劇団『浪漫座』より夢をこめて
彼女は知っている。
多くの霊が 天国に行けずにいることを 。大切な生者に 想い残しや心配事を抱えているからだ。
しかし、霊が恐怖や奇跡を起こすというのは、 人間の考えだした 嘘っぱちだ。 彼らには何もできない。 大切な生者が苦しんでいるというのに 、無力な自分を責めながら、 ただ見ているだけ。 しかも、永遠に。
「大切な生者を守りたい という、最後の夢さえ 奪われた。それが死の真意なのか 」
彼らの悲壮な嘆き声は 闇に消えるしかなく、 誰にも届かない。
ただ一人、彼女を除いては。
彼女は言う。
死者だって、夢を見ていいんだ 。いや、 死者だからこそ、夢が必要なんだ、と。
目次
連載中 全13話
2023年06月13日 17:17 更新
- prologue2023年03月20日
- Dream 0《ゼロ》2023年03月20日
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1st dream
- ①いよいよ、『浪漫座』始動。2023年05月27日
- ②初めての依頼 その12023年06月01日
- ③初めての依頼 その22023年06月01日
- ④初めての依頼 その32023年06月04日
- ⑤『浪漫座』は壮大な夢だった2023年06月04日
- ⑥並木知美の『浪漫座』2023年06月06日
- ⑦風間光江の夢 その12023年06月07日
- ⑧風間光江の夢 その22023年06月10日
- ⑨並木愛合の『浪漫座』2023年06月10日
- ⑩脚本『あの日の恋心《つけ》を返して』2023年06月12日
- ⑪劇団『浪漫座』の夢2023年06月13日
登場人物
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小説情報
劇団『浪漫座』より夢をこめて
- 執筆状況
- 連載中
- エピソード
- 13話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- ファンタジー
- タグ
- 生者と死者の夢を繫ぐ
- 総文字数
- 51,489文字
- 公開日
- 2023年02月16日 10:30
- 最終更新日
- 2023年06月13日 17:17
- ファンレター数
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