月ニ憑カレタ歌語リ〈アースフィアの戦記〉

作者 とよね

[ファンタジー]

139

36,113

3件のファンレター

太古、言葉は歌であり、星たちはみな歌った。
歌は万物を調律し、生命の持続可能な領域を宇宙に創り出した。
それは語られる創世ではなく、自ら語る創世の歌。
『はじめに言葉があったのだ』


神は地球人を創造し、地球人は新人類『言語生命体』を創造した。
創造主への反逆を経て遠い異星アースフィアに隔離された言語生命体たちは、文明の欠損を歌の技術で補いながら、囲いの大陸と呼ばれる地で独自の世界を作り上げていた。


物語は大陸南西部、鉱山街コブレンから始まる。
月のない夜、何者かに追われる一組の男女を保護したコブレン自警団の青年ミスリルは、たちまちこの二人の旅人の異常さに気付くこととなる。
二人はありえない荷物、夜空から盗み出したかのような満月を携えていたのだ。
問い詰めるミスリルに、旅人はこう応じる。
「俺たちは月に憑かれているんだ」
図らずも旅人たちから受け継いでしまった『月』を棄てるべく、ミスリルは二人の仲間と共に街を出る。
彼らが驚くべき旅を始めたそのとき、折しも大陸全土を覆う戦乱の嵐が吹き荒れようとしていた。


神なき被造物たちが世界をさまよう、シリーズ第三弾。


■アースフィアの戦記とは
 遠い異星アースフィアを舞台に繰り広げられるファンタジー/SF小説群。

・かつて地球人に創造された『言語生命体』と呼ばれる新人類が繰り広げる戦模様を描いた本編
・言葉を魔法のように操る『言葉つかい』たちが異能バトルを繰り広げる外伝

 とで構成されています。
 すべて独立したお話になっているので、どの作品からでもお読みいただけます。


■次回更新日は 2020年春 を予定しております。
※四章更新するごとに書き溜め(休載)に入るというペースで連載を進めております。


■登場人物欄は随時更新。アイコンはフリーアイコンメーカー『CHARAT YOCO』『CHARAT MAE』『CHARAT MAE2』様にて作成しました。
・2019.9.4 「ミサヤ・クサナギ」を追加しました。
・2019.9.5 「ミラ・イスタル」「ゾレア」「エルーシヤ」の3名を追加しました。

目次

連載中 全91話

2020年01月20日 10:52 更新

  1. 〈壱ノ歌集〉

  2. 一章 蒼ザメタ月ノ歌

  3. すべての始まり2019年02月21日
  4. 歌う暗殺者2019年02月21日
  5. 貴族狩りの噂2019年02月21日
  6. 偽装2019年02月21日
  7. メイファ・アルドロスという女2019年12月30日
  8. おとぎの国から来た月は2019年12月30日
  9. 二章 獣性ヲ苛ム歌

  10. 獣の歌2019年02月21日
  11. 市街での戦い(1)2019年02月21日
  12. 市街での戦い(2)2019年02月21日
  13. 後始末2019年02月21日
  14. 三章 月ヲ求メル歌

  15. グロリアナ領2019年02月21日
  16. セレテス邸2019年02月21日
  17. なにを知っている?2019年02月21日
  18. 次の行き先2019年02月21日
  19. 四章 壊レタ太陽ノ歌(呪縛)

  20. 大量死を詠む語歌2019年02月21日
  21. 連盟の影2019年02月21日
  22. 姫歌2019年02月21日
  23. 公女シルヴェリア2019年02月21日
  24. 五章 壊レタ太陽ノ歌(鏡像)

  25. 邂逅2019年05月18日
  26. 海賊2019年02月21日
  27. 海戦/ヨリスタルジェニカ艦隊2019年02月21日
  28. 我々に救援のあてはない2019年02月21日
  29. 六章 待降ト受肉ノ歌

  30. 恩寵と殺害2019年11月12日
  31. 小さい頃に聞いた歌2019年02月21日
  32. 不可解な転移2019年02月21日
  33. 2019年02月21日
  34. 宣戦布告2019年02月21日
  35. 七章 迎エ撃ツ騎士ノ歌

  36. シオネビュラの神官たち2019年02月21日
  37. 陸戦/シオンの戦い2019年02月21日
  38. 黒き星の剣士2019年02月21日
  39. 戦おうではないか!2019年02月21日
  40. 八章 歌イ継ガレル鳥ノ歌

  41. 星獣戦(1)2019年02月21日
  42. 聖遺物2019年04月15日
  43. 伝染2019年02月21日
  44. 星獣戦(2)2019年02月21日
  45. たどり着いた先2019年02月21日
  46. 〈弐ノ歌集〉

  47. 九章 退歩ニ至ル長イ歌

  48. 裁きの時間です、マリステス君2019年09月11日
  49. 銀髪狩り2019年09月11日
  50. 正論はやめてくれ2019年09月11日
  51. 十章 夜ヲ翔ケル歌

  52. 帰郷2019年12月31日
  53. 下準備2019年12月31日
  54. 何故命を無駄にした2019年09月11日
  55. 祈る気もなくなる2019年09月11日
  56. 十一章 朝ニ戦争ノ歌ヲ

  57. 来客2019年09月11日
  58. 密談(1)2019年09月11日
  59. 密談(2)2019年09月11日
  60. 海戦/タルジェン沖の海戦2019年09月11日
  61. 十二章 波風絶エヌ日々ノ歌

  62. わざわざ殺すほどの価値2019年03月30日
  63. 友達2020年01月08日
  64. たった一人の協力者2019年03月30日
  65. トリエスタ修道院2020年01月09日
  66. 十三章 秋ノ飛沫ニ歌ウ歌

  67. 門前の戦い2019年07月19日
  68. 鏡語り2019年12月30日
  69. 追っ手2019年07月21日
  70. 血飛沫ののち2019年07月19日
  71. 十四章 護ル刃ノ疾ル歌

  72. 2019年07月25日
  73. 消えてなくなる2019年07月26日
  74. 御託が長いんだよ2019年07月28日
  75. 邪悪の手2019年07月25日
  76. 飛翔2019年07月25日
  77. 十五章 壊レタ太陽ノ歌(侵蝕)

  78. もう一人の追跡者2019年08月09日
  79. 経済の毒2019年08月10日
  80. 私も都に連れてって2019年08月09日
  81. いずこ2019年09月04日
  82. 十六章 汚レタ翼ノ歌

  83. 蛇の言葉2019年09月20日
  84. 殺害許可をめぐる攻防2019年08月23日
  85. 2019年08月23日
  86. 不正の後味2019年08月28日
  87. 新たなる旅へ2019年08月23日
  88. 〈参ノ歌集〉

  89. 十七章 間諜ト殺シノ歌

  90. 探究開始2019年11月12日
  91. 再会2019年11月08日
  92. ドン引きなんですけど2019年11月11日
  93. 俗物2019年11月11日
  94. 新しい神話2019年11月11日
  95. 十八章 森ニ呑マレタ恋ノ歌

  96. 泣きやんだら、もう一度2019年11月16日
  97. 落葉の行進2019年11月15日
  98. 叛逆者の遺構2019年11月16日
  99. 逃亡者は歌う2019年11月15日
  100. 十九章 我ラ罪人ナレバコソ

  101. 陸戦/コブレンの戦い2020年01月09日
  102. 攻城戦/コブレンの戦い2019年11月21日
  103. 市街戦/コブレンの戦い(1)2019年11月21日
  104. 市街戦/コブレンの戦い(2)2019年11月29日
  105. 市街戦/コブレンの戦い(3)2019年11月29日
  106. 市街戦/コブレンの戦い(4)2019年11月29日
  107. 市街戦/コブレンの戦い(5)2019年11月29日
  108. 市街戦/コブレンの戦い(6)2020年01月01日
  109. 二十章 全テノ恐怖ノ母

  110. 残り十二人2020年01月20日
  111. 残り十一人2020年01月20日
  112. 略奪の略奪の略奪2020年01月01日
  113. 残り十人2020年01月20日
  114. 拘束令2020年01月20日

登場人物

◆ミスリル・フーケ

◆25歳/男性

◆所属:コブレン自警団


『暗殺者を狩る暗殺者』の育成機関、コブレン自警団の団長の一番弟子。正義感が強く、好戦的で熱血だけど気分屋なのでいきなり冷める。自分のことを暗殺者だと思ってるわりに騒々しい。11歳のときに実の母親との間にできた娘が「いないつってんだろっ!!」いません(忖度)。

画像は「このカス野郎をどう始末してやろうか」と思案しているときの顔。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

 外伝『失語の鳥』

◆アエリエ・フーケ

◆27歳/女性

◆所属:コブレン自警団


もとは豪商の娘だったがいろいろあって10歳で浮浪児となり、コブレン自警団に保護された。

女性ながら大鎌をはじめとする長柄武器の扱いに長け、ミスリルの行くところにはどこにでもついて回って敵の生首を刎ね飛ばす。恐い。ちょっと恐い。笑顔がちょっと恐い。足許にひれ伏すと踏んでくれる。マゾは急げ!


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

 外伝『失語の鳥』

◆マリステス・オーサー

◆25歳/男性

◆所属:コブレン自警団


通称テス。鳥好きで頭が緑とかいう実に安直な理由で『真鴨』とか『鴨』とか呼ばれている。

自閉傾向が顕著に強く、表情の変化の乏しさと相俟って「何を考えているのかわからない」という印象を与えがちだが、感じる力も考える力も強いほう。

コミュ障の自覚があるため、コミュ力の高い兄弟子のトビィに対してとても屈託している(嫌ってるわけではない(むしろ大好き(面倒くさいタイプ)))。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

 外伝『失語の鳥』

◆アザリアス・オーサー

◆27歳/男性

◆所属:コブレン自警団


通称アズ。自警団の武術師範の一人であるオーサー師の一番弟子。30歳以下の自警団主力戦闘員の中では第一位の戦闘能力を持つ。

戦いになると実に容赦ないが、素の性格はシャイで温厚。天然だけど人から天然って言われると傷つく(繊細)。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 外伝『使者と死者の迷宮』

◆トビアス・オーサー

◆27歳/男性

◆所属:コブレン自警団


通称トビィ。アズの双子の兄弟。長柄武器を得意とするほか、犬を訓練する技能を持つ。陽気でとっても優しくて、子供と動物が大好きな親しみやすいお兄さんだよ! たまに笑いながら人殺しちゃうけど……。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 外伝『使者と死者の迷宮』

◆レミ・イスタル

◆25歳/女性

◆所属:コブレン自警団


イスタル師の二番弟子。朝寝坊クイーン。三人一組が基本となる重要な仕事ではアズ&トビィと組むことが多く、この二人と一緒にいる日は朝自分から起きてこない。

生真面目かつ強気にふるまっている反動か、妹のようにかわいがってくれる人の前では子供のように無邪気な態度になる。かと思えば妙に機嫌が悪いときもある。特に朝。朝。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 外伝『使者と死者の迷宮』

◆マジェスティア・ヘス

◆16歳/女性

◆所属:コブレン自警団


通称ジェスティ。17歳になったら自警団の見習いを卒業できるので最近そわそわしている。目立ちたがりなところがあるけれど、実際に有能なので嫌味にならない。年上の前では謙虚。ミスリルとは気質が似通ったところがあるせいか、こっそり本音を話してくれたりもする。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

◆クラリス・ヘス

◆32歳/女性

◆所属:コブレン自警団


通称クララ。特殊部門を卒業したのち渉外部門に移った天然サド。界隈で「毒みたいな女」とか言われている。ジェスティの元姉弟子で、鞭状の長剣を操る。


◆初登場回:10章

◆シリーズの他の登場作品

 なし

◆ミラ・イスタル

◆29歳/女性

◆所属:コブレン自警団


レミの姉弟子で、イスタル師の一番弟子。特殊部門を出た後は調達部門に入ると既に決定しているのだが、関わりを持った街の交易所の三男としばしば密会しているとの噂がある。自警団には貞潔の掟というのがあるのだけど……え? あくまで噂ですよ、噂。(真相を確かめに行った者が誰一人帰って来なかったのではあるまいか)


◆初登場回:14章

◆シリーズの他の登場作品

 なし

◆エーデリア・ハラム

◆31歳/女性

◆所属:タターリス


コブレンの暗殺組織の元締めである〈タターリス〉幹部の一人。敵の女幹部というおいしい立ち位置にいながらことごとく言動が残念である。下ネタが下品。とにかく下品。コブレン自警団のクララとはライバルのような関係。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

 2作目『鳥籠ノ国』

◆リアンセ・ホーリーバーチ

◆24歳/女性

◆所属:南西領陸軍


陸軍情報部の間諜。西方領の神官の娘だが、人の話を聞かない父親に嫌気がさして出奔した。気が強いわりに情緒不安定で、生真面目さと陰険さを行ったり来たりするミス毒舌。他人を挑発する才能に関して右に出る者がいない。


◆初登場回:4章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆シルヴェリア・ダーシェルナキ

◆20歳/女性

◆所属:南西領陸軍


南西領総督シグレイの長子。自分の軍隊が欲しくて18歳のお誕生日に少将の官位を買ってしまった。露出の多い服装で人前に出たり、高貴な身分の人間が口にすべきでない単語や言いまわしを使いこなしたりするのだが、何故か損なわれない不思議な品位を持っている。


◆初登場回:4章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆フェン・アルドロス

◆37歳/女性

◆所属:南西領陸軍


シルヴェリアの副官。美少年のような色香を漂わせる37歳独身××美熟女というちょっとどういう層を狙っているのかよくわからない逸材。××が激しく、陸軍司令部で17股をかけていたことがばれて無事職場の人間関係を崩壊させた末に前線送りとなり、シルヴェリアと出会った。何故そんなにモテるのかというと×××××××××××××(自主規制)。シオネビュラ神官団のメイファ・アルドロスの実の姉。


◆初登場回:4章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆マグダリス・ヨリス

◆35歳/男性

◆所属:南西領陸軍


大隊長という名のTHE・中間管理職。編成中だった親衛連隊内の一個大隊を鍛えるべくシルヴェリアに抜擢されていた。高潔さと冷酷さを併せ持ち、陸軍内においては『歩く殺戮装置』とか『三つ編み三十代』とか陰口を叩かれる。階級は少佐。


◆初登場回:5章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ヴァンスベール・リンセル

◆20歳/男性

◆所属:南西領陸軍


通称ヴァン。前線部隊に配属されたばかりの士官学校の新卒。いつも思った通りのことをそのまま口に出すので何も考えていないと思われがちだが、空気は読めるし案外思慮深い。そんなに強そうには見えないけれど実力派。いわゆるダークホース。親衛連隊のヨリス少佐と何らかの接点があるらしい。


◆初登場回:12章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆プリシラ・ホーリーバーチ

◆20歳/女性

◆所属:南西領陸軍


通称プリス。ロザリア、リアンセに続くホーリーバーチ家三姉妹の三女。お姉ちゃんたちが大好きで11歳のときに一緒に家を出てしまった。性格は明るく大胆で、良くも悪くも自分に正直。ズケズケと物を言うタイプだが、不思議と恨みを買うことはない。陸軍広報部徴募部隊所属。ヴァンとは士官学校の同期の間柄。


◆初登場回:12章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆シンクルス・ライトアロー

◆25歳/男性

◆所属:ヨリスタルジェニカ神官団


ヨリスタルジェニカ神官団正位神官将。没落した名家の嫡男で、家の再興のために父親によって南西領に送り込まれた。一点集中型で喋り始めると止まらない、自重できないタイプの残念な天才。船には全く酔わないが酒には一滴からでも酔う。


◆初登場回:5章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ロザリア・ライトアロー

◆25歳/女性

◆所属:ヨリスタルジェニカ神官団


正位神官将夫人。リアンセの実の姉。作中で唯一とくに突っ込みどころがない常識人。


◆初登場回:5章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆ニコシア・コールディー

◆29歳/女性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団三位神官将。真面目で責任感が強く、ストレスを溜め込みやすい(※主にレグロとメイファのせい)。えっ、二位神官将に対する口の利き方がなってない?   これでも昔は敬意を持って彼に接していたんですよ。昔は。


◆初登場回:7章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ミオン・ジェイル

◆25歳/男性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団三位神官将補。家格は低いが優秀で、神学校卒業から僅か一年で現在の地位に抜擢された経歴を持つ。優等生然とした振る舞いと佇まいの割に結構口が悪い。


◆初登場回:7章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆レグロ・ヒューム

◆34歳/男性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団二位神官将。独特の個性と落ち着きなさゆえに生家では「将来の見込みなし」と冷遇されていたが、実際大人になったら兄弟の中で一番有能だったというオチがつく。たぶんヒューム家はもう終わっとる。他のことはともかく仕事はできるというタイプ。何故かしら自分のことを美男子だと思っている(根拠不明)。


◆初登場回:7章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆メイファ・アルドロス

◆32歳/女性

◆所属:シオネビュラ神官団


シオネビュラ神官団二位神官将補を務めるクレイジー長広舌。南西領陸軍のフェン・アルドロスの妹。アルドロス家の後継がフェンとメイファしかいない事実からお察しいただける通り、もうアルドロス家も終わっとる。人間としての中身に関しては姉より多少マシなレベル。甲冑の上から乳首の位置を当てる能力を持っている。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

◆ミサヤ・クサナギ

◆31歳/女性

◆所属:ソラート神官団


ソラート神官団二位神官将補。農民の出だが村をあげての推挙と資金援助を得て高位聖職者になる夢を叶えた地元大好きお姉さん。それでは南東領ソラート地方のいいところを手短かに語っていただきましょう。



「ソラートの富の源は潤沢な湧き水にある。平原を裂いて流れる水と温暖な気候は滋味豊かな作物を育て、その地方の最も貧しい村の民ですら、まず飢え渇くということがない。澄んだ空気と穏やかな野山に囲まれた環境が人を朗らかにすることから療養地としての人気も高い。かくいう私の夫も、喘息の治療のため幼少期に都から移り住んだ口だ。田舎にありがちな排他的な空気もソラートにはなく、そのため移り住む者がもたらす知識や技術が容易に根付き、その地をさらに住みよい場所にするのだ。無論、これほど恵まれた土地であるから、無闇に野山を切り開いたり、または武力で支配しようとする者たちも多くいた。一つはっきり断っておきたいのだが、住民が温和であることは、侵入者や圧政者への従順とは結びつかない。歴代の……(※これがあと30分続く)


◆初登場回:15章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆ゾレア

◆14歳/女性

◆所属:ソラート神官団


ソラート神官団の従軍歌流民。浮世離れしたミステリアスな少女(※ぼーっとしているだけという説もある)。


歌流民とは、野山に身を置く流浪の民。大陸中に散らばる彼らは共通する生活様式を持っており、すなわち氏族の歌い手は、歌うときしか声を出さない。

ゾレアの氏族は戦時に歌を売るのみでなく、平時にキノコや薬草を原料とする丸薬を作っていた。歌流民の神秘の力で病が癒されるという思い込みによって服用者の本来の自然治癒力を引き出し、さも薬が効いているかのように見せかけるただの黒い粒である。人体って不思議。

ソラートの住人たちは知っているので買わない。「本体価格よりレジにて20%オフ」とか言われても買わない。


◆初登場回:15章

◆シリーズの他の登場作品

 なし

◆エルーシヤ

◆17歳/女性

◆所属:-


ゾレアと同じく歌流民の少女であり、歌うときにしか声を出さない。その生活で得た不思議な感性を有しておれど、中身は普通の女の子。田舎暮らしが嫌になって逃げてきてしまった。今は陸軍広報部のプリシラ・ホーリーバーチ少尉と行動を共にしている。


都の星獣祭で配られる胡桃の護符は、北ルナリアやグロリアナの山塊を塒とする彼女の氏族が歌によって清めながら作るものだ。胡桃の可食部はクッキーにしてグロリアナの周辺で売られる。商品名は「グロリアナに行ってきましたクッキー」とかだろうか。知らんけど。


ちなみに「エルーシヤ」は歌流民の中でありふれた女性名であり、『失語の鳥』の番外編に出てくるエルーシヤとは完全に別人。


◆初登場回:12章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆マナ

◆14歳(※肉体年齢)/女性

◆所属:-


??????????


◆初登場回:6章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆ゼラ・セレテス

◆25歳/男性

◆所属:ソレリア民兵団


グロリアナ領主。実の弟に寝首をかかれる形で別邸に軟禁されている。貴族だが権力志向はさほど強くなく、民衆からは慕われていた。ソレリア民兵団の名目上の総責任者。客にタマネギを掘らせる。


◆初登場回:3章

◆シリーズの他の登場作品

   なし

◆リレーネ・リリクレスト

◆17歳/女性

◆所属:北方領リリクレスト公爵家


北方領リリクレスト家の公女だが、他家に嫁がせるためのお飾りとして育てられた。現在はさる事情から家に背いて出奔中。お嬢様育ちだが根が逞しく、環境への適応力が高い。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

◆リージェス・アークライト

◆22歳/男性

◆所属:北方領陸軍


リレーネ付きの護衛武官。やむにやまれぬ事情から南西領に逃げ込み、コブレンで姿を確認されて以降行方をくらましている。


◆初登場回:1章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

   2作目『鳥籠ノ国』

(過去作での名はリージェス・メリルクロウ)

◆パンジェニー・ロクシ

◆22歳/女性

◆所属:北方領陸軍


北方領の護衛武官。何らかの理由でリレーネ&リージェスが北方領を抜け出すのに協力したが、コブレンの手前ではぐれたらしい。過去作を読まれた方のうちの実に99%以上が忘却の彼方へと葬り去ったであろう、シリーズ一作目からのリベンジャー。それでは一言意気込みをどうぞ。

「パンジーって呼んでよ(血涙)」


◆初登場回:8章

◆シリーズの他の登場作品

   1作目『壊れた太陽の王国』

◆エーリカ・ダーシェルナキ

◆18歳/女性

◆所属:南西領ダーシェルナキ公爵家


ダーシェルナキ家当主の第二子。公にできない理由から、領内に日輪連盟軍を引き入れる母パンネラ・ダーシェルナキの陰謀に加担した。お嬢様ぶった喋り方をするが、本音をぶちまける際にはめちゃくちゃ口汚い。そしてインテリアの趣味が悪い。


◆初登場回:10章

◆シリーズの他の登場作品

   2作目『鳥籠ノ国』

付録◆アースフィア世界の度量衡


----------------------------------------------


◇長さの単位


基本単位はセスタセリオン。地域や職業によってセスタ尺とセリオン尺が使い分けられる。


1セスタ=2.5㎝

1セリオン=7.5㎝

1リセスタ(1リセリオン)=1/10セスタ(1/10セリオン)

1ニ―セスタ(1二―セリオン)=100セスタ(100セリオン)

1デセスタ(1デセリオン)=100ニーセスタ(100ニ―セリオン)

1クレッセスタ(1クレッセリオン)=10デセスタ(10デセリオン)


言語生命体たちが地球で創造主たちと暮らしていた時代、言語生命体の独立をかけた戦に異を唱え、地球人信仰を保つよう呼びかけた姉弟がいた。

姉の名はセスタ。弟の名はセリオン。

二人は同胞によって捕らえられ、両手をすりおろす拷問にかけられた。

救出されたとき、セスタの手首の関節より先の長さは2.5㎝、セリオンは7.5㎝しか残っていなかったと伝えられる。


----------------------------------------------


◇重さの単位


基本単位はケララ

ケララは麦をさす言葉だが、教会の伝統において典礼及び典礼聖歌を意味することもある。


1ケララ=2.5g

1リケララ=1/10ケララ

1ニーケララ=100ケララ

1デケララ=100ニーケララ

1クレスケララ=10デケララ


----------------------------------------------


◇体積の単位


基本体積はダータ。野蜜の意であり、血液ないし精液を暗喩する。


1ダータ=25ml

リダータ=1/10ダータ

ニーダータ=100ダータ

デダータ=100ニーダータ

クレスダータ=10デダータ

ファンレター

黒実操さんへ。

応援コメントありがとうございます! 各キャラクターの動向も含めて、予測のつかない展開で畳みかけていきたい……ところですね。 がんばります。

シルヴェリアさま!!!

え、ここで続くの? シルヴェリアさまの動向は??? てっきりマグダリスさんと一緒とばかり……でもシルヴェリアさまマジシルヴェリアさまだから……信じてる!

頑張れ! ミスリルさん!!

ちょっとこれは予想もしてなかったにも程がある展開だけど、ミスリルさん御本人が一番面食らってるものね!? 戒律真面目に守るミスリルさん、かっこいい!!!

小説情報

月ニ憑カレタ歌語リ〈アースフィアの戦記〉

とよね  Toyone

執筆状況
連載中
エピソード
91話
種類
一般小説
ジャンル
ファンタジー
タグ
SF, ファンタジー, アースフィアの戦記, 戦記, バトル, アクション, 群像劇, 冒険活劇, 神話
総文字数
310,973文字
公開日
2018年09月09日 17:35
最終更新日
2020年01月20日 10:52
ファンレター数
3