闇の世界で君を探す 2

作者 LLX

[現代アクション]

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闇の中、漆黒の若い男が急いでいた。男は黒い犬から別の花を預かり、育てていた。
その日、探す花の香りが変わり、花に異常があることを察知すると焦って探す。
だが見つけ出したそれには、青年の姿をした蜘蛛が取り付き、絶望的な状況だった。
喜ぶ蜘蛛の青年と、中から食われて子蜘蛛のエサになってしまった花。
男は黒い犬への弁解を考えると、身震いする……の、だった。

気まぐれで書いてる短編。需要があればまた。
表紙はフリー素材より

登場人物

・黒い犬(ベルクト)

花を育てている。自分の身体は花に食わせた為に決まった形を失い、とりあえず犬の姿をしている。

精神体のようなものなのだが、身体を失っただけで生きている。

真っ黒いスライム状の姿が本来の姿。

・花

美しい女の姿で、男を誘惑して食う。

毎日1人食って花を咲かせ、枯れ落ちて違う場所に現れる。

愛情を持って育てると最後に実を付け、何かいいことがあるらしい。


この花を育てるのは制約が多く、実を付けるのは至難の業だと言われている。

花を咲かせる前に、主は必ず愛の言葉を捧げなければならない。

よってどこに咲くかわからない花を、毎日追う必要がある。

実を付ける時期が近づくほど、花を狙う者が増える。

花は浮気を許さず一途な愛情を求め、制約を破ると呪いの実を落とし災厄が降りかかる。

・黒衣の男(アルファス)

緩やかなウエーブの黒髪に青白い肌、常に黒いスーツとコートを着ている。

美的センスにこだわる美しい顔の青年。ベルクトとは同族。

言葉の頭に必ず「汝」を付ける奇人。ベルクトが唯一の友人。その為、特別な感情を持っている。

真っ直ぐに意味を受け取らず、ねじれて納得するので非常に付き合いにくく友人は皆無だったので、ベルクトを大切にしている。

それを逆手にとって、ベルクトは彼にもう一つの花を託していた。

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小説情報

闇の世界で君を探す 2

LLX  LLX-00000

執筆状況
完結
エピソード
3話
種類
一般小説
ジャンル
現代アクション
タグ
ファンタジー, アクション, ダーク
総文字数
8,152文字
公開日
2022年11月14日
最終更新日
2022年11月17日
ファンレター数
0