紺碧の波

[ファンタジー]

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 廃材で作られた、生まれながらにしてぼろ船の帆船軍艦「妙香(みょうこう)」
 櫂と帆を使って推進する櫂式戦艦が主流の波州海軍の中にあって、「妙香」は初めての帆のみで推進する艦であった。が、その艦長は「粗野。そして、だらしない。食い意地が張っている上に、どこでも迷う方向音痴。極めつけは……希代のおっちょこちょい」である乱鳳。もちろん軍艦の中では常に末席に位置していた「妙香」であったが、ある日その美貌のせいでトラブルに巻き込まれることが多い青年士官、志吹が転属してくる。そして「妙香」は、ある任務を負って僚艦と出航するが……。
 格好いい海洋ものが書きたかったのに、やっぱり私が書くとコメディーになってしまいました。(苦笑)9話で一区切りですが、オムニバスとして不定期で更新していきます・
 守屋純子オーケストラの「Into The Bright Decade」をヘビロテしながら書きました。海戦場面では「Walking Down The Nakamise Street」にお世話になりました。ノリノリの最高にハッピーな曲です!
 これは拙作「青銀の風」のスピンオフです。現在本編には出てきませんし、完全に独立していますが将来的には登場人物があちらにも出てくる予定。(107話宝物の最後にちらりと出てきます)
 今回「妙香」のモデルにしたのは初期にボルチモアで作られたクリッパーです。(「妙香」はもっと小型)それにしてもクリッパーの元になったスクーナーってほんとに早そうで綺麗な船なんですよね。うっとりです。
 でも、一番好きなのは一次大戦の頃の軍艦だったりします。あ~軍艦、萌えるわ。(笑)

目次

連載中 全39話

2022年04月09日 18:00 更新

  1. 1章 妙香

  2. 第1話 左遷2021年10月03日
  3. 第2話 ようこそ、泥船に2021年10月03日
  4. 第3話 天女降臨2021年10月03日
  5. 第4話 秘密兵器2021年10月03日
  6. 第5話 出航2021年10月03日
  7. 第6話 試射2021年10月03日
  8. 第7話 初戦2021年10月03日
  9. 第8話 鬼神2021年10月03日
  10. 第9話 天門2021年10月03日
  11. 2章 横嶋

  12. 今回の舞台2021年09月25日
  13. 第1話 傍若美人2021年09月18日
  14. 第2話 ヨコシマな彼女2022年04月06日
  15. 第3話 脱走2021年09月21日
  16. 第4話 光ヶ島2021年09月21日
  17. 第5話 思わせぶり航行2021年09月19日
  18. 第6話 天罰2021年09月21日
  19. 第7話 停船信号2021年09月21日
  20. 第8話 サボテン鳥2021年09月23日
  21. 第9話 手繋群島2021年09月23日
  22. 第10話 一周回って吉2021年09月23日
  23. 第11話 上陸作戦2021年09月25日
  24. 第12話 神様のご褒美2021年09月25日
  25. 第13話 酒盛り2022年04月08日
  26. 第14話 伝説の謝恩会2021年09月26日
  27. 第15話 月光の精2021年09月26日
  28. 第16話 幻覚2021年10月02日
  29. 第17話 反撃2021年10月02日
  30. 第18話 前借り2021年10月02日
  31. 第19話 精算2021年10月02日
  32. 第20話 奪還2021年10月03日
  33. 第21話 鬼教官2022年04月05日
  34. 第22話 待ち合わせはいつも遅刻2022年04月08日
  35. 第23話 隘路2022年04月08日
  36. 第24話 艦長のつぶやき2021年10月09日
  37. 第25話 足止め2022年04月06日
  38. 第26話 海藻の神様2022年04月06日
  39. 第27話 戦闘2022年04月08日
  40. 第28話 そこに、愛は……2022年04月09日
  41. 第29話 肖像画2022年04月09日

登場人物

登場人物が未設定です

ファンレター

色気たっぷり剣戟シーン

吾美と透炎の剣戟は、何ともセクシーでかっこいい! 乱鳳と正反対のキャラを配置しているのが良いですね。ハンサムと不細工と、どっちがいい男か。三角関係がいい味出しているように感じます。 そしてワカメ頭に向かって放たれる、吾美の怒鳴り声。空白をはさむところが、どことなく赤ちゃんの大泣きにも似ていて微笑ましかったです(笑)。 最後のオチも効いていました。海賊に内通云々は、なしになっちゃいましたね。 そしてお父さん、そこで「おすすめ」しちゃうんだ~。かえって愛が冷めなきゃいいけど(笑)。 第二章、 ... 続きを見る

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改めて2章を

2章を改めて堪能しました。紺碧の波の楽しさは、身分上の上下関係はあっても、みんなが気持ちの上で対等で信頼しあっているからかなぁ、などと感じました。 命に直結する海の上、遠慮無くアイデアを出し合い、そして自分の持ち場を真摯に守り切る。絶体絶命でもフリーズせず考え抜く緊張感と、ふいに訪れる笑いの緩急が大好物です。 それから、も~乱鳳と吾美、つきあっちゃえよ~と思うけど、父親(吾光)から勧められると腰が引けますね(笑) 最後、政治的な話が絡むことで物語に重厚さが増しました。 「2章 了 ... 続きを見る

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二章完結、おめでとうございます!

面白かったです~! 第28話は、吾美教官のかわいらしさ全開で、とっても素敵でした!(*^^*) 最後の透炎の捨て台詞からは、そう簡単にくたばる悪党じゃねーぞという大物感(?)がよく出ていて、次章への引きもばっちり!って感じですね^^ 腹黒カモメとか、ああいうしたたかなオッサンタイプ(でも娘には激甘)、キャラとして私は大好きです。 不二原さんご自身は、ラブストーリー的なものは苦手だと以前仰っていたと覚えているのですが、私はこの作品、ラブストーリーとしても楽しめました。「そこに、●は……」、 ... 続きを見る

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私も26話まで!

おお~、すごい。半年前のうっすら記憶ではあるけど、大幅修正で格段にレベルアップしているのを感じます(笑)!! 海藻が出す息まで戦術に使うところ。小麦粉を武器にするところ。不二原さんの戦記物にはビックリするような仕掛けがいっぱいで、そこが大きな魅力になっているようにも感じます。これは理系の知識があればこそですね。 この作品は美人の女艦長が登場することもあって、戦い方がまるで疑似恋愛。激しい戦闘シーンでさえも、どこかに色気が漂っていますね。 続きも楽しみに読ませて頂きます。

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26話まで

うわ!なるほど、そうきたか!!まったく予想もつかない作戦、そしてさり気なく語られる思い出話に驚きました。吾美ちゃんは可愛いし、ワカメ頭の由来も……(笑)ワカメ頭こと遅刻男は登場シーンが無くても存在感ありますね。 相変わらず見せ場だらけ。「なんで戦闘中に魔性全開しているんですかっ」がツボ。滑らかに輝く上半身を想像しちゃいましたよ。 不二原さんの作品は、思いがけない場所に一気に連れて行ってくれるから好き。しかもそれぞれキャラ立ちした愉快な仲間達と一緒に。 久々に味わう爽快感たっぷりなストーリー ... 続きを見る

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待ってました!

第26話まで拝読しました! いやあ~面白いです!! 結末を修正するために非公開になっていたこの作品、ついに復活!久しぶりに、ダイナミックな不二原さんの冒険小説を読ませていただける幸せをしみじみと感じてしまいました(*^^*) 吾美教官、乱鳳、志吹……懐かしい面々との再会に感激の嵐…(TT)しかーも!パワーアップしての復活という感じがひしひしと伝わってきました^^ 血沸き肉躍るストーリーの中で、吾美教官の「でも、一つ言っておくわ。この戦いの責任はすべて私にあるとね」などの言葉からは、リ ... 続きを見る

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肖像画を描いたのは誰!?

ここでも『青銀の風』とつながりが出てくるんでしょうか。 吾光中将、怖い人ですが乱鳳を気に入っている模様。登場人物がそれぞれチャーミングでいいですね。乱鳳の「ごめえええん」のセリフにも笑っちゃいました(笑)。 こんなに頑張って海賊を討伐したからには、それだけのご褒美がないと、ねえ。特に貴星には、家族に孝行させてあげて欲しいものです。 ちょっと気になったのは、二隻の敵対する船が帆を張ったまま近づいていくシーン。これだと火矢を射かけられて火事になるのが普通(?)なので、他の表現にできないでしょう ... 続きを見る

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2章

とても面白かったです!  緊迫感ある戦闘シーンが続いたところに、乱鳳が登場するだけで一気に明るくなって。遅刻癖のため登場シーンは少なくても、いつも誰かが思い出している艦長。こんな存在の示し方もあるのかと。 普段はだらしないけど、いざとなると老獪な知恵者振りを発揮して、艦長がだんだん渋く見えてくる不思議。 ひたむきな健気さが可愛い貴星、そして真面目で見目麗しい志吹の女装シーンなど、盛り上がるパートが目白押しな中、私のイチオシは吾美&透炎の一触即発且つアダルトなやりとりでした。(笑)終わってし ... 続きを見る

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20話まで

正に息もつかせぬ展開!魅力的な登場人物たちの大活躍の連続に、もう止まりません。11話から20話まで一気に読んでしまいました^^ 吾美教官、素敵です!軍人としてほぼ完璧なのに、美形に弱いという設定が絶妙です。登場人物って、ちょっと隙がある方が魅力的だったりするんですよね!キャラクター創りの勉強になりました。ありがとうございます^^ それにしても、緊迫の救出作戦なのに、第12話のユーモア、すばらしかったです!私も不二原さんと同じく、北杜夫が大好きなのですが、ストーリーや内容は全然違っても、この作 ... 続きを見る

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冴えた作戦

今回も作戦が冴えていました! 漆の方は、志吹と艦長の共同アイデアだったんですね。 海藻を使った作戦も秀逸でした。こちらは反射光のことも含め、まだこれから結果が楽しめそうですね^^。衝角と衝角の頭突き合い……かなり激しい戦闘シーンになるんでしょうか。 兄弟岩のエピソードなど、いつもながら不二原さんの作品世界の作り込みはすごいです。それと、明日も連続投稿ですか? このスピードにも敬服。でも体調崩さないで下さいね~!

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小説情報

執筆状況
連載中
エピソード
39話
種類
一般小説
ジャンル
ファンタジー
タグ
帆船, 海戦, だらしない艦長, 美貌の副官, 海賊, 海洋コメディー, ベルヌーイの定理, コアンダ効果
総文字数
89,411文字
公開日
2021年07月23日 22:44
最終更新日
2022年04月09日 18:00
ファンレター数
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