セリフ詳細

とはいえ、形式的推理小説ってのは戦後は廃れてくるんだ。

そもそも形式的推理小説っていうのは世界大戦とかそういう時代の話で人がたくさん死んでる中で、人の個性、違うな、人間性?を排除して単に物体と考えようとしたっていう話を聞いたことがある。でも平和になるとそれは通用しなくなる。何故っていうと、冷戦とか戦争面でも対話性が必要になるし、価値観は多様化して、世の中そんなに単純じゃないってことを人が理解する。たった一つの解っていうのはむしろ存在しないし、見え方や考え方によって違う。

だから形式的な探偵小説というのは減っていって、人間を重厚に描いたハードボイルドとか、人間の恐怖をテーマにしたスリラーとか細分化されていく。

作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録

エピソード名:「推理小説」の限界点?

作者名:Tempp  Temppp

22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字

作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教

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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか

【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。