ステラの選択

作者 水木奏音

[その他]

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 神々しい青白い月に向かって一匹のゴールデンレドリバーの雌である老犬が願いをかけた。
 老犬の名前はステラ。
 ステラをまるで本当の子どものように育て、自分たち自身の老いた身を案じるより、ステラの身体をいつも気に掛けている両親を見て、ステラはもうこれ以上の負担を掛けまいと行動に移す。それは自分の意志を貫き通すために毎日の食事を拒み、未練を残さないために今までの大切な想い出を食べることだった。
 回想をしながら想い出を食べことは苦痛を伴ったが、ステラは耐えながら食べ続けた。やがて想い出が残り少なくなると、記憶も次第に薄れ、ステラは次第に冷たい闇の世界に引きずり込まれていった。ステラは気付いた。自分の選択が過ちであったことに。
 絶望に陥ったとき、ステラは闇の世界にひとつの光を見出すのだった。

目次

完結 全1話

2021年11月16日 09:31 更新

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小説情報

ステラの選択

水木奏音  OYS00003

執筆状況
完結
エピソード
1話
種類
一般小説
ジャンル
その他
タグ
水木奏音, 犬, ゴールデンレドリバー, 動物, 老い, ペット
総文字数
33,473文字
公開日
2021年11月16日 09:06
最終更新日
2021年11月16日 09:31
ファンレター数
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