セリフ詳細

最終的にはそうだね。

でもこの時代の他の作品は善なる心と悪なる心が戦ってた。メロ〇パンナちゃんみたいだな。

でもファウストは違うんだ。最初から望んで快楽に身をゆだねた。つまり、客観的に、ポジションはどうみても悪から始まっている。

まあそもそもファウストは冒頭からぶっ飛んでる。神と悪魔がかけをして、ファウストが悪魔の誘惑に負けたら魂を悪魔にやることに神が同意している。そしてその後神のいうこともぶっとんでる。「人間なんて迷うもんだから、今別に堕落してみえても最終的に善ならいいじゃん。」 そして悪魔のいうこともぶっ飛んでる。「私はいつも悪を行うけど、それは全部善なんですよ。」 酷いお手盛り感があるが、基本的にはこれがファウストの世界観だ。最終的に契約は果たされたから、本当はファウストの魂は悪魔が取得すべきなんだ。でも天使たちは悪魔からファウストの魂をある意味一方的に強奪していく。そして悪魔は思う。「天使って悪魔じゃんか。」


このエンディングの解釈は正直下手に書いたら叩かれそうなところでもあるんだけどまぁ。最終的にはファウストは善なるものだったのかはさておき、そもそものその前提がどんぶり勘定に思える。

作品タイトル:【本編未読OK】君と僕らの備忘録

エピソード名:ドッペルゲンガーの幻影

作者名:Tempp  Temppp

22|日記・個人ブログ|連載中|45話|175,539文字

作品解説, 建築, ミステリー, 宇宙, 妖怪, 都市伝説, 文学, 死体, 法律, 宗教

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【本編未読OK】
一般小説で書いてる作品に出て来た用語等を独断と偏見で解説するチャットノベルです。
単独でも内容がわかるようにしているつもりです(一部の次回予告除く?)。
以下、主なUP記事(未公開含む)
・ 擬洋風建築はロマン砲
・ ブードゥー教とゾンビ映画
・「魂と魄」、キョンシーと道教
・ 口裂け女は現代日本で生きていけるか
・ 神社合祀と伝承の断絶
・ ヘビ毒とヘビの生態、その他の動物毒
・文系でもわかる(といいな)、ビッグバンと多次元宇宙論とか

【修正】字句等については適宜。
10/26 カテゴリかミステリーになっていたので、日記に修正。その他とかの方がいいのかな、よくわからないな。