拝読させて頂いてとても不思議な感覚でした。 終わり方が敢えて曖昧にしているのは読者様方に想像の余地を残した手法ですね。 幻想的で且つ一種の蠱惑的な雰囲気が現実なのか夢なのかをぼかす技量がとても高く感じました。 文学らしい文学だと思います。 南ノ先生のご活躍を祈念しております。

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仕事柄かもしれませんが、私はかなりの指フェチでして、男性でも女性でも真っ先に指を見てしまいます。 形、太さや長さ、色、弾力、肌触り……指そのものよりも、そこから、その人の生活や習慣などを妄想するのが好きなのかもしれません。 それぐらい、指には情報が詰まっていると思っています。 でも、正解は求めていないので、答は知らなくてもいいのですけど。 原作は、以前に奇譚草紙で拝読しましたが、その時にこれは狂気でも幻想でもなく、「耽美」なお話だなぁと感じました。 そして、リライトしたこちらも、よ ... 続きを見る

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僕は人生のなかで、女性から「女はね、男性のどこを最初に見ると思う？」と、言われたことが何回もある。僕は決まって「さぁ？」と答えるようにしていた。「ふふ、女はね、男の手を見る」と、その子らは、答えることがほとんどだ。もちろん、これは掛け詞で、手を見るとは、実際の手や指と、そいつの口説く台詞や戦略などを指すのだとは思う。でも、実際の手や指は、生来のものだけではなくたぶんに職業によって変わるし、職業の熟練度でも変わるから、そういうのを言いたいのだな、と思う。主人公がどんな理由でどんなタイプの指を噛んだ ... 続きを見る

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このフレーズに、グッときました。相変わらず表現の魔女です。少し怖いけれど素敵です。

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三奈乃さんの言葉の世界にゆらゆらと浮かぶような気持ちになりました。 ずっと得られなかったものをくれるその人の存在が語り手の女性にとってどれほど大きいものか。そしてそれがもう過去のことで……。 きっとこの先誰と出逢おうがもうそんなふうにはなれないのだろうな、と読んでいる私まで思ってしまいました。 実は私は手フェチで、「手」や「指」にその人が現れるような気がしています。スマートなふりをしていても四角くて温かそうな手だったり、気丈そうに見せて繊細丸出しの手指だったり……。 夢のお話が印象に残り ... 続きを見る

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