○朝比奈 涼音(あさひな　すずね)

性別：女

夜が来るたびビールを空けながら「死にたい」とぼやくお姉さん。

三十路、独身。年齢＝彼氏居ない歴。

特技はお酒に最適なおつまみを自分で作れること。

意味もなく二皿分用意して、

一緒に食べてくれる男性を妄想する日々。

まだ人間だった頃、彼女は氷の女王と呼ばれることに憧れていた。

気取った言葉遣いを好み、謎多き美少女を演じていた。

――いわゆる中二病患者だったのだ。

周囲からのウケは悪く、友達から「黙っていれば美人なのに」と助言されても、当時は全く意に介さなかった。

年を取るたびに減っていく友達に気付いたときにはもう手遅れ。

性格は多少穏やかになったが、失った青春は戻ってこない――。

それでも今時の中二病患者より中二病していたという自負がある。

今更現実なんて見たくない。お酒、飲もう。

能力名：氷結魔法《ドライ・ゼロ》

触れているものを自在に冷やすことのできる能力。

露骨に氷属性を匂わせることにより、炎属性のイケメンが宿敵として現れ、死闘の末に認め合う日が来る――そんな妄想から生まれたもの。

表面だけを凍らせたり、壁伝いに建物内部を北国に変えてしまったり、使い方は幅広い。

が、実際はぬるくなったビールをキンキンに冷やすことにしか使っていない。

もはや本人もそういう能力だと思っている。

戦う動機：冷たくなった心を温めてくれる男性に出会うため。

作者：如月真琴

名前：ライラ・アイリス・城崎　20歳

性別：女性

職業：なんでも屋

父が日本人で母はアメリカ人のハーフ。

ライラは幼い頃からの母の口癖「あなたはどこへだっていけるわ」という言葉を信じ続けて家族で幸せな生活をしていた。

しかし、ライラ達は旅行中に土砂崩れに巻き込まれてしまう。

ライラは運よく助かったが、母は行方不明となった。

母を助けるため幼少期の頃の母の言葉を必死にイメージし魔人として覚醒、母がいる場所へテレポートするが母は息も絶え絶えだった。母は死の直前、ライラがテレポート能力を覚醒したと知り、「ほら、あなたはどこへだっていけるじゃない……」という言葉を残しこの世を去った。

高校卒業後、この能力を役に立てたいと考え、人探しなどを行う『なんでも屋ライラ事務所』を開業する。

なんでも屋会員番号001

なんでも屋にはライラ以外の魔人も働いている。

能力名：母よ、ああ母よ(テレポーテーション)

対象を術者のイメージとして明確化することで対象の半径5メートル以内にテレポートする。

人、動物に限らず、物に対してもテレポートでき、人は顔と名前を知り、術者の対象へのイメージを明確にすることでテレポートできる。

物はその物体が、自身からなじみのある場所や対象を視認して術者がイメージを明確にすることでテレポートできる。（例えば、なじみのある学校の校庭の風景をイメージすることで校庭にテレポートできる、自分が視認している物体の側にテレポートできるなど）

動物でも姿と固有の名前(ニックネーム)を知っていれば生物から発せられる思念に情報を組み合わせることによってテレポートできる。

理性的であり中二力の高さで覚醒したわけではないので強力な能力ではあるが、5回テレポートを行うと24時間の間、テレポートができなくなるというデメリットがある。

戦闘スタイルは飛び道具とテレポートのコンビネーション。

戦う動機：依頼内容に魔人との戦闘が含まれる場合があるため。

作者：榎本レン