鳥籠ノ国〈アースフィアの戦記〉
自転が止まった惑星・アースフィアは、三つの領域に分け隔てられていた。
永遠の昼が続く『太陽の王国』。輪郭を失った化生(けしょう)たちが跋扈する『夕闇の領域』。そして、永遠の夜が天蓋を覆う『夜の王国』。
太陽の王国においては『神界人』と呼ばれる地球人たちが果て無き昼を謳歌し、『夜の王国』では地球人の被造物たる言語生命体たちが、文明を奪われ静かに暮らしている。
直射日光を浴び続けると崩壊してしまう肉体を持つ言語生命体たちは、太陽の王国から送られる熱と光を頼りに生きていた。
東方から、有り得ぬはずの黎明が迫り来るまでは。
自転再開によって夜の王国の統治は千々に乱れ、各領土を統べる諸侯たちは、新しい時代の覇権と生存を巡り激しく争い始める。
そんな中、要人付き護衛武官のリージェス・メリルクロウ少尉は、北方から来た少女リレーネの護衛役を仰せつかった。
不可解な理由からリージェスを担当護衛に指名したリレーネは、自らを「太陽の王国から来た」と語り始め……。
前作とは異なる時空のアースフィアを描く、シリーズ第二弾。
全28章。
※この小説は2015年1月~2016年3月にかけてブログで連載していたものです。
■アースフィアの戦記とは
遠い異星アースフィアを舞台に繰り広げられるファンタジー/SF小説群。
・かつて地球人に創造された『言語生命体』と呼ばれる新人類が繰り広げる戦模様を描いた本編
・言葉を魔法のように操る『言葉つかい』たちが異能バトルを繰り広げる外伝
とで構成されています。
すべて独立したお話になっているので、どの作品からでもお読みいただけます。
■この物語に登場する団体は、実在するいかなる団体及び人物とも関係ございません■
本作『〈アースフィアの戦記〉鳥籠ノ国』には、悪役の敵軍として、実在する宗教団体と同名の部隊が登場しますが、これは執筆当時の2015年に作者がその実在する団体を知らなかったために起きた偶然の現象です。
本作は文章量がとても多く、全文をチェックして別の固有名詞に置き換えるのは現実的ではないためそのままNOVEL DAYS様でも公開させていただきます。同名の団体を貶める意図は全くございません。
ご理解を頂けますようお願い申し上げます。
目次
完結 全124話
2020年04月06日 12:04 更新
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〈第一部〉
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一章 終局への夜明け
- 残響2020年03月14日
- 人質の娘2020年03月14日
- こことは違う時空から2020年03月14日
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二章 反乱軍
- 強攻大隊2020年03月14日
- 盗み聴き2020年03月14日
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三章 偽りの星
- 密書と忠告2020年03月14日
- 暗殺未遂2020年03月14日
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四章 開戦準備
- 軍議2020年03月14日
- 奇妙な噂2020年03月14日
- それは奇行か真実か2020年03月14日
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五章 東部方面
- 南部ルナリア独立騎兵大隊2020年03月14日
- 晴れて自由の身2020年03月14日
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六章 最初の矢
- 開戦の日2020年03月14日
- 隠密行動2020年03月14日
- トレブレン防衛2020年03月14日
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七章 殺戮の舞い手
- 突撃第二波2020年03月14日
- 死をもたらす黒い星2020年03月14日
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〈第二部〉
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八章 追われる身
- 二回目までは偶然だ2020年03月14日
- 戦闘後の市場2020年03月14日
- 追跡開始2020年03月14日
- 脱出2020年03月14日
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九章 トレブ高地の戦い
- 物書きの自意識2020年03月14日
- 目下の脅威2020年03月14日
- サリナ・グレン連隊を撃て2020年03月14日
- 決戦用意2020年03月14日
- トレブ高地の戦い2020年03月14日
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十章 我々の緑の島
- この四十六歳児!2020年03月14日
- 共感の問題2020年03月14日
- 学院蹂躙2020年03月14日
- 奪還せよ2020年03月14日
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十一章 シオネビュラ神官団
- シオネビュラへ2020年04月06日
- サイコパス2020年03月14日
- 運命が導くなら2020年03月14日
- 八月亭の騒動2020年03月14日
- ヒヨコしかいねぇぞ2020年03月14日
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十二章 中トレブレン攻囲
- 要塞都市2020年03月14日
- 第二軍団の風紀2020年03月14日
- 猫ちゃんは天使ちゃん2020年03月14日
- 出陣2020年03月14日
- 世界で一番嫌いな女2020年03月14日
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十三章 砂獄
- ちょっと指揮所に来い2020年03月14日
- 砂の書記官2020年03月14日
- 天才剣士の憂鬱2020年03月14日
- 古戦場2020年03月14日
- 闇に落つ2020年03月14日
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十四章 暗殺の旗の歴史
- 略奪者を追って2020年03月14日
- 友人を殺す値段2020年03月14日
- 殺し屋ミスリルと聖職者2020年03月14日
- 起爆する子午線2020年03月14日
- 鉱山街の古い歌2020年03月14日
- リアンセの、いつもの手口2020年03月14日
- 帰還の目処2020年03月14日
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十五章 綾なる天球
- 難民キャンプ2020年03月14日
- 門は開くか開かぬか2020年03月14日
- 長広舌2020年03月14日
- 滑落2020年03月14日
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〈第三部〉
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十六章 鉄の黎明
- ぞよめく理由2020年03月14日
- 書くことは人を傷つける2020年03月14日
- 私は恐れぬ2020年03月14日
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十七章 我が名は支配
- 掘り出し物2020年03月14日
- 桟橋の戦闘2020年03月14日
- もう泣くな2020年03月14日
- タターリス2020年03月14日
- 暗殺者を狩る暗殺者2020年03月14日
- 救出2020年03月14日
- 生きて帰れ2020年03月14日
- 歌ってくれ2020年03月14日
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十八章 死者狩り
- シルヴェリアの生還2020年03月14日
- すぐ楽にしてくれよう2020年03月14日
- エーリカは戦争が嫌い2020年03月14日
- 市街乱戦2020年03月14日
- 口ほどにもない2020年03月14日
- 決着2020年03月14日
- 貴様らの死体を道路に並べるぞ2020年03月14日
- 何のための護衛2020年03月14日
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十九章 主よ、どこに
- 運命の地2020年03月14日
- 我が名はシンクルス!2020年03月14日
- 失われた交易路2020年03月14日
- 永遠に沈黙させてやる2020年03月14日
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二十章 エンレン川の戦い
- 睨み合い2020年03月14日
- フクシャの会戦2020年03月14日
- 門前払い2020年03月14日
- 生存者たち2020年03月14日
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〈第四部〉
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二十一章 フクシャ入城
- パレード2020年03月14日
- 黎明観測2020年03月14日
- 一度死んだ男2020年03月14日
- 鵜の目鷹の目2020年03月14日
- 全面闘争2020年03月14日
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二十二章 ディアスポラ
- 預言者キシャ2020年03月14日
- 開かれし門2020年03月14日
- 去りし天球儀の乙女2020年03月14日
- 天佑2020年03月14日
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二十三章 もう一つの戦争
- 作戦会議2020年03月14日
- 暗殺者の来歴2020年03月14日
- 反撃開始2020年03月14日
- 一騎討ち2020年03月14日
- 外道2020年03月14日
- 琥珀の魂2020年03月14日
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二十四章 桜花
- 薄紅の花2020年03月14日
- 鉄の巨兵2020年03月14日
- 血にまみれ、遠くまで2020年03月14日
- 最後の勝利2020年03月14日
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二十五章 明け方の夢
- 原本と普及版2020年03月14日
- 符合2020年03月14日
- 不和の食卓2020年03月14日
- 破局を見よ2020年03月14日
- 敵襲2020年03月14日
- 優しい人だと知っていた2020年03月14日
- 共闘2020年03月14日
- 神々はもういない2020年03月14日
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二十六章 苦難の海
- 生は続く2020年03月14日
- 運命は過酷なだけじゃない2020年03月14日
- 車輪は回る2020年03月14日
- 忘れられた都市2020年03月14日
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二十七章 目覚め
- 最終決戦前(1)2020年03月14日
- 最終決戦前(2)2020年03月14日
- 霧の中の行進2020年03月14日
- 激突2020年03月14日
- 復讐の終わり2020年03月14日
- 全員で生き残る!2020年03月14日
- 滅びの刻限2020年03月14日
- いつか全てを慈しむ2020年03月14日
- 光あれ2020年03月14日
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最終章
- 最後の戦記2020年03月14日
登場人物
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