 2021年04月24日 21:20
- 最終更新日
- 2023年12月10日 23:59
- ファンレター数
- 10