一般小説作品詳細

籠中の比翼 吉原顔番所同心始末記

19|歴史|完結|8話|98,357文字

花魁, 吉原, 遊郭, 町奉行所同心, 江戸

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 湯飲みの中に茶柱が立つとき,男は肩を落として深く溜息をつく ――

 吉原大門を左右から見張る顔番所と四郎兵衛会所。番所詰めの町方同心・富澤一之進と会所の青年・鬼黒。二人の男の運命が妓楼萬屋の花魁・綾松を中心に交差する。
 男たちは女の肌に秘められた秘密を守ることができるのか。
 一之進と鬼黒を陰日向から見守る並び矢筈の紋所を持つ侍の正体とは。
 
 江戸は吉原を舞台とした花魁小説。ここに幕が上がる。

◇2018年9月公開・イラストレーター猫月ユキ氏主催WEB企画「花魁はなくらべ」参加作品
https://yukinkzk.wixsite.com/oirankikaku

もくじ

登場人物紹介

富澤一之進(とみざわいちのしん)

北町奉行所同心。吉原大門で人の出入りを監視する顔番所に詰める。父・平三郎の背を負い同心を志した。木嶋伝兵衛を実の父のように慕う。

木嶋伝兵衛(きじまでんべえ)

北町奉行所同心。顔番所詰。一之進の父・平三郎とは親友だった。平三郎の忘れ形見である一之進を実の子のように思っている。

鬼黒(おにくろ)

吉原大門で人の出入りを監視する四郎兵衛会所の若い者。弁も腕も立ち吉原の用心棒としての役割も果たしている。

萬屋惣兵衛(よろずやそうべえ)

吉原は江戸町一丁目に見世を構える妓楼・萬屋の主。

綾松(あやまつ)

妓楼・萬屋の花魁。他の吉原の遊女がそうであるように人に語れない過去を持つ。

松高(まつたか)

吉原の端,羅生門河岸にある局見世の遊女。

並び矢筈紋の侍(ならびやはずもんのさむらい)

源氏車に並び矢筈の家紋の入った羽織を着て吉原に出入りする侍。素性を明かさず一之進と鬼黒を陰日向から見守る。

久保玄斎(くぼげんさい)

医師。吉原の妓楼に出入りし,無償で遊女たちの体を診る。

葛野源四郎(くずのげんしろう)

但州岩渕藩藩士。寺社奉行配下古筆見役だったが野望を叶えるために金碗神社宮司・小平太と寺社奉行配下同心・大仁田左兵衛を斬殺,逐電。消息不明。

大仁田左兵衛(おおにたさへい)

但州岩渕藩藩士。寺社奉行配下同心。葛野源四郎に斬殺されあらぬ嫌疑を掛けられる。

大仁田吉乃(おおにたよしの)

大仁田左兵衛の妻。夫・左兵衛の死後,失意の内にこの世を去る。

大仁田新九郎(おおにたしんくろう)

但州岩渕藩藩士。左兵衛の嫡男。父の敵である葛野源四郎を追い出奔。金碗真砂とは幼馴染み。

金碗小平太(かなまりこへいた)

但州岩渕藩に鎮座する金碗神社の宮司。葛野源四郎に斬殺される。

金碗千代(かなまりちよ)

小平太の妻。葛野源四郎による金碗神社襲撃の後消息不明となる。

金碗真砂(かなまりまさご)

小平太の娘。葛野源四郎による金碗神社襲撃の後消息不明となる。大仁田新九郎とは幼馴染み。

小説情報

籠中の比翼 吉原顔番所同心始末記

紅侘助(くれないわびすけ)  kurenaiwabisuke

執筆状況
完結
エピソード
8話
種類
一般小説
ジャンル
歴史
タグ
花魁, 吉原, 遊郭, 町奉行所同心, 江戸
総文字数
98,357文字
公開日
2018年09月07日 21:31
最終更新日
2019年03月22日 21:45
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作者プロフ

紅侘助(くれないわびすけ)  kurenaiwabisuke

 伯耆国生まれ因幡国育ち。現在常陸国在住。
 掌編を主として怪しい話からお馬鹿な話まで気の向くままに。

◇2010年第一回みちのく怪談コンテスト・審査員赤坂憲雄ベスト20入選「宵待ちの調べ」
 (高橋克彦・赤坂憲雄・東雅夫『みちのく怪談コンテスト2010傑作選』荒蝦夷,2013年に収録)
◇2017年第二回大阪てのひら怪談優秀賞受賞「サヨナラしたいの」
◇2018年第三回大阪てのひら怪談佳作入賞「遺りもの」 

twitter:@beniwabisuke
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