餓者髑髏

作者 糸生

[現代ドラマ・社会派]

40

8,101

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9/9に完結です。
書き出し
 酷い服だと田辺は思った。
 三年前、東京拘置所の門扉を検察のバンに乗って入った時には、三揃えのオーダースーツとクリーニングから戻ってきたばかりのノリのきいたシャツと、そうしてハイブランドのシルクのネクタイをしていたのだ。それが府中刑務所を出る格好といえば、時代錯誤なダブルのスーツと、派手な総柄のサテンシャツ。かろうじて靴だけはどうにか自前のダブルモンクストラップシューズだが、イギリスブランドの二十万のその靴が、逆に借り物の様にも見える。それもこれも、刑務所での保管の方法が悪かったのだ。いや、それとも、あの日雨が降っていたのが悪かったのか、預けておいたスーツもシャツもすっかりカビだらけになっていた。すぐに岸本に手紙を書き、洋服を見繕うように伝えたのだが、まさかこんな物が届くとは夢にも思わなかった。

以前書いた小説に登場したヤクザの話。
完全なるファンタジーでフィクションです。
暴力的な描写がございます。
予めご了承下さい。
読み返してますが、恐らく誤字脱字は山のようにあると思われます。
画像、文章の無断転載禁止。

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小説情報

餓者髑髏

糸生  sizyq0818

執筆状況
完結
エピソード
35話
種類
一般小説
ジャンル
現代ドラマ・社会派
タグ
ヤクザ, 坊主, フィクション, 刑事, 現代ファンタジー, 刺青, BL, ボーイズラブ
総文字数
90,120文字
公開日
2022年07月27日 13:18
最終更新日
2022年09月09日 21:00
ファンレター数
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