どうかおまえたち、
あの大蛇の、真女子のことを悪く思わんでほしい。
すべては至らぬこの私のせいなのだ。
私は真女子を、あるいは救えたかもしれぬ。それなのに・・・・・・
真女子の愛より深きものに、以来私は出会うておらぬ。
穴は、私の中の穴は、いよいよ深うなってしまった。
真女子だけが、塞ぐことができたかもしれぬ穴だった・・・・・・
今でも時折、真女子の顔容が脳裏に浮かぶ。
忘れようとしても、どうにも忘れられぬ・・・・・・
私の命は、間もなく尽きよう。
最後にそれをおまえたちに語っておくことができて、よかった。
本当に、よかった・・・・・・
私は蛇性の婬とやらに、
ともに溺れるべきであったのやもしれぬな・・・・・・