子に捧ぐ祈り【モノのつぶやき】

J-WAVE SPARK×NOVEL DAYS投稿作品 テーマ『モノのつぶやき』
1月18日(月)24:00〜25:00に放送されました。
朗読後の曲はFUNKY MONKEY BABYS「あとひとつ」でした。

※※※以下ネタバレ※※※
印刷機(輪転機)の話。
前職で印刷の営業をしていたのですが、工場でドイツ製印刷機「ハイデルベルグ」がもうじき寿命との話を聞きました。
創業から数年でやってきたハイデルは人間にして70歳。
ドイツ製のためパーツの交換も容易ではなく、破棄の一択しかないようでした。

子どもたち=商業印刷物を指していて、5,000枚の印刷はハイデルにとっては秒で済む仕事です。
病院では処方箋、パン屋ではチラシ、企業では企画冊子、役所では督促状として活躍しています。
技術者を「四十、五十」と言っているのは、印刷業の不遇により後継者が入社しないため、
技術者の高齢化という問題を抱えているためです。
電子媒体。つまり「電子化」に居場所を奪われつつある印刷物。
ですが、紙に対する人間の愛着は決してすぐに拭えるものではないはずです。
電子化もほどほどに、共存できる社会が形成されていくことを願っています。

目次

完結 全1話

2021年01月19日 00:55 更新

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小説情報

子に捧ぐ祈り【モノのつぶやき】

まのじゅん  j_mano37

執筆状況
完結
エピソード
1話
種類
一般小説
ジャンル
SF
タグ
【モノのつぶやき】, 短編, ショートショート, 一話完結
総文字数
938文字
公開日
2020年10月11日 18:20
最終更新日
2021年01月19日 00:55
ファンレター数
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