白いスープと死者の街

作者 主道 学

[ホラー]

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42件のファンレター

 あれは小学校5年生の夏の時だった。
 暑い日差しの中。
 裏の畑で友達とできの悪いスイカたちとスイカ割りをしていた。
 海を知っている。
 でも、僕たちは行った時はなかった。
 大きな入道雲。潮の匂い。地平線まで続く大海原。想像はするけれど、ここは山に囲まれた小さい町。御三増町。
「右。左。もうちょっと左。あ、そこだ」
 目隠しをして、棒切れを持った僕は友達の篠原君の言葉を頼りに、数十歩先のスイカを見事に一振りで割った。
 スイカはパカリと割れて、中の真っ赤な実と種が辺りに散乱した。
 スイカの匂いが強くなって、同時に緑の匂いと日差しの蒸し暑さが漂った。
「篠原君はいいね。篠原君の声を聞いていると、スイカのところへ簡単に行けるよ」
 篠原君はタイガースの帽子を目深にかぶって、「当たり前だよ」と言った。
「篠原君。こっちもお願い」
 藤堂君も目隠しをして、棒切れを構え。蒸し暑いスイカの匂いで嗅覚が駄目になる場所で、右へ三回クルクルと回る。
「もっと右」
「そっちは反対」

 裏の畑で不可解な事件に巻き込まれた石井 歩は、子供たちのため事件調査に乗り出した。
 やがて、世にも恐ろしい町ぐるみの人間の闇と対峙することになる。

登場人物

石井 歩。


周囲からは賢い子と言われているが、空想好きな小学生。

石井 歩のおじいちゃん。 ずる賢いようでいつも歩と亜由美を見守っている。

羽良野(はらの)先生。 石井 歩の通う学校の担任。石井 歩を色々と気遣う反面……。

ファンレター

お久しぶりです

主道さん お久しぶりです。「白いスープと霧の街」の公開はいろいろと大変だったようですね。お疲れ様でした。 体調も良くなられたようで何よりです。 私は心身共にイマイチで、すでに完成した作品の予約公開と、今の生きづらい世の中を綴ったエッセイを細々と書いているくらいです。疲れ気味なのか、最近生活の中でもケアレスミスが多くて困ります。 主道さんもご自愛しつつ、執筆、無理のない範囲でがんばってくださいね。

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白いスープと雲の街。今日の深夜0時まで公開させて頂きます汗

白いスープと雲の街を今日の深夜0時まで公開させて頂きます汗 それ以降は6月28日から全文公開ができますので、すみませんが汗 それまで白いスープと雲の街は10%の公開ですが、お休みさせて下さいませ。拙作ですが他作品を投稿いたしますので、是非お気軽にお立ち寄りくださいませm(__)m 少しだけ心の旅をしてきます。 お騒がせしてしまい本当に申し訳ありませんでした汗 6月28日までお待ち下さいませ汗

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コメントありがとうございます

夜勤、お疲れ様でした。コメントありがとうございます。ご多忙の中、どうぞご無理なさらずに。 体調不良のため、予約更新以外の活動をしばらく休止します。コメント返信もできなくなると思います。申し訳ありません<(_ _)>

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お気になさらず

WEB小説にもいろいろ制約があるのですね。どうぞお気になさらず。不死の儀の村でのバトルシーンは怖そうなのでおそらく拝読できないと思います……(-_-;) 海の民シリーズをお読みいただき、たくさんのコメントをありがとうございました。何だか催促するような形になってしまって申し訳ありません。 ちなみに最近気づいたのですが、文中からコメントを送ると☆がつくのに、作品トップページの「ファンレターを書く」から送っても☆がつかない気がする……なぜ??? ゆっくりのんびり活動したいと思いつつ、つい ... 続きを見る

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申し訳ありません汗

明日4月9日の午前10時まで公開しています。10時以降は10%を公開します。 色々と初めての体験で混乱してしまい申し訳ありませんでした汗 少しでも楽しんで頂けるととても嬉しいです。

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ご無理をなさらず

いえいえ、ご無理をなさらず。 私もちょっと連日の拝読やコメントに疲れてきたので、少しお休みさせていただきますね。

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申し訳ありません

こんばんは。最近はすっかりこちらから感想を送るだけで、当方の作品のコメントをいただけないのが残念です……。適度に感想のやりとりをしたかったのですが、いろいろとお忙しく無理なのかもしれませんね。 過激表現は苦手なので、この先は拝読を止めておきます。申し訳ありません。

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白いスープと雲の街のクライマックスについて

ここまでお読み下さった方々のため。クライマックスからラストまでを公開します。 けれども、かなり過度の暴力表現がありますので、お気をつけて下さいませm(__)m 新作は水の失われた神々という作品です。 舞台は土浦で、竜宮城伝説の悲恋の物語です。

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白いスープと雲の街についてのお詫び

白いスープと雲の街。いよいよクライマックスですが、すみません汗  私の勘違いです。申し訳ありません汗 お察しのごとくクライマックスは過度の暴力表現があり、迷っていましたので、丁度良かったというところもありますが汗 正直に言います。とある理由で10%しか投稿できなかったようです汗 本当に申し訳ありませんが、変わりに新作を投稿させて頂きます。 ここまでお読み下さりありがとうございます。続きにご興味がありましたら、他サイト様で度々無料で配布しております。 本当に私の感違いです。すみ ... 続きを見る

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いよいよ不死の儀の村へ

物語はいよいよクライマックス、歩くんは羽良野先生と一緒に不死の儀の村へ行くことに! 歩くんのご両親も心配です。 第42話、羽良野先生が三か所くらい大原先生のままでした。ご確認ください☆

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小説情報

白いスープと死者の街

主道 学  Manabu-Omomiti

執筆状況
完結
エピソード
50話
種類
一般小説
ジャンル
ホラー
タグ
ファンタジーホラー, 村ホラー, 小学生, ミステリー, 探偵, 不死, アンデッド, R15, 注グロ描写があります
総文字数
72,335文字
公開日
2020年03月16日 14:54
最終更新日
2021年08月01日 11:02
ファンレター数
42