【纏星の英雄譚】~オトナな俺が異世界で貴族に転生したら…~
「ああっ、あああ~!」
この世界に転生して早10年。貴族に転生した俺を囲むのはメイド(♀)、剣術の教官(♀)、学問と魔法の教師(♀)、まわりは妙齢の女だらけ…なのに!
「くそ~! どうなってんだ…!!」
ここは、大陸の南方に位置するフェニアという王国。その王国内には俺が住む貴族の屋敷があった。
「せっかく貴族に転生したのに!」
そして、俺はこの家のたった1人の子供で年齢は10才。当然だが次期当主である。実直な人柄の父親は外に妾など作っていない。つまり俺は正真正銘のひとり息子なのだ。
「跡継ぎだから、異性に対して慎重であるべきって! なんなんだよ!」
外面は10才でも中身は26だ。同年代の女はガキにしか見えない。お付き合いするなら年上だ。
「初めて行った王都の社交界で、ホイミ公爵家の令嬢(18)をガチ口説きしたのがマズかったのか?」
あれ以来、父親から社交界の出入りを禁止された。異性との出会いの場を奪われたのだ。今は屋敷から出る事も許されず、訓練と勉強ばかりの日々を送っている。
「ハーレムとか期待してたのに!」
俺の目の前で、テキパキと働いているメイドの皆さん。ユサユサと弾む胸、フリフリと揺れているお尻…今すぐ彼女らと戯れたい。
「はあ~~」
現在、俺には彼女がいない…それがツラかった、とても、スゴく…異世界転生、貴族、これで彼女の1人もいないなんておかしいだろ! そんな理不尽な現実に直面した俺は叫ぶ。
「目の前に! こんなにイッパイいるのに! なんで俺は彼女を作っちゃダメなんだよ!」
だが、苦悩の日々も後1ヶ月で終わりを告げる。なぜなら11才の誕生日を迎えると、俺は家を出て冒険者になるからだ。
「早く誕生日が来ないかなー」
目次
連載中 全5話
2022年08月13日 23:08 更新
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小説情報
【纏星の英雄譚】~オトナな俺が異世界で貴族に転生したら…~
- 執筆状況
- 連載中
- エピソード
- 5話
- 種類
- チャットノベル
- ジャンル
- ファンタジー
- タグ
- 異世界, 青春, 魔法使い
- 総文字数
- 9,461文字
- 公開日
- 2022年08月05日 21:12
- 最終更新日
- 2022年08月13日 23:08
- ファンレター数
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