コロナウイルス ≒ リトルボーイ

作者 松平眞之

[ミステリー]

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 2120年の未来では世界は三つの大国に収斂される。環太平洋合衆国と欧州連合国そしてユーラシア社会主義国である。環太平洋合衆国DOE(エネルギー省)情報部の職員ナオヤ・ロバート・ハリカエ・ガートナーは、100年前のコロナ戦争と175年前の太平洋戦争を比較し調査報告せよと言う大統領命令を受ける。2100年代の環太平洋合衆国に於ける「戦争」の国民に対する教育方針は、戦争の概念を総て同じものとして学ばせていた。無論コロナウイルスとリトルボーイ(広島に投下された原子爆弾の呼称)に於いてもその限りで、両者とも人を滅ぼす媒体という意味でしか認識されずその二つを並列に扱っていた。2015年アメリカ合衆国於い設立されたロスアラモス研究所を始めとする、2100年代のマンハッタン計画国立歴史公園(原子爆弾の研究機関群)に於いても然り。しかし調査を通じてアメリカ合衆国時代から世界に批難されてきた原爆投下の実行を正当化する為であったことをナオヤ・ロバート・ハリカエ・ガートナーが突き止める。環太平洋合衆国51番目の州になった日本州。その175年前のに日本州広島にタイムトラベルし、彼がそこで見たものとは・・・・・。

登場人物

登場人物が未設定です

ファンレター

ありがとうございます。

 正直自分もSFにするかどうか迷ったんですが、最後の最後に読書を裏切ってしまうので、ミステリーにしました。仰る通り広島が原爆投下を忘れることは永遠にないでしょうし、またあってはならないと思います。ですがアメリカ政府は「マンハッタン計画国立歴史公園」を設立し、原爆投下の正統性を主張するのに躍起です。票田となる退役軍人の票を獲得するには、致し方ないと言うところがあちらの主張です。一方で原爆投下はハーグ条約の違反で、広島は終戦の為に犠牲になった訳で、原爆投下は不当であると言う意見が日本の主張です。但し ... 続きを見る

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コロナウイルス ≒ リトルボーイ

松平様。あっちは二話で挫折してしまいました。こちらはSFかなと思ったのです。ジャンルわけは難しいですね。 読んだ感想はと言えば、読んでいるときずっと広島のことを思い出していました。 わたしは仕事の都合で数年広島に住んでおりまして、経験者からも生の声をあちこちで聞いてきました。 いかにあれが酷いのか、実際住んでみてよくわかりました。 広島はまだあの光景を引きずって生きています。 この小説はまだつづくというか、始まったばかりであるのでこの先どういう矛先に向かうのか想像はできませんが ... 続きを見る

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小説情報

コロナウイルス ≒ リトルボーイ

松平眞之  shingo0737

執筆状況
連載中
エピソード
3話
種類
一般小説
ジャンル
ミステリー
タグ
100年後の環太平洋, 環太平洋合衆国DOE, アメリカへの収斂, 感染症と原爆の混同, 日本人と韓国人の未来, 真の赦しとは何か, 真の友とは誰か, 正当化された偽り, 戦争の不正義, 原爆秘められた真意
総文字数
16,466文字
公開日
2020年07月24日 18:59
最終更新日
2020年10月21日 18:41
ファンレター数
2