先輩はエクソシストじゃありません!
『霊感なし、聖水なし、儀式なしの悪魔祓い?』
「聖書ラノベ新人賞」佳作受賞!
牧師の娘で幽霊が見えてしまうクリスチャンの早智は、入学した神学部で「学生エクソシスト」と呼ばれる先輩、八津貝亮と出会う。ところが、彼はやたら幽霊を引き寄せる上、それを全く自覚していなかった!
霊感も聖水も儀式も無しで事件を解決していく先輩に、なぜか早智も付き合っていくことに……? 不安をよそに、「見えない」先輩と「見える」早智との奇妙な悪魔祓い?が始まった!
(*この話はフィクションであり、登場する人物・団体・施設等は架空のものです。聖書ラノベ新人賞、応募作品。)
目次
連載中 全26話
2017年12月08日 08:54 更新
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プロローグ
- 見たくないのに見えちゃいます!2017年11月27日
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第1章 先輩はエクソシスト?
- 第1話 同級生は憑かれてる?2017年11月27日
- 第2話 神学部イメージと違うじゃん!2017年11月27日
- 第3話 先輩は謎だらけ?2017年11月27日
- 第4話 チャペルに「出る」?2017年11月27日
- 第5話 エクソシストは霊感ゼロ?2017年11月27日
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第2章 下宿先に出る幽霊
- 第6話 あの子も「見える」?2017年11月27日
- 第7話 「私も見える」って言いたいのに!2017年11月29日
- 第8話 怖い理由?2017年11月29日
- 第9話 霊が見えても変じゃない?2017年11月29日
- 第10話 旧約聖書に地獄はない?2017年11月29日
- 第11話 十字の切り方はどっちから?2017年11月29日
- 第12話 幽霊にできないこと?2017年11月29日
- 第13話 幽霊が出てきた結果?2017年11月29日
- 第14話 聖書を一度も開かなかった悪魔祓い?2017年11月29日
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第3章 ポルターガイスト
- 第15話 くっつくのが一番?2017年11月30日
- 第16話 幽霊は気のせいですか?2017年11月30日
- 第17話 新たな相談者?2017年11月30日
- 第18話 これは悪魔ですか?2017年11月30日
- 第19話 寡黙なお父さん?2017年12月01日
- 第20話 河合古和の過去?2017年12月01日
- 第21話 言っちゃった……2017年12月01日
- 第22話 またまたご飯?2017年12月01日
- 第23話 悪魔がやってきた?2017年12月04日
- 第24話 かわいいお父さん?2017年12月07日
- 第25話 アダムとエバと蛇と名前?2017年12月08日
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第4章 心霊写真
登場人物
月無早智、18歳。
牧師の娘でクリスチャン。中学の頃から幽霊が見えるようになってしまったが、家族にも教会の人にも相談できずにいる。
「聖職者になれば幽霊なんて平気じゃん」と言う友人に誘われたのをきっかけに、総合大学の神学部伝道者コースに入学する。院生の八津貝亮と出会ってから、幽霊に関する様々な事件に巻き込まれるようになった。
八津貝亮、22歳。
神学部思想文化コースの院生。全く霊感がないにもかかわらず、なぜか幽霊に関する事件の相談を受けることが多い。他学部では「神学部のエクソシスト」と呼ばれ有名だが、本人はエクソシストをしているつもりはない。
自覚はないが霊を引き寄せやすく、そのせいかはわからないが常にどこか調子が悪い。かと思えば、以外とタフな一面も見せる。ストレスが溜まるとシャボン玉を吹き始める。
川井古和、20歳。
文芸部の部長をしている文学部心理学科の三回生。文化祭で出会った杏実と仲良し。のほほんとした雰囲気に見えるが素で人を振り回す侮れない先輩。
ミステリー小説をネット上にアップしている。事件と名のつくものがあれば、とりあえず現場に行きたくなってしまう。八津貝亮の周りで何か起これば、たいてい彼女が現れる。
小友杏実、18歳。
早智に幽霊が見えることを知っている唯一の友人。周りからはアンと呼ばれている。明るく話しやすい人柄で口も固い。自分の進みたい総合大学に神学部があることを知り、進路に悩んでいた早智をそこへ誘った。自身は社会学部に入る。
ホラー小説や映画が好きで、自分も文芸部に入って小説を投稿している。文芸部のOBの院生が「神学部のエクソシスト」であることを知り、早智だけでなく彼にも会いに、よく神学部へ遊びに来るようになった。
霊南坂舞、22歳。
神学部伝道者コースの院生で、亮と同じ学年。教学補佐をしており、院生の中では早智たちとよく絡む。見つからない時はだいたい喫煙所にいる。
亮と一緒にいることが多いせいか、付き合っていると勘違いされやすいが、本人は「そういう興味はない」と言っている。どういう意味にとるかは神学部の中でも解釈が分かれている。
大葉 茜、50歳。
神学部伝道者コースの社会人編入生。入学してから最初にできた早智の友人。数年前から科目等履修生をしていたので、学内には詳しい。
本人は気づいてないが、亡くなった夫らしき霊(手首のみ)が憑いている。「幽霊は死んで天国に行けなかった人の魂なのか?」という困難な問題に早智を直面させることになった。
月無葛見、45歳。
早智の父親で牧師をしている。神様は全ての人の魂を救ってくださる方だから、幽霊はいないはずだと思っている。娘に幽霊が見えていることは知らない。
破壊的カルトの脱会活動も行っており、地獄の存在を強調したり、悪魔祓いと称する儀式を行う宗教者を警戒している。そのため、「神学部の悪魔祓い師」と噂される学生の存在が気になっている。
奥野鈴香、18歳。
一人暮らしを始めたばかりの文学部の新入生。小さい頃から時々幽霊を見ていたが、下宿先のマンションで毎晩幽霊が現れるようになり、帰れなくなっていた。
「神学部の悪魔祓い師」の噂を聞きつけ、相談するために神学部を訪れた。亮が多くの霊に取り囲まれているのを見て声をかけられないでいたところ、早智と知り合った。
黒麻弥恵、19歳。
実家通いの商学部の二年生。文芸部で杏実の先輩。新しい家に引っ越してから、度々ポルターガイストの現象に悩むようになった。
毎晩、家族と夕食をとっていると自分の手が引っ張られたり椅子から落とされたりするため、見えない幽霊に怯えて暮らすようになった。杏実の紹介で亮と早智に相談するため、神学部を訪れた。
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