ノケモノ会議
ここは相互監視によって秩序が保たれる世界。「ノケモノ会議」のルールの中で人々は生きている。南天カナコもその一人だった。しかし、彼女の生活はライオンの尻尾が生えた男の子、柊レオの登場によって大きく掻き回される。
突如出現する「バケモノ」に人々は混乱し、予算を減らした「獣人委員会」は足止めがやっとの体たらく。しかし、絶望する街に突如オレンジの流れ星が煌めいた!柊レオは昔話に語られた「バケモノ」倒しのヒーロー。「ライオン紋の王子様」だったのだ!
「ライオン紋の王子様」は街の災害を一手に引き受けて活躍し、民衆は応援しメディアは称賛する。カナコは自分の側にいる少年レオと英雄としてのレオを重ね合わせ、その実像を見失ってゆく。
図書館に勤務する老翁シリウスと、彼女の後輩、そして親友までもが、次第に柊レオの真実に近づいてゆく。ただ一人、その中で彼女だけが、一番近い「秘密」に気づかない。
黒蠍の「バケモノ」の襲来が全てを塗り替える夜、彼女はついに真実を知る。ヒーローは街の平和を守るため、たった一つの命を散らそうとしているのだ。仕組まれた運命の絡繰に抗うため、彼女は一人虚構に満ちた街を駆け抜ける!
近未来と明日のための童話(ファンタジー)!
目次
完結 全1話
2020年05月26日 07:37 更新
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小説情報
ノケモノ会議
- 執筆状況
- 完結
- エピソード
- 1話
- 種類
- 一般小説
- ジャンル
- SF
- タグ
- SF, ディストピア, ヒロイズム, コロナ
- 総文字数
- 95,879文字
- 公開日
- 2020年05月26日 07:23
- 最終更新日
- 2020年05月26日 07:37
- ファンレター数
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